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2024年6月7日 19:30

【前編】出口亜梨沙&木ノ本嶺浩インタビュー 「難しく考えずに観れる作品だけれど、難しく考えることもできる」海外の都市伝説を日本独自の文化を加えて描いた、映画『THIS MAN』

左から)木ノ本嶺浩 出口亜梨沙

 “2006年頃、夢の中で眉がつながった奇妙な風貌の男と出会ったという女性患者がニューヨークの精神科で多発した。彼女らの証言を元にモンタージュ写真を作成し、ネット上に公開したところ、世界各国で夢の中で同じ男を見たという証言が多発する。その謎の男は「THIS MAN」と呼ばれ恐れられた”。そんな世界で最も不可解で不気味な都市伝説に日本独自の解釈を加えたスリラー映画『THIS MAN』が、6月7日(金)から公開される。本作が映画初主演となる、主人公の八坂華を演じる出口亜梨沙と、華の夫・義男を演じる木ノ本嶺浩に撮影の裏話や見どころを聞いた。

――この作品を観ると、寝るのが怖くなりますね(笑)。

木ノ本:夢を見ちゃうんじゃないかって? 考えますよね(笑)。

出口:撮影現場は楽しい雰囲気だったので、こうして皆さんに「怖かった」と言っていただけて今、すごくホッとしています(笑)。

――撮影中は「怖がらせよう」という思いはなかった?

木ノ本:目の前で起きる出来事に素直に反応するようにしていました。大きなリアクションを取りすぎてもtoo muchなところもあると思うので。

――なるほど。お二人は、本作に出演する以前から「THIS MAN」の都市伝説はご存じでしたか?

出口:私はネット掲示板で語られる怖い話がめちゃくちゃ好きで、読みあさっていたことがあるので、存在は知っていました。ただ、絵を見るのは苦手なので、この絵は避けていて見たことがなかったですが。

木ノ本:僕も知っていました。以前にこの都市伝説をモチーフにしたドラマを放送していたのですが、それも観たこともあります。なので、最初に脚本を読んだときは、こんな形にストーリーが膨らむんだという驚きもありました。実際に広く知れ渡っている都市伝説では、人は死なないんですよ。でも、この映画では次々と不幸な出来事が起こっていって…。

―ストーリーが広がっていくということもそうですが、海外の都市伝説を日本風にしているというのも興味深かったです。

木ノ本:いろいろな要素が入った作品になっていますよね。日本にも様々な伝説が昔からあって、「呪い」という文化も様々な形で残されているので、それに置き換えるとこんなふうになるのかと。

―出口さんは、最初に脚本を読まれたときはどんな感想を持ちましたか?

出口:最初は何となくの全体像を掴んだくらいでしたが、しんどくて重い物語だなという印象がありました。そこから監督や木ノ本さんと話したり、台本の読み合わせをして、固まっていった感じはあります。

―今回は、撮影前の読み合わせをかなりしっかりと行ったそうですね。

出口:時間をかけてやっていただいたので、ありがたかったです。

木ノ本:特に今回は、幸せな夫婦像が描かれているので、撮影前に出口さんのことが知れたのがありがたかったです。明るくすてきな方なので、これはもう委ねていこうと(笑)。

―読み合わせでは、監督からはどのような演出がありましたか?

出口:監督はすごく柔軟性がある方で、俳優たちの気持ちにも寄り添ってくださったので、「私はこうしたい」という意見を言いやすかったです。そうした意見に対してもきちんと受け止めてくださって、すり合わせができたので、演じやすかったです。

木ノ本:撮影が始まる前に、「このシーンはこんな意図です」というのを改めて確認でき、ゴールに向かって感情の流れを作っていった感覚がありました。

―では、役作りも余裕を持ってできた?

出口:考える時間が多かったので、撮影に入ってから、「あれ?」と戸惑うことはなかったですね。

木ノ本:やっぱりディスカッションできたのは良かったよね。休憩中にも出口さんといろいろな話をして、お互いがどんな人間かというのを知れたのも大きかったです。監督がどんな思いで映画を作りたいと思っているのかということも聞けましたし、イメージをしっかり具現化した上で撮影に挑めました。

―監督が目指していたこの作品のゴールはどういったものだったのですか?

木ノ本:「見たことがないものを作りたい」とおっしゃっていました。「海外の都市伝説を日本的な解釈に置き換えるとこうなりました」という作品であるということがまずチャレンジだと思います。監督はマーケティングにも詳しい方なので、映画公開後の宣伝についても考えていたようで、そうした意味でもこの題材にされたんだろうなと思います。

―それぞれの役柄については、どんなところを意識して演じましたか?

出口:華はふわふわした少女っぽい、純粋な子だと感じていました。悪く言ってしまえば、自分を持てずに流されるままに生きてきた。自発的じゃないところがある。でも、そんな華がいろいろなことを経験して変わっていくので、その成長を感じてもらえるように演じられたらと思っていました。

木ノ本:僕は、ただ怖いことが起きていくだけでなく、日常の幸せな家族をしっかりと見せたいと思っていました。それがあるからこそ、不幸な出来事も際立って見えると思います。怖がらせようとするよりも、まずは娘と妻との関係を大切に考えていました。もちろん、義男も得体の知れないものに対しての不安はあるけれども、それよりも妻の不安に寄り添ってあげる。この作品は、普通に生きている人たちの人間関係の延長線上がしっかりと描かれているので、とにかく日常を大切にしていました。

―確かに冒頭のお二人の楽しそうなシーンからの落差が印象的でした。

木ノ本:あのシーンは、伊豆大島でのロケでしたが、本当にきれいな場所でしたね。監督のこだわりのシーンでもあると思います。時々、虫がいて、それを怖がる出口さんと大丈夫と言っている僕の楽しい感じが出ていればと思います(笑)。

出口:監督が、ホラー映画は幸せなシーンが幸せであるほど、後からやってくる落胆が大きいから、幸せなシーンを大事に見せたいとおっしゃっていました。なので、幸せに見えるように木ノ本さんと監督と話をして作っていったシーンです。

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