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2023年9月14日 21:26

内野聖陽、ちょっと怪しげでエッチな匂いに惹かれました! 偏愛コメディ映画『春画先生』の完成披露舞台挨拶

偏愛コメディ映画『春画先生』の完成披露舞台挨拶が9月14日(木)、新宿ピカデリーにて行われ、主演の内野聖陽、共演の北香那、柄本佑、安達祐実、そして塩田明彦監督が登壇した。内野が演じる春画先生のイメージカラーがピンクということで、登壇者全員がどこかにピンクを添えた服装で登場。柄本は足を伸ばしてピンクの靴下を見せ、会場から笑いを誘っていた。

“春画先生”と呼ばれる変わり者で有名な研究者・芳賀一郎(内野聖陽)は、妻に先立たれ世捨て人のように一人研究に没頭していた。退屈な日々を過ごしていた春野弓子(北香那)は、芳賀から春画鑑賞を学び、その奥深い魅力に心を奪われ芳賀に恋心を抱いていく・・・。

内野は冒頭の挨拶で「“春画先生”という題名に、(皆さんも)惹かれたんじゃございませんか。なんか怪しげで・・・。僕も台本をいただいたときは、ちょっと怪しげな、ちょっとエッチな匂いに惹かれまして、お受けしたんです。コロナで撮影が延期になり、長い長い道のりを経てようやく撮影することができ、本日この場に立てたことを嬉しく思っております」と満面の笑みを浮かべた。

ヒロインを演じた北は「ようやくこの日が来たのかっていう感じで、ちょっと感極まっています。脚本を見たとき絶対に弓子をやりたいと思った。いろんな気持ちを抱えてオーディションに向かったことがフラッシュバックしてきて、今日を迎えられ本当に嬉しいです」と感無量。

編集者・辻本俊介を演じた柄本は「一役者として塩田監督は憧れの監督でありますし、そんな塩田監督の作品に出られること、しかも台本を読んだらとにかく面白い。本当に光栄なこと。内野さんとは十代のとき以降、節目節目でいつもご一緒させていただいているが内野さんとの仕事は緊張するばかり」と語り、「今作で北さんが非常に抜きん出るお芝居をされていて、そんなところに自分が立ち会えて非常に光栄です」と北の演技を絶賛した。

芳賀の亡き妻の姉を演じた安達は「撮影はものすごく大真面目にやっていたんですが、出来上がったのを観たら、ジワジワと面白く、愛すべき偏愛者たちがたくさん出ていて、最後にはそれぞれのキャラクターを好きになっているみたいな映画だなと思います」とコメントした。

そして塩田監督は「本日は『春画と映画を愛する者の集い』にご来場いただきありがとうございます(笑)。とても魅力的な現在の日本映画界を代表するような皆様とともに本当に楽しくして仕事をすることができました。撮影はちょうど去年の今頃。猛暑の中、内野さんはスリーピースの衣裳でいつ根を上げるかと思っていたんですけども、最後まで頑張っていただいて自分なりに満足のいく作品ができたのではないかと思っています」と胸を張った。

内野は「春画先生(芳賀)というキャラクターにたどり着くまでに何度もテイクを重ね、撮影最初の日に『これだ!』と、そこからは楽しかったですね」と撮影時を振り返った。柄本は内野について「現場に向かうストイックさと、普段のお人柄のやわらかな感じのギャップがかわいいと思う」と述べ、北は「そばでお芝居して(内野に)追いついていけなかったという感じ。すごいです」と賞賛したうえで「カメラが回っていないところでは、内野さんがお話をしながら笑ってくれる度に嬉しくて、1笑顔ゲット!と喜んでいました」と回想した。

内野は「よくストイックな俳優と言われますけど、そんなことなくて、ほっておくと、すごくだらしなくなっちゃう。いつも不安で、自信のないタイプで、作品に集中するしかない」と謙遜していた。

また、内野は「M的な気質もあるかな(笑)。初めてリハーサルで安達さんに打っていただいたときに、自分はMなんだと発見しました。安達さんに感謝しています」とも話した。

本作は、無修正の春画が映し出されR+15として日本映画史上初作品となる。塩田監督は「2015年に春画展が開かれ、会場は満員の山手線に乗っているみたいに混んでいて、すごいエネルギーが渦巻いたんです。それで春画の映画を作ったら面白いんじゃないかって話になって・・・」とタイトルが先で、ストーリーが後に出来上がったことを明かした。

イベント終盤には本作の内容にちなみ、キャストたちが最近偏愛しているものを発表することに。内野は家庭菜園をあげ、北は10歳下の妹と愛犬、安達はレゴブロック、そして柄本は「最近ハマっているのはサウナ。あとは5年ぐらいボクシングを偏愛しています」と続いたが、北はそれを受けキックボクシングにはまっていることを明かした。

最後に、内野は「そんな難しいお話ではございません。男性と女性が出会い、そこから繰り広げられる奇抜な物語。本当に不思議でおかしな世界。ちょっとした性愛に関することが出てきて、多分観終って性愛に関する気持ちが少しおおらかになれるようなお話かなと思います。片意地張らずに笑いどころと思ったところで笑ってください」とアピールし、イベントを締めくくった。

映画『春画先生』 10月13日(金) 新宿ピカデリー他、全国公開!

 

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