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2024年5月17日 19:33

草彅剛「囲碁は分からなくても役に没頭できる!」 清原果耶&中川大志「囲碁を教わり二人で楽しんでいました」 映画『碁盤斬り』公開初日舞台挨拶

映画『碁盤斬り』の公開初日舞台挨拶が5月17日(金) TOHO シネマズ 六本木にて行われ、主演の草彅剛、共演の清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼、そして白石和彌監督が登壇した。

本作は、ある冤罪事件をきっかけに、娘と引き裂かれた男が、愛するものを守るために、武士としての誇りを賭けて仇討ちに挑むリベンジドラマ。ヒューマンドラマあり、アクションあり、ロマンスありのエンタテイントメント作品となっている。

ぬれぎぬを着せられ妻を亡くした浪人・柳田格之進を演じた草彅は、「今だから見る意味があるような作品になったかなと思っています。時代劇は若い方とかあまり得意じゃないという方とかもいらっしゃる中で、逆に今、作品を皆さんにお届けすることに意味がある。一つ一つの言葉に思いがある、重厚感溢れたしっかりとした作品に出演できたことを幸せに思っております」と力を込めた。

さらに本作には「國村さんとのおっさんずラブみたいなものも(笑)。二人が仲良くなっているところもあったり、いろんな感情が溢れる作品なので、たくさんの方に見てもらいたい」ともコメントした。

また、格之進が萬屋源兵衛(國村)と囲碁を指す場面では敵というかライバルの関係。草彅は囲碁にも触れ、「囲碁を通じて皆さんとの距離が近くなっていくのがすごく面白い。僕は囲碁のルールが分からないんですけど、囲碁の分からない方も楽しんでいただきましたよね」と笑わせた。「囲碁の置き方だけ分かる」という中川は「格之進さん、囲碁のルールを知らなかったんですね。でもそうとは思えない緊張感のある対局でしたね」と対局シーンを讃えると、草彅は「僕はお客さんの気持ちと同じで、囲碁は分からなくても、没頭できるぞと。役作りとしてお客さんの気持ちになっているんです」とそのシーンを振り返っていた。

中川は「碁盤がすごいです。江戸時代のものをお借りしてもってきたんじゃないですか?」と小道具のすごさを明かし、草彅は「囲碁のルールの話じゃないですから、それを元に人間模様を描いていくという作品なので、ルールが分からない方でも楽しめますよと一言添えていただけると、皆さんが関心を持っていただけると思います」と宣伝部長としての草彅は声を大にしていた。

格之進の切腹を清原演じる娘・お絹が止めるという緊迫感あふれるシーンでは、どうのように臨んだのか。清原は「いやあ、止めなきゃなと」に会場大爆笑。清原は続けて「いじられている格之進を隣でずっと見ていたので、何としてでも止めなきゃとしか思っていなかったんですけど、私が叫びすぎて声を枯らしてしまって、ご迷惑をかけたので、ここで謝らせていただきます」と平身低頭だった。逆に草彅は「清原さんの細い肉体から発するエネルギーみたいなものを感じて、あのシーンを演じ切ることが出来て、本当に感謝しています」と話した。

市村は白石監督作品に念願の出演。市村は「白石監督の映画はいろいろ観てますけど、かなりグロいというか、すごい映画を作る人。この話をいただいたときにどこで斬られるのかなと思ったんですけど・・・。衣裳合せで初めてお会いして、すごく素敵な柄の衣装を作って見せてくれて、(衣裳を)着た瞬間にもう長兵衛の気分になっちゃって。相手役は剛君だから、こんなに素敵な仕事はないなと思って、また今後ともよろしくお願いします」と柔やかに語った。

そして、一番迫力のある、宣伝でも使われている「忘れてはおらぬな」と啖呵を切るクライマックスシーンが話題に。草彅は「そんなシーンありました?」と忘れてしまった様子に、MCが「忘れておらぬですか」と問いかけた。白石監督は「雪降る中の大きな門の前のシーンですよ」、中川は「僕が走ってきたじゃないですか」と、そのシーンの情景を説明するも、草彅は「走ってきたっけ?」と忘れてしまったよう。草彅は「全部気合いを入れて演じたので、全部は忘れてしまったわけではないし・・・」と釈明。「ちょっと前に観たんで、もう1回見ます」と苦しそうだった。

本作ではお絹と弥吉の行方も描かれる。撮影時のエピソードを問われた中川は「清原さんと4度目の共演ですが、今回も全く違う役どころで時代劇なので・・・。囲碁を先生に教えていただき、撮影の合間にセットの端の方で囲碁をやりました」、清原は「中川さんが本当に強くて負け戦でした」と振り返り、中川「たまに草彅さんが見に来て」、清原「ルールも分からないのに」と草彅をいじっていた。一方の草彅は「端から見ると美男美女が囲碁している姿は画になるんです」と讃えていた。

最後に、草彅は「この映画に映し出されている僕たちはもう帰ってこない。その瞬間その瞬間、この映画に僕たちの魂を思いきり込めて、皆さんに届けたいという一心で作り上げました。娯楽映画としても楽しめる作品になっていると思うので、この映画を観て少しでも心が和やかになったり、何か感じていただけるものがあると嬉しく思います」と思いを込めてイベントを締めくくった。

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