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イ・ウンミ「Lee Eun Mee Story」開催!

2012/5/24 02:26

昨年、9月に日本での初の単独コンサートを成功させたイ・ウンミ。2012年5月21日(月)、練馬文化センターつつじホールは再び、彼女のパワフルな歌声で包まれた。

1992年にアルバム「外面」でデビューした彼女はこれまで800回以上におよぶライブを行なってきた。人々は彼女を「裸足のディーバ」と称する。そのライブの女王は裸足でステージに立つからだ。

今回は“ライブの女王”を少し封印して、「イ・ウンミ ジャパンオフィシャルファンクラブ」の設立を記念して「Lee Eun Mee Story」としてトーク&ライブが開催された。


白のワンショルダーのトップスに同じく白のパンツで颯爽とステージに現れたイ・ウンミ。彼女の姿を目にするや、会場を埋めたファンは紫のペンライトを振り、「ウユ ピカル イ・ウンミ!(牛乳のように白く輝くイ・ウンミ)サランヘヨ イ・ウンミ!(愛してる、イ・ウンミ)」と大きな声援を送った。「アンニョンハセヨ.(こんばんは。)イ・ウンミです。お会いできてうれしいです。ソウルでも最近あまり、聞くことができない声援を日本でかけていただけて感激です。そして、昨年の9月以来、皆さんとまたお会いできて本当にうれしいです。」との挨拶からイ・ウンミワールドが幕を上げた。


今回のタイトル「Lee Eun Mee Story」とあるように、デビューして以来23年、トップ歌手として走り続けてきた“イ・ウンミ”の姿がファンに披露された。まずは、幼少期から歌手イ・ウンミになるまでが語られた。

「ソウル出身で、幼いころはシャイで人前に出るのは嫌いな子供でした。」どんなに大きなステージでも、狭く感じさせてしまうほど圧倒する存在感がある現在の歌手イ・ウンミとは似ても似つかない。そのため、幼馴染は「本当にあのイ・ウンミなの?」と疑うほどらしい。


2人の兄、2人の姉を持つ5人兄弟の末っ子のイ・ウンミは、幼いころから、兄や姉たちの影響でアンディ・ウィリアムスやカーペンターズなど色々な音楽に触れてきたという。それは、「幼い末っ子の私には歌の選択権がなかったんです。(笑)」と言って、会場を笑わせる場面もあった。そして、「幼いころからすばらしいメロディに親しみ続け、友達と一緒に歌ったりしているうちに、多くの人と出会い、声がすばらしいと認められ、歌手の道が開けました。」とデビュー秘話を語った。しかし、当時、女性ボーカリストは少なく、厳格な父親には猛反対されたそうだ。でも、デビューソロアルバムが出て、初めてのソロコンサートを開いたときにはそんな父親も喜んで観に来てくれたと父娘のエピソードも。心を打つエピソードの最後に「お金を稼ぐようになりましたからね、私が。(笑)」と付け加え、「この話は韓国では大爆笑になる話なんですよ!(笑)日本の方はお金に興味がないんですかね…。」と、会場の雰囲気をイ・ウンミならではのジョークで盛り上げた。

現在、MBC「私は歌手だ」のメインMCを務めるイ・ウンミ。19日(土)に大阪公演を終え、すぐに韓国に戻り、生放送の「私は歌手だ」に出演し、21日(月)の東京公演のために再度来日。とてもハードなスケジュールで体調が万全でなく申し訳ないというイ・ウンミ。「皆さんの愛情が私の力になります!」と。その言葉にファンは「ウユ ピカル イ・ウンミ!サランヘヨ イ・ウンミ!」と力の限り、応援。その声援を力に代えて「がんばります!」と「記憶の中に」を披露し、投げキッスをしたり、ファンと一緒に口ずさんだり。


なんと、今回のイベントはファンの写真撮影もOK。それは「今の時代、みんなカメラ持っているじゃないですか。コソコソ撮るより、どうぞ、思い切り好きに撮って!って思うんです。でも、変な写真はネットに乗せないでくださいね。(笑)家族のような温かい気持ちで…(笑)」と、イ・ウンミの粋な計らいによって、ファンはこの日の思い出を心の中だけでなく、写真という映像でも記憶させることができた。

続いて、歌手としてのいろいろなエピソードが語られた。

自分の体がすべてである歌手は20代にそのピークを迎え、それ以降は衰えていくにも関わらず、イ・ウンミ自身が高校生のころから第一線を走り続けているチョ・ヨンピルは今も当時と同じキーで歌うことができるという。彼女自身プロの歌手になり、はじめて彼のすごさを実感したそうだ。そのため、彼を「完璧なボーカリスト」と称し、尊敬し、いまでも、なにか壁にぶつかったときはアドバイスをもらうのだという。そして、彼女自身もピラティスや登山など運動をして、ボーカリストとしての楽器である体を鍛えているのだという。「最近はアスリートなのか、歌手なのか自分でもわからないほどです。(笑)」と。


ペティ・キムやユン・ボクキなど尊敬する先輩を見習い、「かっこいい歌手になりたい」とこれまで歌手の道を歩んできたイ・ウンミ。これまで『Nostalgia』や『Twelve Songs』などリメイクアルバムを発表している。今回も『Nostalgia』から「30歳の頃に」「ノイバラ」が披露されたが、このリメイクアルバムについて彼女の思いが語られた。「リメイクアルバムというのは…ボーカリストとして認められたと思っています。これまでに発表された歌をもう一度私の声で聴きたいと思っていただけたということですから。歌手として、栄誉なことです。」と。キム・グァンソクが歌った「30歳の頃に」の一節を一緒に聴きながら、口ずさむイ・ウンミ。「心に染み入る歌声で、亡くなった今でも多くのファンがいます。尊敬する先輩の歌でもあり、このように長い間、人々に愛されてきた歌を、また私が歌わせていただけるというのは、本当に光栄です。」と静かに語った。そして、このとき、靴を脱ぎ、本当に“裸足のディーバ”になった。

“イ・ウンミ”の代表曲といえば・・・。故チェ・ジンシルの遺作でもあり、チョン・ジュノとのやりとりが時におかしく、時に切ないドラマ『ラストスキャンダル』(2008 MBC)で流れた「恋人・・・います」が思い起こされるだろう。日本でもヒットしたドラマであるので、この歌を耳にしたことがある人は多いに違いない。だが、この歌は「ドラマのために作成された歌ではなく、6集『Ma Non Tanto』に入っていた歌をその作曲家がドラマの曲を手がけることになり、選曲していただいたんです。」と明かされた。そして、この「恋人…います」のレコーディング当時のことも「この歌は本当に特別なんです。当時、肉体的にも精神的にもとても辛い時期でした。アルバムのレコーディングに1年半もかかり、23年間の私の歌手人生の中で一番辛かった時期の歌なんです。」と赤裸々に語った。その話に心を痛めた会場の雰囲気を感じ取ったのか、「この話は一杯飲みながらしたいですね…。(笑)この歌は歌っている私自身を浄化してくれるんです。そして、この歌は聴いてくれる方々の背負っている荷物も解放してくれるような歌だと思っています。」とイ・ウンミ節で和ませた。

 
ドラマのヒットとともに、この歌もヒットし、2008年から5年連続カラオケリクエスト1位に輝き、その後もベスト3に入るほどだ。もちろん、イ・ウンミの実力からして、このヒットはなるべくしてなったものと言えるが・・・。彼女はこの状況に対して、苦言を呈している。「歌手は舞台の上で認められなければならないんです。歌手がすべてを上手くこなすことはできないし、する必要もありません。歌いやすい曲を作ってカラオケ1位になることは歌手として栄誉ではないんです。大衆が歌い難くても心に響く、心を癒す曲を作り、大衆の心に生きることこそが歌手の栄誉だと思っています。」と。プロとして当然と言えばそれだけかもしれないが、その言葉を口にすることは、自分自身も律しなければならないことになる。その彼女の歌に対する真摯な思いが彼女の歌声を通して私たちに届けられる。だから、彼女の歌は聴く私達の心を震わせるのだ。

また、この歌とは切っても切り離せない「チェ・ジンシル」との思い出話も聞かせてくれた。「彼女もこの歌をすごく気に入ってくれて…。ぜひ、コンサートに行きたいとも言ってくれていたんですが。ドラマの撮影がハードで残念ながら、かなわなくて、もう会えなくなってしまいました…。同じ思い出を心にしまっておける歌ですね。」

「東京でのコンサートは2回目ですが、いつも男性の表情が固いですね。韓国も日本も男性の表情が固いのは同じですが、韓国は男性が涙を流すものではないという思いがあるからですが、日本は?もしかして、私の歌が下手だから?(笑)どうか、気を楽にして聴いてください。一緒に歌ってもらえると私の力になります!」と語りかければ、ファンからはあの「ウユ ピカル イ・ウンミ!サランヘヨ イ・ウンミ!」と声援が飛ぶ。


なんと、歌いつつ、彼女はステージから降り、会場に。ファンのすぐそばで歌い上げる。さらにはあるファンのスマホに直接録音するサプライズプレゼントまで。彼女の歌声をそれも「恋人…います」のフレーズ…。当然、会場からは羨望の大きな歓声があがった。この歌にまつわる様々なエピソードを聞いた後の「恋人…います」。心の奥底まで響き、涙があふれ出る。「今日、皆さんに来ていただけるか不安でした。月曜日ですしね。(笑)でも、このように多くの方に集まっていただけて、本当にうれしく思います。“うれしい”の一言で片付けてはいけないと思って…。」と熱い思いを語った。

カシオペアや谷村新司、高橋真梨子、桑田佳祐など日本の歌もよく聴き、カバーもしたという。「韓国と日本、多少メロディラインで違うところはあるものの、情緒的には通じ合うところが多いですね。」と。いつか日本語の「恋人…います」や日本人歌手とのコラボなどもぜひ聴いてみたい。作者不明でありつつ、韓国で歌い続けられている「イノバラ」。童謡のように人々の心の奥を震わせる。初めて聴いた歌でありながら、どこかで聴いたことがあるようなメロディ。韓国と日本、言葉は違っても、心に感じるものは同じだと感じた1曲だ。

「私は歌手だ」のMCを担当していることからなんと“裸足のディーバ”は“アナウンサー”という新しいニックネームを得たようだ。「来年のMBCの新人アナウンターにはイ・ウンミが選ばれますよ!」とジョークを。「偉大なる誕生」にも出演していた。多くの若者がミュージシャンを目指しているのを目の当たりにして、できるだけその手助けがしたいと思い、またそれがどんなに難しいか実感したという。いま、日本を席巻しているのはダンス系のK-POPだが、「いろいろな媒体を通して、急速にK-POPが広まっていったように感じます。ダンス系のみならず、様々なジャンルの歌手がステージに立つ日を願っています。そして、たとえ、グループが解散して、ソロとなっても力を発揮できる歌手が生まれることを祈っています。韓国語というのは腹筋を使う言語なので、子供のときから韓国語を話している韓国の歌手達の歌唱力は抜群なんですよ!」と後輩たちへの思いをエールとして。


「23年間、ステージで最善を尽くすように頑張ってきました。これからは日本でも活動をしていきたいですね。次回はぜひとも「恋人…います」の日本語バージョンを披露できればと思っています。」「話が長すぎましたかね?たくさんの歌を歌ったほうが良かったかしら?残りの時間は歌で…」と「ノクターン」を披露し、ファンに「今日はありがとう」というように投げキッスをして、ステージを去った。

ファンはまだまだ彼女の歌声を聴いていたい。「アンコール」の代わりに「ウユ ピカル イ・ウンミ!サランヘヨ イ・ウンミ!」と。その声に促されて、再登場したイ・ウンミ。「次回は私のバンドと一緒に来日して、たくさんの歌をお聴かせします!今日は楽しい時間を過ごさせていただきました。次にお会いする日までお元気で。ここまでバラードを歌ってきましたが、最後は…」とロック調の「私は元々こう生まれてきた」を。会場のボルテージは最高潮に達した。もう止まらないファンの声援。再度のアンコール。それに対して、イ・ウンミは数ヶ月前になくなった父親を思い作ったという新曲「あなたは美しい」を送り、ファンはすばらしい歌を聴かせてくれた彼女に盛大な拍手を送り、この日の幕を閉じた。


疲れも見せず、この後、サイン会も行なわれ、ファンと気軽に言葉を交わすふれあいの時間が持たれた。

コンサートとはまた違った魅力があった今回のトーク&ライブ。1人の歌手イ・ウンミとしての、1人の女性イ・ウンミとしての彼女の思いを、彼女の生き様を知ることできた。回を重ねるごとに彼女を私たちはさらに知っていくことだろう。

セットリスト

1:記憶の中に                   (1集『記憶の中に』収録)

2:30歳の頃に                   (原曲:キム・グァンソク 『Nostalgia』収録)

3:恋人…います                 (6集『Ma Non Tanto』収録)

4:ノイバラ                     (『Nostalgia』収録)

5:ノクターン                   (『音の上を歩く』2集収録)

6:私は元々こう生まれてきた     (『音の上を歩く』2集収録)

7:あなたは美しい                       (新曲)

 

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