松田るか 中村静香
――女将修行を行うシーンもありましたが、所作などを習ってどんなことを感じましたか?
松田:お着物を着るお仕事は結構あるので、所作自体はこれまでにも習っていたのですが、女将役を演じて驚いたのは、旅館の玄関にあるお花を女将が生けているということです。お花屋さんにお願いしているものだとばかり思っていたので、「そうか、このお花もおもてなしだよな」と。由香がお茶を立てるシーンもありますが、女将はおもてなしにまつわるもの全般を知っていなければいけないし、できなくてはいけない。すごくレベルの高い方だなと改めて感じました。
中村:確かに。スーパーアドバイザーだよね。私が演じた麻衣は、ナンバーワンキャバ嬢でしたが、女将を目指して、その修行をしたくて加賀にやってきたという役どころで、「おもてなしをするという意味では、キャバも女将も変わらないでしょ。そのおもてなしの精神は誰にも負けない自信があります」というセリフがあって。確かに女将は接客業のトップなんですよね。劇中に、人生最後だと思った夫婦が、最後に選んだお宿として泊まりに来るというエピソードがありますが、きちんとお客さんの気持ちを察しながら接客をして、気遣いをしています。
松田:お客さまをしっかりと見て、その人に合わせたサービスやおもてなしをしなくてはいけないんだもんね。
中村:その人に尽くす精神はすごいと思うので、人を幸せにする立派な職業だと感じました。
――では、それぞれが演じた役柄については、演じる上でどのようなところを意識しましたか?
松田:私が演じたあゆみは、唯一、現役で女将をやらせていただいているので、所作は特に意識しました。私、ガニ股なので、お着物の先生に注意してもらい確認していました(笑)。
中村:無意識のところに出ちゃうのはしょうがないよね。私自身は、先ほども言ったように、元キャバ嬢というのを分かりやすく表現するということがありました。新米女将たちが何人もいるので、監督がキャラクターの差別化を図ろうと頑張ってくださって。麻衣は分かりやすく、金のメッシュを入れて、テーマカラーは紫色で、紫の洋服を着ています。派手な見た目だけれど、しっかりした考えを持っている女性なので、共感しながら演じることができました。
――撮影で特に印象に残っているシーンを教えてください。
中村:特設ステージを組んで、エキストラさんに200人くらい来ていただいて、タップシーンを撮影したのですが、途中で大雨が降ったことがありました。加賀は天気が変わりやすいそうなんですよ。昼間はピーカン照りだったのに、急にザーッと降ってきて。ただちにみんなで避難して、一旦、撮影中断。でも、それからまた再スタートしてということはありました。それ以外には大きなハプニングなく撮影できたと思います。
松田:その時以外は、天気に恵まれた撮影期間だったなと思います。でも、撮影以外のところで、私たちはすごく楽しんでいたなと、今振り返ると思いますね。
中村:そうだね。クランクインまでが大変な修行だったので、撮影中はご褒美みたいだった(笑)。
松田:毎日、温泉に入って。
中村:美味しいお寿司とお酒に癒されて、楽しく撮影していました。でも、撮影前は、本当に不安で、真っ暗なトンネルの中を光が見えないまま走り続けていく感覚だったので、大きなトラブルがなく撮影が終わったのは本当に良かったと思います。
――お二人は今回、初共演ということですが、そうした撮影を通して最初に持っていた印象と変わったところはありましたか?
中村:初めて会ったのは、タップの練習場でした。一般の生徒さんがいるクラスに一人で練習に行った時に、「あの子はきっと共演者だろうな」と思う子がいて、その日の練習が終わった時に帰るタイミングが一緒になったので、ご挨拶をしたんですよ。その時に、めちゃしゃべりやすいなと感じたのを覚えています。壁がなくて、すぐに仲良くなれそうと思いましたし、その流れで仲良くなれたので本当によかったです。
松田:その日、(中村が)黒霧島のTシャツを着てたんですよ(笑)。黒霧島のTシャツを着ている人間、話しかけやすくないわけないじゃないですか(笑)。あなたの黒霧島Tシャツにすごく助けられた。
中村:あはは、そうか、そっちだったんだね(笑)。
――松田さんも、すぐ共演者だと分かったんですか?
松田:おきれいな方がいるなと。その上、黒霧島のTシャツを着ていて話しかけやすかったので(笑)。
――そこからの仲なんですね。ありがとうございました! では、最後に公開を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
松田:しーちゃん(中村)が言ってくださった通り、この『レディ加賀』の売り上げの一部を被災地に募金させていただきます。普通に募金をするのもとても良いことだと思いますが、ぜひこの作品で加賀や石川の良いところを知っていただいて、映画を楽しんでいただいて募金にも貢献していただけたらと思います。映画の中には素敵な場所がたくさん登場しますので、ぜひ聖地巡礼もしていただきたいです。少しでも復興の役にたてばと思っています。ぜひ、多くの方に観ていただきたいです。
中村:加賀や石川の魅力はもちろんですが、お着物を着てタップを踊るという和洋折衷の面白みもありますし、日本の美のかっこよさや迫力も楽しめる映画だと思います。日本にしか出せない味がある映画だと思うので、多くの方に届くといいなと願っています。
2024年2月2日(金)石川県先行公開
2024年2月9日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
©映画「レディ加賀」製作委員会
配給:アークエンタテインメント
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2024年2月19日 23時59分
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取材 文:嶋田真己 撮影:早川善博