4月1日、2014年最高の話題作の一つといわれるヒョンビン主演映画『逆鱗』制作発表会がソウルのロッテシネマ建大入口店にて開かれた。
映画『逆鱗』は、正祖即位1年、王の暗殺を取り巻く中でおこる、生きなければならない者、殺さなければならない者、生かさなければならない者たちの入り乱れた運命と歴史の中に秘められた息の詰まる24時間を描く映画。この映画で初めての時代劇に挑戦したヒョンビンは果てしない暗殺の脅威にさらされながらも強靭さを忘れない朝鮮第22代目の王“正祖”を演じた。会見にはヒョンビンのほかにチョン・ジェヨン、チョ・ジョンソク、ハン・ジミン、チョン・ウンチェ、パク・ソンウン、イ・ジェギュ監督が参加した。
3年ぶりの復帰作品に今回の作品を選んだことに対してヒョンビンは「除隊後に中国でファンミーティングをしていたころに『逆鱗』という本を見ましたが、とても魅力を感じました。正祖役の依頼があった後で読むことになったんですが、チョン・ジェヨンさんの役やチョ・ジョンソクさんの役柄にも惹かれるほどでした。それで韓国にきてからイ・ジェギュ監督とお会いして出演することに決めました」と伝えた。
また「軍役中演技がとても恋しかったです。撮影現場に復帰してみると期待と緊張感が同時に感じられました」と撮影に復帰した当時を振り返った。また『逆鱗』を撮影しながら意欲が沸いて望む通りにうまくやらなければならないという思いも大きくて最大限抑えるように心がけました』とも伝えた。
正祖の絶対的信頼を受けている内侍府官員“サンチェク”役のチョン・ジェヨンはいつも男らしい役柄が多い中で初めての内侍を演じることに関して「内侍の哀歓を感じました(笑)」と話し、出演者たちを沸かせる場面も見られた。またNGを誰が沢山出したかという質問には「台詞が多くない割に僕が多かったかも」と話すと、ヒョンビンがチョン・ジェヨンが演技が納得いくまでこだわるプロ意識のためと付け加えた。ヒョンビン自身のNGに関しては「さらっとごまかしますね(笑)」と話した。
昨年大ヒットした映画『観相』に続く2度目の時代劇出演であり、正祖の命を脅かす朝鮮一の殺し屋“サルス”役で初の悪役に挑戦するチョ・ジョンソクは、撮影では雨の中でのアクションシーンなどをこなす中で負傷はなかったかという質問に「大きな負傷はありませんでしたが、僕が走っていたときに速度がでて止まれず、カメラにぶつかったことがありました。額に大きなあざができましたね」と撮影中のハプニングを語った。また「それ以外にも多少の負傷はありました。同じ場面を撮影しているといつも同じ部分を痛めましたね」と伝えた。
同じく今回初めての悪役に挑戦することとなったハン・ジミンは、ヒョンビン演じる正祖の祖父に当たる朝鮮21代王の英祖(ヨンジョ)の継妃であり、正祖の若き祖母でもある野心高い貞純王妃役を演じ、今までの純粋なイメージを脱ぎ捨て、新しい姿を見せてくれることに期待がかかる。ヒョンビンとは敵対する役柄であるため「今までの作品の中で一番対話をしなかったように思います(笑)作品の雰囲気からもそうでした」と話した。また台本リーディング直前のころ、ハン・ジミンの車がヒョンビンを引きそうになったというエピソードも登場。事務所に入ろうとしたヒョンビンの目の前にハン・ジミンが運転した車が突然現れ、急ブレーキをかけたというその現場が二人の初対面の場となったとのことで「そこから正祖と貞純王妃の因縁が始まりましたね(笑)」とイ・ジェギュ監督が話し、会場を沸かせた。
またヒョンビンの鍛えられた背筋が話題となったことに関してヒョンビンは、自身の管理を徹底していたという正祖の特徴をつかむため台本に書かれていたという「精密な背筋、完璧だ」という言葉の「精密な」のという言葉のために悩んで3ヶ月前から運動し始めて1か月半ほど食事制限をしました。撮影する間も続けて運動しました」と背筋作りに関するエピソードも話した。ヒョンビンに影響されて、内侍役にもかかわらずチョン・ジェヨンも現場で体作りをしたと話しては笑わせる場面も見られた。
ヒョンビンの3年ぶりの復帰作、各出演者たちの新しい演技への挑戦に加え、ドラマ『チェオクの剣』、『ベートーベン・ウィルス』、『ザ・キング 2Hearts』など、数々のヒットドラマを制作したイ・ジェギュ監督のスクリーンデビュー作だけに大きな注目を浴びている映画『逆鱗』は韓国にて4月30日公開予定だ。