取材:記事・写真/RanEntertainment
宅間孝行主宰のタクフェス春のコメディ祭!『笑う巨塔』が3月より東京グローブ座ほかにて上演される。その製作発表会が1月11日(木)都内で行われ、宅間孝行、篠田麻里子、松本享恭、石井愃一、梅垣義明、かとうかず子、鳥居みゆき、片岡鶴太郎の8名が登壇。公演へ向けての意気込みを語った。
上の段:梅垣義明 鳥居みゆき かとうかず子 石井愃一
下の段:篠田麻里子 宅間孝行 片岡鶴太郎 松本享恭
梅垣義明 鳥居みゆき 松本享恭 篠田麻里子 宅間孝行 片岡鶴太郎 かとうかず子 石井愃一
あたたかい笑いと切ない涙で感動を誘う作品として定評のある宅間孝行主宰「タクフェス」。今回は「春のコメディ祭!」と称し、笑いのエンタテインメントに振り切った作品を上演する。本作は2003年に東京セレソンデラックスで上演されたシチュエーションコメディ「HUNGRY」を2012年に『笑う巨塔』として再演。この作品を持って宅間孝行は東京セレソンデラックスを解散、12年の歴史に幕を降ろし、セレソン最後の作品がまさかのコメディ作品!? と演劇界では大きな話題を呼んだ作品である。今回、個性豊かな出演者と共に満を持しての6年ぶりの再演となる。
バラエティに富んだ豪華な出演陣を前に、主宰の宅間孝行は「このアクの強いメンバーをどうまとめたらよいのか、逆にまとめない方がいいのか……とにかく稽古が心配です!」と現在の心境を明かした。
片岡鶴太郎は、「舞台に出るのは約30年ぶり。台詞を覚えられるかまったくわかりません!(笑)。宅間さんとは元々飲み友達。まさか彼の舞台に出るとは思っていなかったが、いい機会をいただきました。舞台の中で遊べればと思っています」と久しぶりとなる舞台出演への想いを語った。
タクフェス初参戦の篠田麻里子は、「バラエティに富んだ豪華な方々との共演なので、“転がされたいな”と思います。みなさんに身を委ね、新たな自分を探せるんじゃないかと楽しみにしています。一生懸命にやって、笑われたいですね。一生懸命やってるんだけどおもしろい!それがコメディの魅力だと思います」とコメディ作品への意欲を語った。
人気若手俳優、松本享恭は「若いので全部出していきたい。全力でこの状況を楽しみたいです!」と意気込みを表現。「このイケメンをどう演出する?」と問われた宅間は「彼は年賀状をくれたんですが、23歳の若手なので、『バシバシしごいてください!』って書かれているかと思いきや、『お手柔らかにお願いします』って書いてありました(笑)。年賀状からビビってる感じが伝わってきましたね(笑)」とエピソードを明かした。
今日のメンバーの中でも一番不安視!?されていた鳥居みゆきは、「ちゃんと稽古行きますよ!」と宣言。「わたしって今、股見えてます?大丈夫ですか?」と唐突にスカートの丈を気にして記者に聞くなど、その独特な面白さと自由さで会場を沸かせ、早くもシチュエーションコメディの片鱗を見せる場面も。
そんな鳥居を「鳥居さんは梅ちゃんに任せます」と宅間に託された梅垣義明は「えッ、鳥居係?」と戸惑いを見せつつも、エンタテインメント性の高い本作への作品を楽しみにしている様子が窺えた。二人の掛け合いがどうなるかスリリングな笑いも見ものになりそうだ。
ベテラン女優、かとうかず子は宅間作品への出演が今作で3回目となり、宅間からも絶大な信頼を寄せられている。稽古場で出される宅間特製の卵かけご飯を「生たまごご飯」と言いツッコまれる場面も。
唯一続投となる石井愃一は、宅間作品を「笑いに徹するものと胸キュンになるものと、二本軸あるところが魅力」と表現。「今回は笑いだけを追求した作品。新しいメンバーたちに塗れて、右往左往したい」と2018年版の『笑いの巨塔』へ新たな意欲を見せた。
会見の終わりに、主宰の宅間は「『笑う巨塔』は自作の中でも唯一DVDになっていない作品。ぜひこの機会に生で観ていただきたいと思っています。ツアーも周りますので、お近くの劇場に足を運んでいただけたらと思います!」と観客へ向けてメッセージを送った。
http://takufes.jp/kyotou/ticket.html