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2023年6月24日 10:55

堂本光一、観月ありさ、小堺一機らが日本初演に挑む ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』会見レポート

取材:撮影/RanRanEntertainment


ロアルド・ダール著の世界的ベストセラー『チョコレート工場の秘密』を原作としたミュージカルの日本版初演が、202310月に帝国劇場、2024年に福岡と大阪で上演される。 本作は1971年、2005年に映画化もされており、2013年に英ウェストエンドで舞台初演を上演。高い評価を得て2017年までロングラン公演を行った。その後は米ブロードウェイで改変上演され、全米・オーストラリアなど各地での公演を経て、全英・アイルランドツアーを行なっている。

日本版初演となる今回、主役のウィリー・ウォンカ役は、『SHOCK』シリーズでミュージカル単独主演記録1位を更新し続ける堂本光一。 翻訳・脚本は、2020東京パラリンピック開会式や数多くの舞台で注目を集めるウォーリー木下。

さらに、観月ありさ、森公美子/鈴木ほのか(Wキャスト)、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、小堺一機と、個性豊かな実力派が顔をそろえた。チャーリー・バケット役は小野桜介/チョウ シ/涌澤昊生がトリプルキャストで務める。

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制作発表会見で本作への思いを聞かれ、演出のウォーリー木下は「これだけ素晴らしいキャストの皆さんが揃ったことに、改めてすごいなと感じています。自由に動けない期間が続いていましたが、人間が持つエネルギーやパッションは忘れたくない。音楽・振付・演出・演技、全部揃った総合芸術として楽しいことをしたいと思います。日本版は世界一ポップでカラフルなおもちゃ箱をひっくり返した、ワクワクできる作品にしたいですね」と熱意たっぷりに語る。

チャーリーとともに工場を冒険するジョーじいちゃん役の小堺は「可愛い孫と一緒に素晴らしい冒険をさせていただきたいです」と話し、トリプルキャストでチャーリーを演じる小野・チョウ・涌澤も、「精一杯頑張りたい」と元気いっぱい宣言した。

続く彩吹は「たくさんの親子が出てくる物語で、みんな親バカ。その中でもティービー夫人はぶっ飛んだ親バカだと思うので、ぶっ飛んで演じたいです!」と意気込み、原作と映画が大好きだという岸は「ファンタジーで社会風刺もあるエンターテインメント作品の日本初演に関わることができて嬉しい」と笑顔を見せた。芋洗坂係長は「どう考えても面白くなるだろうキャスト、スタッフの皆さんの足を引っ張らないように頑張りたい」と気合を入れる。 森は「ミュージカルになったらオーガスタスの母親を演じるのは私だと思っていました。お話をいただけてうれしいです」と役に対する自信を覗かせ、Wキャストで同役を演じる鈴木は「光一さんとの共演は23年ぶり。ゴールデン・チケットが当たったような気分です」と喜びを語った。

本作が2作目のミュージカル出演となる観月は「みなさんの足を引っ張らないように頑張りたいです。おもちゃ箱をひっくり返したような世界の中で癒し的な存在になれたら」と話し、主演を務める堂本は「おもちゃ箱をひっくり返すどころかぶっ壊すような作品になると思う。作品としてはとても深くて、人間のエゴや愛情などが詰まっていますから、それをどう伝えるか、観てくださる一人ひとりがどんな感想を抱いてくれるか楽しみです」とワクワクした様子で話した。

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SHOCK』シリーズなど、オリジナルを長年手がけてきた堂本は、映画化や世界各国での上演が行われている本作について「メディアミックスによってキャラクターが少しずつ違うので、世界中にたくさんのウォンカ像があると思います。今回の日本初演にあたって、才能あるスタッフさんが集結しています。ビジュアル撮影でウィリー・ウォンカが生まれていく素敵な時間を味わったので、稽古も楽しみですね」と期待を膨らませる。 今年は帝国劇場での演出・出演が続が、「帝劇の住人と言われることもあるけどそんなことはなく、先輩方が素晴らしい歴史を築いてきた場所ですから、一生懸命やる気持ちは昔から変わりません。素晴らしいキャストの皆さんとご一緒できるのが嬉しいですし、期待に応えないと、と思います」と謙虚に語った。

日本版の演出に関して聞かれたウォーリー木下は「僕が頑張るのはもちろんですが、この原作と劇場、座組でできることを大事にしたいです。せっかくなので演劇でしかできないことをしたいですが、同時に舞台ではまだ使われていないテクノロジーや表現も使っていきたい」と、斬新な演出にチャレンジする意欲を見せる。客席全体がチョコレート工場になるような、壮大な仕掛けも考えているということだ。

また、チャーリーを演じる3名に堂本の印象についての質問が出ると、小野は「オーラがすごくて、まだ顔をちゃんと見れていません」と照れたように顔を隠し、大人キャスト陣は微笑ましそうに見守る。チョウの「一目で一般人じゃないと思いました」というコメントと涌澤の「かっこいいのかわかってなかったけど、会ったらまあかっこよかったからこれがプロだって思いました」という言葉には爆笑が起き、堂本は笑いながら「僕が座長ではあるけど、物語の主役はチャーリーだと思います。僕が『SHOCK』を始めた時も先輩の東山さんがいてくれたので、自分がこっち側の立場になれるのは嬉しいですね。稽古を経て(現在の印象が)どう変化するか楽しみです」と、自身の経験と重ねて語る。

堂本と芝居における共演は初、帝国劇場も初の観月は「先日『SHOCK』を観劇させていただき、光一さんの身体能力の高さを感じました。あっという間に3時間経って感動したので、今回ご一緒できるのが光栄です。帝国劇場はミュージカルの聖地という印象。初めてでわからないことだらけなので、みなさんに色々と聞きながら乗り切り、今後に活かせたらと思っています」と、緊張気味ながらも笑顔で話す。同じく初の帝国劇場となる小堺は、自らの役柄について尋ねられると「寝たきりのおじいちゃんと言っても、寝たきりなのは前半だけですし、意識ははっきりしていますので、何かしらの演出で元気な姿をお見せできると思います(笑)。あとはチャーリーと一緒に冒険を楽しむ。こんな幸せなおじいちゃんはいないと思いますね」と、ジョーじいちゃんの変化も楽しみにしてほしいと話した。

改めて作品の魅力を聞かれると、岸が「カラフルでポップだけど、ブラックユーモアもあるのが愛される理由だと思う」と分析。鈴木はミュージカルの楽曲に触れ「メインテーマが本当に素敵なので、光一さんが歌うのが今から楽しみ」と期待を寄せる。堂本は「紐解いていくといろんな捉え方ができるので、観てくださった方一人ひとりが違う感想を持っていい作品です。言葉の裏にあるものを受け取ってもらえるといいと思うので、ポップな部分に+αをどう料理できるかですね」と意気込む。

最後に堂本が「このミュージカルを皆さんに届けられることも、素晴らしいキャストの皆さんと一緒にこの作品を作り上げることも楽しみです。そのワクワクがみなさんに伝わると思います。ぜひ楽しみにしていてください!」と締め括った。

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ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』

日程・会場:
2023年10月 帝国劇場
2024年1月 福岡・博多座
2024年1~2月 大阪フェスティバルホール

ウィリー・ウォンカ:堂本光一
バケット夫人:観月ありさ
グループ夫人:森公美子/鈴木ほのか
ボーレガード氏:芋洗坂係長
ソルト氏:岸祐二
ティービー夫人:彩吹真央
ジョーじいちゃん:小堺一機
チャーリー・バケット:小野桜介、チョウ シ、涌澤昊生

脚本:デイヴィッド・グレイグ
音楽:マーク・シェイマン
歌詞:スコット・ウィットマン/マーク・シェイマン
原作:ロアルド・ダール
映画版楽曲 レスリー・ブリカッス/アンソニー・ニューリー
日本版翻訳・演出:ウォーリー木下
訳詞:森雪之丞
振付:YOSHIE・松田尚子
アートディレクション:増田セバスチャン
音楽監督・指揮:塩田明弘
美術:石原 敬
照明:藤井逸平
映像:鈴木岳人
音響:山本浩一
衣裳:小西 翔
ヘアメイク&ウィッグ:SAKIE
歌唱指導:亜久里夏代/柳本奈都子
稽古ピアノ:宇賀村直佳/若林優美
オーケストラ:東宝ミュージック/ダット・ミュージック
演出助手:平戸麻衣
舞台監督:三宅崇司
アシスタント・プロデューサー:松本宣子
プロデューサー:齋藤安彦/今村眞治

製作:東宝

 

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