今最も韓国で話題を呼んでいる歌手で俳優のソ･イングクが、4月24日にシングル「Fly Away」で日本デビューが決定し、3月21日都内で関係者向けに来日コンベンションを行なった。
ソ・イングクは、2009年に瞬間視聴率20％を記録した韓国最大の音楽オーディンション番組『スーパースターK』で72万人の頂点に立つと、同年「Loving U」で歌手デビューすると音楽配信チャートで１位を獲得。2012年にはチャン・グンソクと少女時代のユナが主演を努めたドラマ『ラブレイン』で俳優デビューを飾ると、すぐケーブルテレビtvNのドラマ『応答せよ1997』の主役に抜擢された。このドラマはケーブル局史上最高視聴率を更新するなど社会現象を巻き起こし、この年「男性新人賞」「ミュージックスター賞」など俳優・歌手として9つの賞を受賞するほどの大ブレイクを果たした。
コンベンションに、颯爽と登場すると「初めましてソ・イングクです。どうぞよろしくお願いします」と流暢な日本語で挨拶し、日本デビューに触れると「ワクワクしましたがプレッシャーも感じ緊張しました」と決まった時の心境を語ると、デビュー曲の「Flay Away」について「別れを経験した男性の悲しみが、感性を刺激する曲です。分かれた時の経験が役立ちました」とPRした。また、今後はどんな歌手になりたいか？と聞かれると「たくさんライブをやって、ファンと息吹を感じたい！」と目を輝かせ、「Flay Away」のほかに昨年韓国で発表されたアップテンポな「Tease Me」の2曲を披露した。
日本には仕事で4,5回来日している。「日本の文化、特に食文化が好き」と語るソ･イングクは「ラーメン、寿司、どんぶり、うどん…。重要なお酒！本当に大好き！」とスラスラと日本語で答え笑いを誘った。また歌手らしく日本語の発音もネイティブに近いソ・イングクは好きな日本語に「“桜”の発音がかわいい。カッコイイのは“昔”」と答えると何度も「昔、桜」とつぶやき笑顔を覗かせた。
俳優活動については、俳優デビュー作『ラブレイン』では「緊張して何をしていいのか分からなかった」そうだが、主演のチャン･グンソクからのアドバイスで「緊張がほぐれて演技を楽しめるようになった」とエピソードを披露。また初主演を努めた『応答せよ1997』で「キス顔ナンバー１」と話題になったことに触れ「キスシーンを一生懸命頑張っただけです」と笑うと「パックなど唇のケアをするようになりました。プレッシャーにもなっていますが、次の作品でも言われるように一生懸命にキスをします」と答えイタズラっぽく笑った。最後に「ライブで多くの人と歌える歌手になりたい。コンサートをたくさんやりたい」と抱負を語った。
コンベンションの途中でマスコミ取材に応じ、韓国では「1億の感動を呼んだ」と称されることがあるが、本人は「常に一生懸命に頑張っている姿だと思う。モニタリングして気に入らないとストレスを感じる」と答えた。また、日本で一足先にデビューしている友人のチャン・グンソクには「日本のことをたくさん教えてほしい。いつかステージにゲストで呼んでもらえたら光栄です」と語ると、日本で共演したいアーティストに中島美嘉をあげ、「冬が似合う悲しいバラード曲でデュエットをしたい」と照れたように話すと、「でも日本では新人なので、まず名前と曲を知ってほしい」と意気込みを語った。
マスコミ取材はステージ上で立ったままで行なわれる予定だったが、突然「皆さん。座りましょう」と本人自らステージ上に座り込む異例の取材となった。ソ・イングクは「僕の話が長いから」と説明したが、彼の気遣いを感じた瞬間となった。またコンベンションの最後はソ・イングク自らが来場者全員を見送り、その際には、「これからもよろしくお願いします」と挨拶をし、顔見知りの人には「お久しぶりです」と声をかける気さくな一面を見せ、「常に一生懸命に頑張っている」姿を感じる瞬間となった。
★日本デビューシングル「Fly Away」 2013年4月24日発売
★オフィシャルサイト http://www.seoinguk.jp
