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2016年2月17日 07:50

映画『フローレンスは眠る』でヒロイン役の桜井ユキに単独インタビュー!<前編> 

 

2016.01‥取材:記事・写真/RanRan Entertainment

 

映画『フローレンスは眠る』は、経営危機と後継者への委譲を迎えた老舗同族企業に起きる誘拐事件を発端に、繰り広げられるクライムサスペンス。事件の鍵を握るのは身代金として指定される伝説のブルーダイヤ<フローレンスの涙>。同族企業に眠る光と陰を描き、現代の世相を写すエンターテイメント作品である。

本作のメガホンをとったのは、初監督作品『369のメトシエラ』以来、7年ぶりとなる小林兄弟(小林克人・小林健二)監督。前作同様、小林兄弟によるオリジナル脚本で、独創的な時代を撃つクライムサスペンスとして見事にその才能を昇華させた。

キャストには、500人のオーディションの中から主演の座を射止めた藤本涼、ヒロイン役に『リアル鬼ごっこ』(15年園子温監督)などの話題作に出演した桜井ユキをはじめ、山本學、前田吟のベテラン勢のほか、宮川一朗太、池内万作、東幹久など安定した演技で定評のある俳優陣が脇を固める。

本作でヒロインの役員秘書、氷坂恵(ひさかけい)役を熱演した桜井ユキさんに撮影秘話からプライベートに至るまでの話を伺った。

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【“氷坂恵”と共感できるような出来事を自分の中に落とし込んでいった】

Q:今回、ヒロイン役の氷坂恵(ひさかけい)を演じられましたが、出演に至るまでの経緯を教えてください。

全部で3回のオーディションによってヒロイン役に選らばれたのですが、最初に開かれたオーディションはかなり多くの応募があったと聞いています。これまで映画のオーディションでは、大体、監督の目の前で軽く台本を読んだり、ワンシーンを演じたりするのですが、本作の1回目のオーディションは、大きな一部屋にベッドや家具などが用意されていて、そこでお芝居をする形式でした。主役も同じようにオーディションしたのですが、2回目は主役6人とヒロイン役6人を残し、みんな一回ずつ全員と演技するという選考方法でした。その時もちゃんと部屋がセットされていて、しっかりワンシーンを演じるようになっていました。

Q:リアリティに迫ったオーディションだったのですね?

今まで受けた中で一番緻密なオーディションだったと思います。

当初から監督の方々が「自主映画だから、色々規模が小さくなると思う」と仰っていましたが、そんなことはなくオーディションの段階からとても手の込んだ感じでした。

Q:初めて台本を読まれた時、どのように思われましたか?

ヒロインと藤本涼さん演じる主役の牧羽剛(まきばごう)だけではなく、それぞれの登場人物の心の動きなどがしっかり描かれているなと思いました。映画を観る方たちによってそれぞれの観方が変わるのではないかと。そういった意味では幅広い層に観ていただけるのではないかと思います。ストーリーの軸は誘拐など派手な出来事ですが、人間の心の動きも繊細に丁寧に描かれていると思いました。

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Q:秘書の氷坂恵は男に捨てられた共犯者。クールで心に闇を抱えているヒロインですが、役作りはどのようにされたのでしょうか?

役づくりというか、とにかく台本を読んで氷坂恵を“自分の中に落とし込む”作業をしました。自分を役に近づける、恵と自分が似ている部分を探しましたね。同じ出来事ではなくても共感できるような出来事を自分の中に落とし込んでいくという作業でしたね。

Q:“氷坂恵”のどんなところに共感できましたか?

はじめに恵は弱い女だなと思ったんです。“他人の不幸は蜜の味”ではないですが、恵は男に捨てられ傷つけられたという闇を自分の中に抱え込んでいますが、後半で実は流産して、自分でもどこかでそれを臨んでいたということがわかり、ほっとする自分にきづく…そんな自分に対しての自己嫌悪が他人に向けられていきますが、自分以上に心に闇を抱える剛に出会ったことで、次第に惹かれ自分も浄化されていく―。恵はずるい女だなと思う反面、女らしい女なのだと思いました。『自分を上回る人に会うと浄化される』これは日常でもあることなのでそんな部分に共感しました。

Q:本作は、映画『369のメトシエラ』の小林兄弟監督がメガホンを取られましたが、両監督からはどんな要望がありましたか?

比較的自由にやらせていただいたと思います。制作から台本が第一稿、第二稿と上がってくる段階の打ち合わせに、主人公の藤本さんと参加させていただきました。シーンごとに自分が疑問に思うことや消化できない部分を監督と話し合って、自分の中に落とし込む作業を一緒にしてくださったので、話している間に自然と役が出来上がっていった感じです。役者二人の意見も台本にも取り入れてくださり、「こうして、ああして」というよりも「どうしたらいいと思う?」というような役についての考えを序盤で聞いてくださったので、お願いされたというよりも一緒に作り上げていった感じが大きいですね。

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Q:主人公の誘拐犯・牧羽剛(まきば ごう)役の藤本涼さんとのシーンが多かったと思いますが、共演された感想はいかがでしたか?

藤本さんの感想ですか?フフフ(笑)。関西出身の方なので、関西弁がちょいちょい大事なシーンで出るんです(笑)。本番はバッチリだったのですが、リハーサルなどでここは決めてくれというところで、ちょっと訛ってしまうとか。なんて現場を和ませてくれる人なのだろうと思いましたね(笑)。大変な役を演じられていて、ご本人は無意識だと思いますが、とても場を和ませてくださいました。結構、二人のシーンはシリアスな真剣なシーンが多かったので、息も詰まりすぎず、リラックスして演じられましたね。

笑い出すと切り替えも大変ですが(笑)。

Q:本作は誘拐犯と会社経営陣のスリリングな駆け引きを描いたクライムサスペンス、現場の雰囲気はどんな感じでしたか?

明るいシーンもあるのですが中々、監督の思い描くシーンが撮れなかったり、大変なシーンを何度もやり直したりして緊張感はありました。やはり役者の皆さんは集中力が素晴らしく和気あいあいとしている時もあれば、ピリッとした緊張感もありました。

Q:大変なシーンというとやはり、アクションシーンとか?

それは藤本さんも仰っていました。アクションシーンが大変だと。剛は気持ちの変化がすごく激しく、二面性みたいな部分を表現しなくてはいけないのでよく悩んでいましたね。二人のシーンに関しては互いに相談しながら作りました。打ち合わせが終わって、二人でその辺りの居酒屋でディスカッションしながら(笑)。

Q:山本學さんや前田吟さんなど、ベテラン俳優の方との共演はいかがでしたか?

私自身、共演するシーンは少なかったのですが、スクリーンで観て表情だけで役の感情が伝わってくる部分では、この映画の締めどころを全て締めてくださったと思います。今回、若手の私たちが主演とヒロインを務めさせていただきましたが、こういったベテラン俳優の方たちがいてくださったからこそ、この物語が成り立ったのだと試写を観て思いました。

後半に続く~

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■タイトル:『フローレンスは眠る』

■コピーライト表記:Ⓒ2016 JungleWalk Co., Ltd.

■製作・配給:JungleWalk

■公開表記:3月5日(土) より全国順次公開

 ※ショートバージョン:  

【出演】藤本涼、桜井ユキ、前田吟、池内万作、東幹久、宮川一朗太、村上ショージ、岸明日香/山口果林、山本陽子/山本學

脚本・監督・編集:小林兄弟『369のメトシエラ』

2015 / 日本 / 121分 / 5.1ch / シネスコ / カラー / デジタル

公式サイト http://www.junglewalk.co.jp/florence/

超骨太のクライムサスペンス!『フローレンスは眠る』は3月5日(土)~3月11日(金)までTOHOシネマズ日劇にて上映される。

※本作は全国公開に先がけて「ドリパスチケットチャレンジ」を成立、TOHOシネマズ日劇での特別先行上映が決定した。初日となる3月5日は感謝を込め、監督・出演俳優による舞台挨拶を実施するスペシャル上映会を予定。

 

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