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2011年12月23日 12:06

2PM全国ツアー【2PM ARENA TOUR 2011“REPUBLIC OF 2PM”】開催!

K-POP最強の野獣アイドル 2PMが、12月14日に全国ツアー【2PM ARENA TOUR 2011“REPUBLIC OF 2PM”】のさいたまスーパーアリーナ公演を行った。

昨年末より日本での活動を本格化させ、5月に1stシングル『Take off』で日本デビューを果たした彼らは、従来のアイドルとは一線を画す“野獣アイドル(チムスンドル)”として話題の6人組だ。上記シングルリリース直前には、全国Zepp会場を中心に巡るツアーも敢行。各地を大盛況に導くなど、既に日本でも絶大な人気を誇っている。

その後も8月、11月とコンスタントにシングルを発表し、11月30日に待望のフルアルバム『REPUBLIC OF 2PM』をリリース。2011年の日本での活動を総括する本作を手に、全国のアリーナ会場を巡るのが、今回のツアーだ。中でも、最大規模の会場となるさいたまスーパーアリーナだが、開演前から場外のグッズ売り場は驚くほどの盛況ぶりに。さいたま新都心駅までもが、2PMファンで埋め尽くされてしまった。

もちろん、会場内は18000名を集客し、超満員だ。ステージには、両サイドに2枚ずつ、中央にも1枚と計5枚の大型ディスプレイが設置され、ステージから客席中央に向かってY字型の花道も用意されている。場内の照明が全て落とされると、壮大なオープニングSEと共に、ディスプレイで各メンバーがひとりひとり紹介されていく。

その都度、悲鳴のような歓声を上げていた観衆だが、ステージに6人が登場した瞬間、ボルテージは最高潮へ。そんな熱狂をさらにあおるように、2PMは『HOT』『Electricity』とアッパーチューンの連続から、ライブ必殺曲『Hands Up』と繋ぐ。「put your hands up! put your hands up!」。野太いビートに乗せ、何度もリフレインされる扇情的なメロディの連続に、観客の瞳は早くもハートマーク状態だ。

「皆さんこんばんは! 2PMです!」。待ちわびた観衆に可愛らしく挨拶を交わすと、ジュンスが日本でのオフィシャルファンクラブ「Hottest Japan」の設立を報告。ニックンは「今日は2PMの全てをお見せするので、皆さん、期待しちゃって良いですよ!」と自信の表情だ。続いて、ジュノによるダンス振り付け指南が行われ、『I was crazy about you』を会場全員と共に踊る一幕も。あっという間に一体感を生み出してしまう、見事な手腕を発揮した。

また、野獣アイドルの異名もあってか、ダンサブルで力強い楽曲のイメージが強い2PMだが、それだけに留まらないバラエティも持ち合わせている。韓国の恋人にとっては定番の記念日を、壮麗なピアノの調べに乗せて綴る『100日記念日』。アコギを爪弾く乾いた音色が耳に優しい『I Can’t』と、優しく包み込むようなバラード調ナンバーも、鮮やかに歌い上げてしまう。

そうした楽曲においては、超絶的なスキルを持つジュンスの歌唱力は最大の武器だ。しかし、ラップパート時、花道から客席へと降り、ひとりの観客の目の前で、そっと見つめながら歌唱。会場中から悲鳴を集めたテギョンなど、メンバーそれぞれが個性を活かした展開で魅せてくれるのだ。女性ファンなら、たくましい腕に優しく抱かれているような恍惚感すら覚えるのではないだろうか。

3rdシングル『Ultra Lover』で愛らしいダンスを披露した後、重奏なコーラスワークが鼓膜に歓びを与える『Give It To Me』では、ひとりの女性をめぐって6人が競い合うファン歓喜のステージングを披露。デギョンとニックンのデュオでは、トナカイや女性サンタも登場するクリスマス仕様のステージで華やかに彩る。野獣といえど、紳士的な佇まいからファニーな魅力まで持ち合わせているなんて、同じ男性としては歯がゆいほどのイイ男っぷりだ。

柔らかさや優しさ、可愛らしさを併せ持つからこそ、力強さも際立つ。チャンソンのソロステージでは、恋人を殺された彼が二本の刀を手に、復讐劇を繰り広げる圧巻のパフォーマンスを展開する。中には、スクリーンに投射された映像と、チャンソンの動きがシンクロする幻想的なシーンもあり、ドラマ「怪盗ロワイヤル」にも出演したチャンソンの演技力と相まって、映画のアクションシーンをも彷彿させるシリアスな一幕を見せつけた。

一方、猫視点から2PMのプライベートを明かす、“偉大なるジョンガム”という映像も紹介された。52回も歌詞を書き直しさせられたジュノや、マイケル・ジャクソンの大ファンだというウヨンの姿などがコミカルに描かれ、場内は爆笑の嵐に。またしても振り幅を見せて驚かせた。

そんな彼らの野獣アイドルとしての真骨頂は、『Back 2U』で発揮された。同曲では、セクシーな衣装で現れた6人の女性が、メンバーのシャツを次々と剥ぎ取っていく官能的なダンスが展開されたのだ。はだけた胸元から覗く隆々とした筋肉に、会場からこの日一番の歓声が上がったのは言うまでもないだろう。

また、この日はファンから2PMへのサプライズもあった。それは、ジュンスがファンを想って書いた名バラード『離れていても』の時だ。楽曲が始まる瞬間、ファンが事前に用意していたピンクのペンライトを一斉に掲げたのだ。ハモリやコーラスまで歌いこなし、ファンに想いを届けるジュンスも、これには驚いたようだ。後のMCでは、「ホントに感動しました!」と目を丸くさせていた。

終盤は、レーザーを使ったド派手な演出と共に、1stシングル『Take off』やライブ必殺の『10 out of 10(10/10)』など代表曲を畳み掛けた彼ら。もちろん、『I’m your man』ではお馴染みのネクタイダンスも飛び出し、『Heartbeat』終了後には、宙吊りになったニックンが、ディスプレイに映し出された白い羽根と同化。やがて耳をつんざく轟音が鳴り響き、羽根が黒く焼け落ちるという、印象的な演出で本編の幕を下ろした。

アンコールでは、来日時のオフショット映像などが紹介され、ツアーTシャツ姿で現れた6人は、そのまま全員で『Thank you』を歌った。ひとりひとり観衆に感謝の言葉を告げると、チャンソンも「今日は本当に感動しました。カムサハムニダ!」と万感の表情に。

これで感動のフィナーレ……と思いきや、ここで終わらないのが2PMだった。最後の最後に、“ライブ必殺”と前述した『Hands Up』『10 out of 10(10/10)』をメドレーで贈る、サービス精神に溢れるアクトを披露したのだ。「また、次のライブで会いましょう! 以上、2PMでした!」。最後の挨拶を終え、ステージを後にする6人を見送る観衆の表情は、一様に最高の笑顔だった。

合計約2時間半。百花繚乱のステージで、彼らは最後まで観衆を魅了し続けた。序盤のMCとして紹介したニックンの言葉には、何の偽りもなかったのだ。改めてそれを知った私は、彼らの底知れぬポテンシャルに、思わず鳥肌が立ってしまった。2PMの魅せるエンターテインメントには、前人未踏の輝かしい未来がある。全てを体験した今、そんな確信が芽生えている。

LIVE REPORT:杉岡祐樹(hotexpress)

2PM ARENA TOUR 2011“REPUBLIC OF 2PM” セットリスト

–     12月14日 さいたまスーパーアリーナ –

Opening~

  1. HOT
  2. Electricity
  3. Hands Up

~MC~

  1. I was crazy about you~Tired of waiting
  2. Solo Stage(曲名未定 ウヨン+ジュノ)

~MC~

  1. 100日記念日
  2. I Can’t
  3. Give It To Me
  4. Ultra Lover

10. Stay with me

~MC~

11. Solo Stage (My Valentineテギョン+ニックン)

12. Solo Stage (チャンソン)

13. I’ll be back-Japanese ver.-

14. I hate you

15. Back 2U

16. Solo Stage (Alive ジュンス)

17. Without U

~MC~

18. 離れていても

19. Crazy In Love

20. Take off

21. 10 out of 10(10/10)

~MC~

22. Again & again

23. I’m your man

24. Don’t stop Can’t stop

25. Heartbeat

EN.1 Thank you

EN.2 10 out of 10(10/10)~Hands Up

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