取材:記事・写真/RanRanEntertainment
ジャニーズJr.の最も勢いがあるグループHiHi Jetsと美 少年がタッグを組んだ舞台『少年たち 君にこの歌を』がいよいよ本日9月5日より開幕する。その前日9月4日に新橋演舞場で行われたゲネプロがマスコミに向けて公開され、その後の会見にHiHi Jetsの髙橋優斗、井上瑞稀、橋本涼、猪狩蒼弥、作間龍斗、美 少年の岩﨑大昇、佐藤龍我、那須雄登、浮所飛貴、藤井直樹、金指一世の総勢11名が勢揃いした。
(左)HiHi Jets(前列 右から髙橋優斗、井上瑞稀 後列右から猪狩蒼弥、橋本涼、作間龍斗)
(右)美 少年(前列 右から佐藤龍我、那須雄登、岩﨑大昇、後列右から金指一世、浮所飛貴、藤井直樹)
若さのパワー。なんて迫力の舞台だろう。11人それぞれに見せ場がある、まさに11人が主役の舞台。Show Timeでも、舞台が回転し、それぞれのファンが大満足できるような工夫が凝らされている。自身もアイドル出身でファンの気持ちを十分に汲み取れる、さすが滝沢秀明副社長が演出する舞台というところだろうか。
刑務所を舞台にした少年たちの群像劇である本編では、鋭利なナイフのように尖った若者の苛立ちや悲しみを全身で演じ、魂の叫びともいえる芝居を見せた11人。Show Timeでは一転、これぞエンターテインメントという「魅せる」演出。とにかくひと時も目が離せない、ひと時も飽きさせないファン必見の舞台となっている。
特に注目は、Show Timeの演目の一つ「Crash Beat」。全員が黒の衣装に身を包んでタムという太鼓を叩くパフォーマンスは圧巻。水とブラックライトを組み合わせて凝った演出も仕掛けている。この演目はとにかく演出のタッキーの一押しらしく、会見で高橋は「滝沢さんから『とにかくアレ(Crash Beat)ができなきゃ芝居をさせないから』とガチな目で言われました」と暴露。猪狩も「今回滝沢さんのCrash Beatに賭ける想いが凄くて、芝居よりも『まずはCrash Beat!』って言われて。太鼓たたくだけなので指導の先生がいるんですけど、Crash Beatの時は毎回(滝沢が)いらっしゃいましたね」(全員爆笑)とタッキーをいじる場面も。しかし、タッキーがこだわるだけあり、取材陣をうならせる見応えのある演目となっている。
岩崎によると「実は通したのは(今回のゲネプロが)初めてだった」とのことだが、とてもそうは思えない完成された舞台だった。今後、回を重ねる毎にさらに磨かれてゆくのは間違いないだろう。
デビュー前のJrとはいえレギュラー番組も持つ彼ら。会見でのトークもお手の物。ゲネプロを終えて会見に登壇したメンバーは、高橋や岩崎、浮所や猪狩、そして那須といったメンバーを中心に軽快にクロストークを進めていく。
特に盛り上がっていたのは、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、 Snow ManやSixTONESなど『少年たち』を演じてきたグループがみなデビューをしているという験の良い舞台への出演についてどう思うかという質問。
高橋:僕たちがジャニーズJrのグループで活動している中で、(デビュー)は一つの大きな目標で、常に貪欲に追いかけていたいなと思いますし、歴史ある舞台を引き継がせていただいたということも、これをやり遂げた後は自信にも繋がると思います。
岩崎:そうですね。劇場入りして「あっこれはデビューだ」と
全員:爆笑
浮所:まだ(デビューは)決まってませんけどね
猪狩:せめて(この舞台が)成功してからな。成し遂げてからだよ。
高橋:そんな常に(デビューを)意識してんの?
岩崎:でもそういうジンクスがあるから、ぼくたちもそこに乗っかって、名をつなげられるように頑張っていきたいですよ。
浮所:登竜門と言われてますからね
岩崎:そうですよ
記者:今日(ゲネプロで)通してみて、手ごたえというか、実感みたいなものはありますか?
岩崎:デビューのですか?
全員:爆笑
高橋:わかった。そこだけはもうハッキリさせとこう。2組とも(デビュー)しないです。
猪狩:(デビュー)したいですけど、別に新橋演舞場入ったからOKということではないと少なくともHiHi Jetsのメンバーはちゃんと認識してます。
高橋:美 少年も岩﨑大昇以外はみんな認識してます。
美 少年メンバー :岩崎を指さしながら)早い、早い。
猪狩:(岩崎を指さしながら)こいつだけなの?
浮所:先走ってるんですよ
記者:わかりました。岩崎くんはもう(デビュー)が決まったということで
全員:爆笑
岩崎:(頭をさげながら)よろしくお願いします
岩崎の天然をいじりながら、和気あいあいとした2グループの雰囲気に会場が一気に和やかなムードとなった。
また、一糸まとわぬメンバーが風呂桶を持って下半身を隠しながら踊る「少年たち」伝統の桶ダンスについて質問が及ぶと、高橋は「(取材陣の)シャッター音凄かったですね。僕がオープニングでしゃべっている時以上に(シャッター音)が来てましたから、やっぱ伝統ってこえーなーって思いました」と注目のシーンにカメラマンが一斉にシャッターを切っていた点に触れ会場を沸かせた。桶ダンスを仕切っていると言われた佐久間は「シャッター音、気持ちよかったですね。注目度がね。見えてないかなと冷や冷やしますね、あのシーンは」
その点について記者から「隠しきれていなかった人がいたのでは?」と追及されると「誰?」と全員がざわつき、記者から「多分、猪狩くんか橋本くん」と名指しされた二人は一瞬自分じゃないと首を振った後、「ポロリもあるよ」と開き直り、全員が爆笑。高橋が「これで明日の見出しが『ポロリもあるよ』だったらどうするんだよ。ないですからね!ポロリ!皆さん」と強めに否定する場面も
高橋はまた「昨日A.B.C-Zの河合くんに会ったんですけど、A.B.C-Zが『少年たち』をやった時にジャニーさんが、めっちゃこだわってたのが桶ダンスらしいですよ」と秘話を披露。
猪狩は「桶ダンスでどのくらいキャラを重視していくかっていう僕たちのテーマ(課題)があるんですけど、みなさんお気づきかもしれませんが、こいつ(岩崎)が一番ヤバくて、直前のシーンで優斗(高橋)と二人で殴り合ってるのに、人一倍桶ダンスで『オイ!オイ!』って声出してるんですよ」と暴露すると、岩崎が「裏設定でめちゃくちゃ桶ダンス大好きってキャラ」と返し大爆笑をさらった。
芝居としても楽しめ、Show Timeではライブに来たかのように高揚でき、1粒で2度おいしい舞台『少年たち 君にこの歌を』。いやHiHi Jetsと美 少年、両方楽しめるので1粒で4度おいしいこの舞台、HiHi Jetsと美 少年のファンは、この舞台こそ見逃したらきっと後悔する。それほどのクオリティーになっている。
『少年たち 君にこの歌を』
■2021年9月5日(日)~27日(月)
■新橋演舞場
Eternal Producer:ジャニー喜多川
演出:滝沢秀明
出演:HiHi Jets 高橋優斗、井上瑞稀、橋本涼、猪狩蒼弥、作間龍斗
美 少年 岩崎大昇、佐藤龍我、那須雄登、浮所飛貴、藤井直樹、金指一世
※高橋優斗の「高」ははしご高、岩崎大昇の「崎」は立つ崎(たつさき)
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2109_enbujyo/