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2023年11月4日 18:06

深川麻衣、主人公とは共通点や共感することがいっぱい! 井浦新、観てくださった方に寄り添えるような作品! 映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』公開記念舞台挨拶

左から:柳ゆり菜、松浦りょう、深川麻衣、井浦新、大木亜希子(原作)、穐山茉由監督

映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の公開記念舞台挨拶が11月4日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の深川麻衣、共演の井浦新、松浦りょう、柳ゆり菜、そして原作の大木亜希子、穐山茉由監督が登壇した。

『つんドル』は元SDN48で現在、作家として活動する大木による同名実録私小説の映画化。元アイドルの安希子(深川)は、仕事なし・男なし・残高 10 万円で人生に詰んだどん底アラサー。メンタルが病み会社を辞めた安希子は、友人のヒカリ(松浦)から勧められ、赤の他人の56歳サラリーマン・ササポン(井浦)とルームシェアすることになる。一軒家で同居生活をスタートさせた安希子とササポンの、奇妙だが愛おしい日々が描かれる。

 

深川は「元アイドルでセカンドキャリアを歩んでいる安希子とは共通点も多く、共感もいっぱいありました。ササポンの言葉は、私にもすごく刺さる言葉があって、自分自身に刻むことがありました」と語る。特にお気に入りのササポンの名言は?と尋ねられると、「えー!悩むんですけど…“まあ、適当に”という言葉が素敵だなって。“適当”は、ちょっと悪い意味にとられがちですけど、いい意味での切り替え、やるだけやったら次という方向転換な言葉の意味だと思うので、とっても好きです」と解説した。

そんなササポンをマイナスイオン全開で演じた井浦は、『つんドル』の魅力について「何かを突き付けられるような作品というよりも、観てくださった方に寄り添えるような作品ではないかと思っています。あと…ポップコーンを食べながら観るのがとても似合う、やさしくゆるやかな作品でもあると思います」とやさしく話し、そんな井浦の語り口に場内の空気も温かくほどけた。

実録私小説を執筆しヒット、そして映画化という激動の数年を過ごした大木は「うれしい奇跡が起きたと思っています。深川さんのお芝居を拝見したとき、もう他人には思えませんでした。自分の分身を見ているような気分で、全身全霊で格好つけてなくて、安希子をチャーミングに演じてくれて。井浦さんは置きにいく優しさで、すべてを包んでくれる本物のササポンを見ているようでした。松浦さんも柳さんも安希子を心配はするけど上から目線ではない、女性同士の連帯を演じてくれた。監督も誠実に向き合ってくれました」と感無量だった。

深川もここまで決して平たんな道のりではなかったかもしれない。「(アイドル)卒業を決めたときは“えいや!”で勢いというか、何とかなると出て行ったんです。仕事を始めた前半、いろいろな壁にぶつかりました。看板グループの名が取れて個人として勝負しないといけなくなったとき、それまで俳優として経験を積まれた方と一緒に立つのがすごく恥ずかしくて…。どうしていったらいいだろとすごく悩みました。本当にやっていけるんだろうかと、先の見えなさの不安はありました」と葛藤を打ち明けた。

さらに、井浦もモデルから俳優、そして現在はファッションブランドのディレクター等さまざまな分野で活躍している。井浦は「アドバイスなんて恐れ多いですが、自分事だとしたら、何を言われようが、否定されようが自分が好きだと思うこと、ひたすら信じて続けて。そうすると、いつか誰かが見つけてくれたりするんですよね。そのときに本当にずっと好きでよかった、続けてきてよかったなと、ちょっとだけ報われたりして」と、好きなことを続けることの大事さを説いた。

また、この日(11月4日)は「イイ推しの日」。イイ推しにかけて、登壇者同士の推しエピソードで盛り上がる。穐山監督が「深川麻衣さん!安希子が誕生日を一人で過ごそうと思ったら、友達がきたというサプライズのシーンなんですけど。3人がすごく仲良くなってくれていたんです。なので、テストで“おめでとう”のとき、深川さんが感極まって号泣して。なんてピュアな人なんだろうと思いました。まっすぐさが出ていますよね」としみじみ。

続けて、深川は「あらぽん!井浦新さんは本当に大学の先生みたいです」と推す。「何でも知識が幅広くて、撮影の間にお芝居の話ではなく、健康についての話、お米についての話、衣食住の話をいっぱい教えてもらったんです」と博識ぶりに舌を巻いたという。深川の話を受けて、井浦も「はい!麻衣さんで。安希子がササポンの家を出て行くシーンのとき、ササポンは映像には映っていないんですけど、玄関で靴を履いている安希子の後ろ姿を遠くからササポンとしてずっと見ていたんです。安希子の背中が出会った頃から全然違って。麻衣さんは安希子を力強く物語っていて…実はその背中を勝手に撮影してしまいました(笑)。もしOKが出たら、いつかSNSで皆さんに公開します!」と宣言。「ぜひ」と言わんばかりの拍手が場内から沸き起こると、深川も「そんな!ありがとうございます」と嬉しそうな満面の笑みを見せた。

さらに井浦は「もう一人は、大木さん。すべてがちゃんとしている。そのちゃんとしていることはどこから生まれてきたんだろうと台本を読んで、作品を見たんです。こういう経験を経て、人とのコミットしてくる具合、話し方、礼節があって、話すたびにちゃんとしているなと。何より人として素晴らしいです」と絶賛した。

舞台挨拶の終わりに、深川は「大木さんが生み出してくださって、映画になって関われたことをとても幸せに思っています。映画の中にはいろいろな愛の形が出てきます。生きていると、いろいろなしがらみや理不尽なこともありますけど、身近にある幸せを皆さんが改めて見つめるきっかけになったらうれしいです。“適当に”これからも頑張っていきましょう。本当にありがとうございました!」と、深川の大好きな本作の台詞“適当に”を用いて、最後に元気よく挨拶していた。

 

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