2021年8月24日 08:11

超大作ミュージカル『オリバー!』市村正親 13歳長男と武田真治に背中で語る　主演４人の美しいボーイソプラノに心が洗われる歌唱披露イベント

取材：記事・写真/RanRanEntertainment

この秋、超大作ミュージカル『オリバー!』が約３０年ぶりにパワーアップして日本に帰ってくる。公開を１か月後に控えた8月23日(月)、歌唱披露イベントが東京・渋谷・セルリアンタワー東急ホテルで行われ、フェイギン役の市村正親と武田真治、ナンシー役の渡田めぐみとソニンなど主要キャストが勢揃いした。

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左から）ソニン　武田真治　市村正親　渡田めぐみ

この日、披露されたのはトニー賞最優秀楽曲に輝いた至極のナンバーから 1)「これが人生」(It’s A Fine Life)　2)「愛はどこに?」 (Where Is Love?)　3)「何でもやるよ」(I’d Do Anything)　4)「ポケットからチョチョイと」(Pick A Pocket Or Two) 5)「信じてみなよ」(Consider Yourself)の計５曲。フェイギン役の市村正親と武田真治、ナンシー役の渡田めぐみとソニン、大人キャストの4名に加え、オリバー·ツイスト役エバンズ隼仁、越永健太郎、小林佑玖、高畑遼大、アートフル·ドジャ一役大矢臣、川口調、酒井禅功、本田伊織の8名と、<フェイギンのギャング団>20名を合わせた 32名が参加しての豪華な舞台となった。

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左から）武田真治　高畑遼大　小林佑玖　エバンズ隼仁　越永健太郎　市村正親

厳しいオーディションを勝ち抜いたオリバー·ツイスト役の主演の４人の透き通ったボーイソプラノは純真無垢なオリバーにぴったり。クアトロキャストである本公演では見られない「愛はどこに?」 (Where Is Love?) の４人同時のリエゾンは、心が洗われるような美しさだった。

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市村正親と１３歳の長男・市村優汰がミュージカル初共演となり注目の曲「ポケットからチョチョイと」(Pick A Pocket Or Two)では、市村が貫禄の歌唱と演技を見せ、後ろで歌うスネイク役の息子は父の背中を見ながらそのとてつもない大きさを感じていたようだ。今回、会見でも親子共演には触れなかった市村だが、「子どもたちに『市村はあんまり大したことないな』と言われないよう、お手本となるような演技をしたい」という言葉には長男への想いが込められていたように感じられた。

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そして、市村の背中を見て成長している俳優がもう一人。市村演じるフェイギンのWキャストとなった武田だ。市村にとって武田は「可愛い弟みたいな俳優」だそうで、「子供たちにもそうだが、真治にも僕が一所懸命いい芝居を見せて、真治がいい俳優になるための素材」になりたいと語る。

武田も「今ここにいること、キャメロン・マッキントッシュさんの作品に参加するというのがいかに凄いことか、世界のある基準を満たした、合格した、というくらい、役者でミュージカルをやっている者にとっては、ひとつの目標であったりします。それと同じくらい、僕にとっては、市村正親さんと同じ役を演じさせていただくのは、凄いことなんです。市村正親さんの背中をしっかり追うことを思って日々過ごしています」と市村への尊敬の念を熱く語っていた。

チャールズ·ディケンズの長編小説「オリバーツイスト」を原作としたミュージカル『オリバー!』は、トニー賞やオリヴィ工賞はもちろん、その映画版もアカデミー賞最優秀作品賞を獲得するという魅力あふれる作品。実力派揃いの日本人キャストと『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』、『メリー・ポピンズ』といった世界的大ヒットミュージカルを生み出したキャメロン・マッキントッシュ率いるクリエイティブチームの相乗効果により、豪華絢爛で荘厳な超大作ミュージカルがどのように生まれ変わったのか９月の開演が本当に待ち遠しい。

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