ミュージカル『ファントム』、城田優が演出&主演、Wキャストに加藤和樹。開幕直前会見&ゲネプロがおこなわれた。「感じるお芝居、感じる歌、皆様の胸に届くように」
2019/11/11 06:30
取材:記事・写真/RanRanEntertainment
城田優が演出&主演で話題のミュージカル『ファントム』が、TBS赤坂ACTシアターにおいて、11月9日(土)から12月1日(日)まで、梅田芸術劇場メインホールで12月7日(土)から16日(月)で上演される。開幕直前の11月8日に会見とゲネプロ取材が行われ、ファントム役の城田優と加藤和樹、クリスティーヌ役の愛希れいかと木下晴香、シャンドン伯爵役の廣瀬友祐と木村達成の囲み会見が行われ、息の合った熱い思いが語られた。また、会見後には加藤和樹、愛希れいか、廣瀬友祐らが出演したゲネプロが公開された。

(左から)木村達成 木下晴香 城田優 加藤和樹 愛希れいか 廣瀬友祐
『ファントム』はフランスの小説家ガストン・ルルーのベストセラー小説『オペラ座の怪人』を原作としたミュージカル。脚本家アーサー・コピットと、作曲家モーリー・イェストンの黄金コンビにより、怪人ファントムの人間像に焦点をあてたストーリーと独創的な楽曲で、高い評価を得て以来、世界中の観客を魅了している。日本でも2004年に初演以来、数々の劇場で上演され、大人気のミュージカルとなっている。
「みんなが舞台に立つのは楽しみで仕方がないですが、僕がやらなければならないのは、ヤバいやつですね」と告白すると、どの辺がやばいのかと問われ、「稽古ができていない。(城田出演日まで)自主稽古してちゃんとしたクオリティのものをお届けしますが、今まで自分がやってきたスタイルと違う時間の過ごし方をしてきたので、不安要素があります。」と答えた。
これまで、演出をしたことはあったが、演出をしながら自分が芝居もするという両立に悩んだようだ。
「客観性と主観性の使い分けですとか 話すと2時間ぐらいかかってしまいます(笑)。とにかく最高のクオリティを作りたいが故に自分の中で葛藤した部分もあり、ほんとに未知の世界というか、できることは何でもやってきたので、今、キャストのみんなや作品には心配要素はないです。一番輝かしく、愛に満ち、希望と絶望が入り混じった、2019年最高のエンターテインメントができたと自負しております。」と胸を張った。
「入口を入ったらそこから『ファントム』の世界が広がっていて、帰るまで『ファントム』。アトラクションの乗り場の園内みたいなイメージで、中に入ったらメインのアトラクションが始まるのです。ぜひそこも含めて楽しみにしていただきたい」と語った。
劇場に足を運び、扉を開けたら、城田が語ったこだわりが理解できる。
視覚的にはクリスティーヌの目線をテーマにしているという。「クリスティーヌのオペラ座やパリという町への憧れが、ファンタスティックにマジカルにクリスティーヌの目線で描かれています。クリスティーヌから見た世界がみなさまがこれからご覧になるファントムの世界だと思ってください。」と続けた。
劇中のオルゴールも高価なものを使用しているそうで、城田のリクエストに応えるためにスタッフも心を込めて準備したそうだ。
「約2年前から始まったこのプロジェクト、今日の日まで毎日毎日熟考して、こうして『ファントム』という世界を、僕の頭の中を具現化して皆様にお届けできるよう作ってきました。感じるお芝居、感じる歌、皆様の胸に届くように、そしてこの物語の一番大事なテーマ、「愛」がつまっていて、どんな方でも楽しめる作品になっていると思います。ピュアな愛だったり、時には濁ってしまう愛だったり、様々な愛が描かれています。この作品はミュージカルを観たことがない人にもすっと入ってくる、歌とお芝居のバランスが素晴らしいと思っています。僕が大好きな、愛が溢れる作品をどう描いたのか、劇場で体感していただきたいです。何よりここに並んでいるキャスト、裏で待機しているキャストたち、スタッフの人たちのエンターテイメント、楽しみにしていただきたいです。」
11月9日(土)~12月1日(日) TBS赤坂ACTシアター
12月7日(土)~16日(月) 梅田芸術劇場メインホール