5月30日、ソウルのCGV往十里にて、チャン・ドンゴン、キム・ミニ主演映画『泣く男』プレス試写会が開かれ、マスコミ関係者が多数訪れた。プレス試写会後、主演のチャン・ドンゴン、キム・ミニ、イ・ジョンボム監督が会見に姿を見せた。
チャン・ドンゴンはアクションシーンのエピソードについて「映画のアクションを4ヶ月前から準備したんですが、最初の2ヶ月をアクションスクールで練習して監督にお見せしたら「ドンゴン、それは違うぞ」と言われました(笑)。この映画のアクションは主人公が悪団を懲らしめる痛快さだけでなく、コンというキャラクターが生きてきた環境や人生を反省し、懺悔するかのような自分自身との戦いを表すようなアクションをしてほしいと言われました」と話し、アクションもスタイリッシュなものから感情にあわせたアクションに変えたと伝えた。
また、英語のセリフが多いことから苦労はなかったかの質問については「僕の英語のセリフを聞かれて英語への負担があったように思われたんですね?(笑)」と話して会場を沸かせる場面も見られた。
映画を準備しながら努力した部分についてチャン・ドンゴンは「既存の映画のキラーといえば都市的なイメージだが、それに付け加えるものはないかということや、キラーの前に男としての生き方や幼いころの成長段階などについて考えて演じるようにしました」と演じる上でのポイントを伝えた。
キム・ミニは初の母親役の演技が大変ではなかったかについて「母親役が大変だと言うよりもモギョンという役柄の感情が持っている悲しい感情を表すのが大変でした。心で演じたし、真実性を持って演じれば伝わると思いました」と母親役が負担ではなかったことを伝えた。
イ・ジョンボム監督は前作『アジョシ』と比較されることに対して「確かに負担はありましたが、よい負担だったと思います。ある瞬間からその負担を全て取り払いました」とし、「『泣く男』は『泣く男』としてみていただけたらと思います」と自信を見せた。
今回の監督との初の撮影についてチャン・ドンゴンは「学校が同じで、デビューされたときから関心を持っていた監督さんでした」と話し「似たようなリアクションを求めず、現場でいつもいい意味での緊張感を与えてくださった。俳優の中の何かを引っ張り出してくださる監督」と評価した。
映画『泣く男』は、一度の失敗によってすべての事を放棄したまま生きてきた殺し屋コン(チャン・ドンゴン)が、組織からの最後の命令としてターゲットのモギョン(キム・ミニ)と出会い、任務と罪悪感の間で葛藤する姿を描く作品。チャン・ドンゴンの体を張ったハードなアクションシーンとキム・ミニがはじめて子を持つ母親の役に挑戦した。