佐原ミズの人気コミックを実写化した映画『尾かしら付き。』の初日舞台挨拶が8月18日(金)、ヒューマントラスト渋谷にて行われ、主人公・宇津見快成役の小西詠斗、樋山那智役の大平采佳（おおひらあやか）、真田幹也監督、そして音楽を担当したHilcrhymeが登壇した。
豚のようなしっぽが生えているという秘密を持つ少年・快成を演じた小西は「たくさんの方の力をいただきながら作った、思い出深い作品です」と心を込めた。スクリーンデビューにして初主演を務めた大平は「7月に完成披露の舞台挨拶をさせていただき、それが私にとって初めての舞台挨拶。だんだん緊張がほぐれてきました」とにっこり。本作の音楽担当として主題歌「UNIQUE」と劇中歌の計3曲を書きおろしたHilcrhymeは、「僕が今回のお話をいただいたのは、約2年前。こうして公開を迎えて、感無量です」としみじみと語り、「今回、3曲を書きおろしています。音楽監修という立ち位置も初めてだったので、温かい目で見てください」と新境地となったことを明かし、会場から拍手を浴びていた。
「もし自分に“しっぽ”が生えていたら、どうする？」という質問が投げかけられ、大平は「しっぽを出して歩きたいなと思います」と大胆な回答を繰り出し、周囲も大笑い。「ファッションの一部として、みんなにも『かわいいでしょ』という感じで見てもらいたい。アクセサリーとかつけて、キラキラにしたい」とアイデアを練った。
小西も「しっぽを自慢したい」と続き、「いろいろな人に見せて、最終的には“しっぽ系YouTuber”になりたい」とこちらも思い切った妄想を発表。「コンプレックスや人と違う部分って悪いことだと思いがちですが、全然そんなことはない。この映画に出会って、自分にしかないものを宝物にできるような生き方をしたいなと思うようになった」と本作を通して力をもらったという。
この日主題歌「UNIQUE」のスペシャルパフォーマンスを行ったHilcrhymeは「最初に音楽で食べていこうと思った時に、周りからは『何を言っているの』『正気か』という反応があった」と音楽を始めた頃のことを述懐。「でも個性を生かして、自分のオリジナリティを追求していけば、それを職にできるんじゃないかと思って今に至るので、この映画に共感する部分がたくさんありました。それを曲にできたと思っています」とコンプレックスを武器にしていこうとする本作の登場人物に心を寄せつつ、楽曲に込めた思いを語った。
最後に小西は「僕にとって大切な作品で、本当にすてきな良い作品ができあがったと思っています。たくさんの方が携わって、いろいろなことをみんなで力を合わせて乗り切ってできた作品です。『尾かしら付き。』の輪をどんどん広げていただけたら」と呼びかけ、大平も「最後にはたくさんの勇気をもらえる作品。那智を演じていて、自分自身も那智から勇気をもらいました。心が温かくなって帰っていただけると思います」とメッセージ。真田監督は「僕自身、この作品をつくりながらパワーと勇気をもらいました。皆さんにも、それが届けばいいなと思っています」と願い、温かな笑顔にあふれたイベントを締めくくった。
映画『尾かしら付き。』
ヒューマントラスト渋谷ほか全国公開中
©佐原ミズ／コアミックス ©2023 映画「尾かしら付き。」
主題歌「UNIQUE」/Hilcrhyme
Music Video： https://youtu.be/cukDIZ7gXU0
DL&サブスク： https://umj.lnk.to/Hilcrhyme_UNIQUE
