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2024年5月28日 12:40

加藤清史郎、「宝物を託していただいたことを胸に」。影山優佳らとともに舞台『未来少年コナン』初日前会見&ゲネプロに登場

宮尾俊太郎 門脇麦 椎名桔平 今井朋彦
成河 加藤清史郎 影山優佳

1978年、日本アニメーション制作により宮崎駿が初監督したアニメーションシリーズ「未来少年コナン」。最終戦争後の荒廃した地球を舞台に、超人的な運動神経を持ち素直で正義感の強いコナンが、権力にしがみつく人間たちと戦う冒険活劇だ。のちの宮崎作品へと受け継がれている要素がぎっしり詰まった名作として知られ、長きにわたって老若男女問わず多くのファンに支持されている。

コナン役を、1歳から芸能活動をはじめ現在まで様々な作品で活躍する加藤清史郎、コナンとともに困難な冒険に立ち向かうラナ役を、昨年“日向坂46”を卒業し連続ドラマでヒロインを務めるなど活動の幅を広げている影山優佳が演じる。そのほか成河、門脇麦、宮尾俊太郎、岡野一平、今井朋彦、椎名桔平ら、実力派のキャストがそろう。また、ミュージカル『100万回生きたねこ』や村上春樹原作の『ねじまき鳥クロニクル』などを手掛けたインバル・ピント、そしてダビッド・マンブッフが演出を務め、宮崎作品の世界観を具現化する。
初日を前にした5月27日(月)には、加藤、影山、成河、門脇、宮尾、今井、椎名の7名による会見取材が行われた。

名作の舞台化に挑戦する気持ちを聞かれた加藤は、「クリエイティブチームで集まって話したときに、(原作を制作した)日本アニメーションの方もいらしていて、『私たちの宝物』とおっしゃっていました。その宝物を託していただいたということを胸に、具体化するならどうしていくのか、何が美しいのかというのを追い求めながら今日に至りました」と作品への想いを口にした。さらに、演じる中でコナンという役柄への尊敬の念が強まったと言い、「自分の身体を通して発したときに、コナンだからこそ言える言葉というものもすごく多いなと感じます。本編中ずっとコナンであり続けたい」と目標を語った。

また、影山は「長年愛されている作品に出合えたこと、素敵なカンパニーの皆さんに囲まれ同じ舞台に立てることが光栄。裸名は強くて芯がある。明日からは観てくださった皆さんが『明日ももうちょっと頑張ってみようかな』という希望を持って帰ってもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。

これまでインバル作品への出演も多い成河は、今作の演出の印象を聞かれ、近年のインバル作品はハードでダークな演出が多かったことを前置きし、「今回は初心に帰るといいますか、非常にシンプルで奥行きのある、かわいらしくてどこか大人の世界を持った世界はインバルにものすごくぴったりだという感覚があります。幅広い年齢層や趣味趣向の方たちを受け入れる器のある作品。インバルの描く画が本当に息をのむほど美しいので、楽しんでいただけたらと思います」と今作の魅力を語った。

『ねじまき鳥クロニクル』以来、2度目のインバル作品への出演となる門脇も「前作はお話も難解だったので、役者が説明してもきっと伝わらないものをダンサーさんの肉体を使って表現していました。今回は物語がシンプルなので、具体的なものを抽象的に。観ている皆さんの感性みたいなものが引き出されていくようになっているなと感じています。あと、インバルらしい超絶キュートなシーンが前作もあったんですけど、私が出ちゃってて見えてなかったので(笑)、今回もかわいいシーンがいっぱいで嬉しいです」と笑いを交えつつ語る。そして成河同様に「正面から観たいなと思うほど本当に美しい舞台になっておりますので、多くの方に楽しんでいただけたら」とアピールした。

本作ならではの魅力を問われた宮尾は、「ほかの舞台と圧倒的に違うのは髭ですね」と会場を和ませる。そして、「インバルさんはご自身が衣装デザインをされて、舞台セットもデザインされて、振り付けもして演出もされる。これは世界を見てもなかなかそんな方はいらっしゃらないので、1人の人間が作れるということは本当に奇跡で、ひとつの世界観をすごくまとめてくださいます。そこにいろいろなキャリアを持った俳優の方々が生き生きとキャラクターを演じたときに、きっとお客様がまだ観たことのない、想像できなかった舞台になると思っております」と続けた。

また、宮尾同様に舞台経験の豊富な今井は「現場で採用されるアイデア、されないアイデアがあるが、インバルの現場ほどボツになるアイデアが多い現場はないんじゃないかっていうくらい、たくさんのアイデアが持ち寄られます。結果的に選ばれるのはひとつだけかもしれないですけど、それは単に捨てられるわけではなく、採用されたアイデアの中に、採用されなかったアイデアが練り込まれているので、そのあたりも味わっていただきたいです」と、独自の視点で見どころを語った。

椎名は「3人の子どもたちが人間の持つ自然な無邪気さや逞しさ、美しさを体現してくれていると思います」と加藤、影山、成河を称賛。そして、「宮崎駿さんが40数年前にいまの時代を予見していたかのような紛争や自然災害といったものが物語に込められています。いままさに僕らがメッセージ性を受け取ってこの作品に込められるんじゃないかという思いでやってきました。難しいテーマ性を、インバルさんはじめスタッフ、キャストで、魅惑的に難しいテーマを融合させて舞台化しています」と注目してほしいポイントを口にした。

加藤は「インバルさんは劇場という場所にその作品の空間を作り上げる。今回も本当に素敵な空間が劇場のドアを開けた瞬間に広がっているので、皆さんに体感していただいて、『未来少年コナン』という世界の中で生きていただいて、終わったあと、すぐじゃなくても、皆様の中のどこかで息をし続けていたらうれしい。そのために僕は全公演、裸足で駆け回りたいと思っています」と力強く語った。

会見後に行われたゲネプロでは、ダンサーたちの卓越した身体表現で繰り出される唯一無二の世界観や、フライングを使用した水中シーンなど、舞台ならではの見どころが満載。また、歌唱シーンでは加藤演じるコナンと影山演じるラナの美しいハーモニーにも注目だ。野生児のコナンは、戦争の果ての世界でいまだ権力にしがみつく人々と対峙した末に何を見出すのか。現代を生きる私たちも考えるべきテーマがここにはある。

本作は2024年5月28日(火)~6月16日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて、6月28日(金)~30日(日)まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて公演が行われる。

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