今年4月にオープンした東京・六本木、「アミューズ・ミュージカルシアター」の第2弾公演『シングルズ～29歳のクリスマス～』が、5月24日に開幕した。
本作品は、1994年にTV放送された大ヒットドラマ『29歳のクリスマス』を原作に、韓国で映画化、さらにミュージカルとして上演され大人気となっている。主人公のナナンは、29歳の誕生日に3年間付き合った彼氏に突然告白を受ける。もしやプロポーズと思ったら、突然の別れが。追い討ちをかけて仕事では左遷されることに･･･。彼女を取り巻く友人たち6人の男女の恋、仕事、友情や夢をリアルに描いた作品だ。
初日公演の上演後、キャスト6人と共に特別ゲストとして原作に出演している女優の松下由樹、脚本家の鎌田敏夫が登壇し、作品に対する想いを語った。
公演を鑑賞した松下由樹は、「とても素敵で、ドラマを思い起こすシーンもあって楽しかったです。私は26歳の時に『29歳のクリスマス』で28歳の役を演じました。いまでも、ドラマの感想を頂くことがあり、とても影響力のあるドラマなんだと実感しています。私はカメラマンの役で、もっと男っぽかったのですが、ジョンファさんはとてもセクシーで見とれてしまいました。」としみじみと感想を述べた。
さらに、「第一弾の『カフェ・イン～愛は偽り？！～』も観させていただきましたが、韓国ミュージカルは演技がナチュラルで歌もダンスも素晴しいです。役者さんもチャーミング。」と絶賛した。
その言葉を受け、松下由樹と同役を演じたソ・ジョンファは、「松下さんがご覧頂くと聞いていて、とても緊張しながら演じました。でも、実際にお会いすると、柔らかいのにカリスマ性を感じ、自分がまるで子猫になったような気がしました。」と尊敬する先輩を前にやや緊張した様子。
韓国でミュージカル初日公演を観たという脚本家の鎌田敏夫は、「翻訳された原作が韓国でもヒットした時、韓国の本屋に行ってみたんです。書店店員に「原作者は女性だと思いました。」と言われて本当に嬉しかったですね。」と、笑顔で振り返った
主役のナナンを演じるウ・グムジは「この作品は、29歳から30歳の、大人への成長する過程での出来事を描いた作品。29歳にこれからなる人も、その年齢を通った人も、みなさんにも共感していただけると思うので、色々な人にぜひ観て欲しいです。」と作品の魅力を語ると、ナナンにゾッコンのイケメン、スホン役のチャン・ジウは「あとでふりかえってみると大したことではないと思っても、その時でしかできないこと、その積み重ねが人生。それがこの作品の深さだと思います。」と見どころPR。
当時、ドラマ『29歳のクリスマス』を観た人も、初めてこの物語を知る人も同じように29歳～30歳の大人になる過程に思いを馳せ、ドキドキできるのではないだろうか･･･。
『シングルズ～29歳のクリスマス～』は6月16日（日）まで公演。
※「アミューズ・ミュージカルシアター」公式HP http://www.amuse-musical-theatre.jp/
