取材:記事・写真/RanRanEntertainment
SixTONESジェシーの多才さが存分に引き出された舞台「スタンディングオベーション」が8/3に初日を迎えた。東京・TBS赤坂ACTシアターで行われた開幕直前の午前中のゲネプロがマスコミに向けて公開され、取材会には主演のジェシーとメインキャストの寺脇康文が登壇した。
ジェシーとって初の単独主演舞台であり初座長を務めるこの舞台。本人は「ド緊張です。メンバーの大我がミュージカルや舞台メインでやっているので、僕はバラエティーでずっとふざけていくのかなと思っていたんで、マネージャーから聞いた時ドッキリかなと思った」と取材会で話していたが、独白の間の取り方といい、老人から若者までを演じ分ける七色の声色といい、名優・寺脇康文や元宝塚のトップスター水 夏希にもまったく引けを取らない演技力を見せている。
テンポよく軽快なコメディーを演じたかと思えば、劇中劇ではオペラ歌手のような豊かなバリトンで朗々とのジョージ2世の威厳やせつなさ表現してみせる。本人は「喉を使うので声帯が6個くらいほしい。家に帰って取り替えたいくらい」とコメントしていたが、モノマネが好きなだけあって声の表現力は圧巻だ。だがそうかと思うと、SixTONESジェシーそのものかと思うほど、力の抜けた芝居もできるのだからその才能は底知れない。
更に得意のダンスに歌。ルックスは、宝塚でオスカルを演じられそうに美しい。ジェシー自身も「違ったジェシーが出せているんじゃないかな」と語っていたが、この舞台はまさにジェシーの才能を余すことなく楽しむための舞台のようだ。今回の舞台の脚本はヒットメーカー秋元康が手掛けているが、もしかしたら秋元自身もジェシーの才能に魅せられた一人なのかもしれない。
そして舞台の脇を固める豪華な出演陣。ドラマでも映画でもこの人が出てくると画面やストーリーが締まる名俳優・寺脇とは特に相性が抜群のよう。取材会ではジェシーが「寺脇さんもいて『相棒』じゃんって」と思ったというエピソードを披露したが、寺脇の方も「ウマが合うんですね」と舞台でも取材会でも抜群のコンビネーションぶりでまさに「相棒」感たっぷりだ。「これから漫才コンビ組んでいきます」という寺脇に、すかさずジェシーも「M-1でもなんでも出ましょう」と宣言した。
俳優としてのジェシーの成長に一役買ったのはどうやら寺脇。「自信を持ってやればいい。どんどんよくなってるよ」と毎日LINEでアドバイス送っているようで、寺脇のあまりの優しさにジェシーは「優しいんですよね。おかしいです、これは!僕、家で独り言いったんですよ『どんだけ優しいんだよ!』って!(笑)」と嬉しそうに語っていた。
俳優陣に演技派が揃っているためアドリブなのか台本なのかわからない臨場感もこの舞台の面白いところ。舞台中「ジャニーズ事務所」をイジったり、京本の舞台の題名を出してみたり、故ジャニーさんの有名なセリフが出てきたりと、SixTONESファンはその点も楽しみに観てもらいたい。俳優・ジェシーの誕生―ジェシーの今後の活躍が楽しみだ。
舞台「スタンディングオベーション」は、8月3日~29日にTBS赤坂ACTシアターにて、
9月4日~7日に京都劇場で上演される。