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ブロードウエイに常設舞台 進化し続けるDRUM TAO最新作『ドラムロック 疾風』

2017/4/12 07:56

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

伝統的な日本のイメージを最高にCOOLに表現するエンターテイメント集団がいる。その名もDRUM TAO一度目にすると強烈に脳裏に焼き付く和太鼓の進化系ともいうべき彼らのエンターテイメントは全世界を魅了し、すでに世界23ヵ国・500都市で上演され、世界観客動員数は700万人を突破している。そんな彼らは3か月にも及ぶヨーロッパツアーを終えたばかり。今回は、DRUM TAOを世界での日本のエンターテイメントの顔に導いたタオ・エンターテイメントの藤高郁夫代表、座長の西亜里沙さん、中心メンバーの岸野 央明さん、江良拓哉さんの4人にお話を伺った。

TAO2S左から江良、岸野、西、藤高

 

メンバーの個性の融合に成功し、また進化したTAO

―ヨーロッパツアーはいかがでしたか?

岸野 今回のツアーの一番の特徴は「融合」です。TAOでは2つチームに分かれて公演を行っています。そのメンバー編成を敢えてごちゃごちゃに混ぜて新しい化学反応を生み出すという挑戦の意味を含めたツアーでした。まだ発展途上のメンバーの「こうなってほしい」という最終ビジョンを想像した上で、メンバーそれぞれが持っているエネルギーや個性考えながら再編しました。

藤高 僕も演出のために最初の一週間同行し、その後ツアーの最終地スペインのマドリードで再度合流したんですけど、いやぁ、素晴らしかった。3か月間、65回もの公演をやると、モチベーションを最後まで維持するのは本当に難しいんです。Aチーム・Bチームをミックスして「A´(ダッシュ)」「B´(ダッシュ)」としたのが今回のヨーロッパツアー。そうすることで、そのモチベーションを非常に高く維持することができました。僕は基本的にあまり褒めない。年に1、2回しか褒めないけど、今回のヨーロッパツアーは本当に素晴らしかったですね。全員が期待に応えてくれました。

 

藤高さんS

 

―藤高さんはそんなに厳しいんですか?

全員 爆笑

藤高 わざと厳しくしているのではなくて、常に何かを求めて挑戦していたいんですよね。理想が高いのともちょっと違う。一所懸命探しているんです。やっぱり一つの処で安定して満足したくないので、うかつには褒めたくない。でも、その僕が褒めるほど今回のヨーロッパツアーは本当に素晴らしくてね。「なんじゃこりゃ」って思いましたよ。3か月も経っているわけでしょう。普通だったら髪の毛も伸びて、衣装もちょっとくたびれて、スタッフも背中が曲がってきしまうような時なのに、最後までみんな活き活きしていましたね。また、彼らが作る手料理がめちゃめちゃおいしくて。

―ツアー中は自炊なんですか?

岸野 そうですね。自炊してます。

藤高 やっぱりずっとパン食では無理なんですね。僕ら「燃料は米とみそ汁」って言っています。お米は現地調達です。最近は、どこでも日本の食材を手に入れるのに困らなくなりました。食には僕らとても関わりがあるんです。博多一風堂さんと2009年から一緒に「世界を目指す」ということでコラボレーションしていて博多の天神にはTAO IPPUDOというお店があるんですよ。世界中どこへ行っても一風堂へラーメンを食べに行ってます。おいしいよね。

江良 どこで食べてもおいしいです。

 

TAO_10S

 

世界に通用するエンターテイメント―それが僕らの強み

―各国のお客の反応はどうですか?

岸野 ドイツ・オーストリア・スペイン・スイス。どこでもドッカンドッカン盛り上がりますね。

藤高 世界は変わってきてるよ。この10年で変わった。以前スペインでツアーを行った時には、チケットが手に入らないお客様が暴れだしたり、喧嘩でも起きるんじゃないかと思うくらい、血の気の多いイメージだった。今回9年ぶりだったんですけど、一番感じたのは、気遣いはできるし町はとても綺麗だし日本人にめちゃめちゃ近いんじゃないかと思いました。

岸野 僕も8年前のスペイン公演との違いを感じました。僕の記憶の中ではスペインではプロレスみたいな歓声―熱くてラフな感じの歓声を受けたイメージがあったんです。今回はもう少し洗練された感じというか、お客さんの質自体が変わった感じがして。ドイツでも前回公演の時と比べると、お客さんがセレブになった感じ。

藤高 劇場によるのかも。特に今回のマドリード公演は、スペインで1、2を争う有名な劇場だったから。日本でも、毎年冬の公演はBunkamuraのオーチャードホールで開催しているんですけど、オーチャードにはちょっと上品なお客様がいらっしゃる。

江良 アメリカもそうでしたね。都会のしっかりした劇場だと上品に観覧する感じのお客様が多いけど、郊外だとファミリー系のお客様が多かったり、場所によっても変わりますね。

―海外公演と日本公演では演出に何か違いはあるんですか?

岸野 日本と海外で全く同じものをやっています。それが僕たちの強みというか、言葉を使わないので全世界どこでも同じものを見ることができるんです。もちろん国によって微妙にレスポンスのスピードが違ったりとか、日本でドカーンとうけたところが、他の国では伝わらないということがあるので、そこは微調整をするようにしています。ライブは生き物。日々お客様の反応を見ながら変えていきます。だから初日が一番緊張しますね。

TAOさんぐらいになってもまだ緊張するんですか?

全員 しますね。

 

岸野さんS

 

太鼓の一音に感情の風景が見えてくるまでリズムを追及

―ツアーでの楽しみは?

岸野 様々な場所に行けるのは楽しいですね。みんなで町を散策したり、ヨーロッパだったらクラシック音楽に縁の地、例えばべートーベンの生家を訪ねてみたり。それをまた自分の中に取り込んで、作品のインスピレーションにしています。

藤高 ドイツのボンにあるベートーベンホールでは隔年で公演を行っているので、ベートーベンの生涯については自然と詳しくなりましたね。これまではベートーベンといえば、その代表曲、運命だとか田園だとかは知っていても、その曲に浮かぶ風景まで出てこなかったんですけど、ベートーベンに縁の地を訪ねたりしているうちにこういう風景を見ながらあの音楽が生まれたんだと感じたり。ヨーロッパのどんよりとした空とか見ていると、重厚なあの音楽に納得できますもんね。特にドイツは蝋燭の灯りを大事にするような生活をしていたりするので。

―TAOさんの舞台にも蝋燭が作るような陰影の美を感じますけど

藤高 取り込んだものが当然私たちのライブにも反映していると思いますので、陰影の深みを感じていただいたなら嬉しいですね。ベートーベンの言葉に「音楽は、風景や物語を表現するものではなく、それを見た人の感情を表現するもの」というのがあるんですけど、その通りだと思います。見た人の感情の中に映る風景を僕らも表現しているんです。リズムを一つ打つ―ぼくらは、その中に感情の風景が見えてくるまで、リズムを追及していきます。

―ツアーでの苦労は?

岸野 いっぱいありますね。移動が多いというのもその一つ。

西 それぞれの劇場によって舞台の大きさも違いますから、舞台の設置作業はけっこう大変ですね。石造りの建物が多いヨーロッパでは建物の外観を維持するというのがあるので搬入口も昔のままだったりするんですよ。

岸野 旧市街地のど真ん中だったりすると直接トラックが搬入口まで入れなかったり。搬入は自分たちでやるので、大変なんです。いい思い出でもありますけどね(笑)。

―今後の世界展開は?

藤高 スペインでもすぐ再演のオファーが来て、「また2年後に」って言ったら、2年待てないと。スペインとフランスとイタリアで6か月間回りたいと言うんです。嬉しいですけど、スケジュールの問題があります。南米でも是非公演をやりたいんですけど、なかなか難しいですね。世界中から日々様々なオファーがきますし、日本は日本で全国からオファーが舞い込みます。今2つのグループが必死になって回っているんですけど、それでも間に合わなくなってきました。今第3班目を頑張って育てているところです。

―全世界が待ち望んでいるんですね

藤高 僕らは世界中を普通に旅行するんじゃなくて、公演をして地元の方と交流をもって、いろんなものと触れ合える。大変だけど幸せな仕事ですよね。

 

TAO_6S

 

目で驚き、耳で驚く 今までにないロックなリズム『ドラムロック 疾風』

―最新公演『ドラムロック 疾風』の見所は?

西 今回の公演は「ドラムロック」がテーマ。リズムや演出、パフォーマンスはもちろん音楽的にも今までにないロックなリズムを取り入れています。

―ロックの音楽とのコラボレーションということですか?

西 そうではなく、ビートやリズム、ロックから感じられる熱みたいなものを私たちが表現したらどうなるのか、和太鼓で表現したらどうなるのかを表現した、今までにない舞台です。振りつけや動きなども今まで私たちがやってきたことを更に進化させて作り上げています。

藤高 映像テクノロジーとの融合も。新しい機材で高度な3D映像を駆使して今回の舞台を作っています。

江良 初めて見る人には、TAOのアクロバットな動きにも驚かれるんじゃないでしょうか。和太鼓にアクロバティックな動き、これは「エンタテインメントだな~」と感じてもらえると思います。セグウエイを使ったりして一分・一秒たりとも飽きさせない演出で今回も楽しませますよ。

西 衣装もすごく斬新ですよね。

 

江良さんS

 

世界的デザイナー・コシノジュンコが惚れ込んだTAOのステージ

―衣装といえば、コシノジュンコ先生との出会いはどのように?

藤高 博多一風堂のオーナーがTAOの舞台にコシノ先生を誘ったのが始まりでした。実はコシノ先生、あまり和太鼓がお好きではなかったらしいんです。それでもご招待を断るわけにもいかず秘書の方が代理でいらしたんですが、前半が終わった時点で、TAOのパフォーマンスがあまりにも凄いとコシノ先生に電話を入れて、「先生、絶対見たほうがいいですよ」となり、先生が慌てて劇場に駆け付けたそうなんです。いらした時にはすでにアンコール。そのアンコールだけで、コシノ先生がTAOをすごい気に入ってくださって。

―コシノ先生も進化し続ける方なので通じるものがあったのではないでしょうか?

西 コシノ先生もいつもそうおっしゃいますね。「TAOの舞台を見て、一緒にやることによって新しいものが生まれる。負けないぞ!」って(笑)。

藤高 コシノ先生の素晴らしいところはすごく人の話を聞いてくれるし、提案をしてくれる。僕がこの人のこの衣装はこんな感じでやってほしいと書いたラフをパっと見て、「これシルク(ドゥ・ソレイユ)っぽい。真似るのは嫌だ」って言うんです。今回もあったんですよね。「あなたね、真似をしちゃダメ!TAOTAOよ!」って叱られました。今回の衣装デザイン案も何百枚も書かれていると思う。

西 久住まで来てくださるんですよ。

藤高 東京から来ると半日かかっちゃうけど、何回も来てくれて、僕たちのTAOの里に泊まってくれて

西 みんなの話を聞いてくれる

―それだけTAOに惚れ込んでいるんでしょうね

藤高 それを感じますね。コシノ先生のTAOに対する仕事ぶりとか、賭ける思いみたいなものは、やっぱり感じます。だからこそ、僕らも応えていかなければならないと思うんです。

西 今回の舞台はビジュアルからしてもぐっと惹き付けられると思います。

 

西さん2S

 

2020年―NYブロードウエイにTAOの常設舞台開設
東京オリンピックの大宣伝隊となるステージを


―世界ですでに認められた今、今後の目標は?

藤高 和太鼓は日本の楽器。これを世界に通用するエンターテイメントにするという目標を掲げてやってきました。日本の太鼓ってこれだけ格好いいんだよってところを僕らが見せて若い世代に受け継いでいきたい。「太鼓=古臭い」とか「お祭り」ということになると、どうしても趣味の範疇からでられない。僕らはそこで憧れられる存在でいなければならないと思っています。そのために活動はどうあるべきかを考えると、ミュージカルや通常のエンターテイメントの檜舞台であるブロードウエイを狙うということが必然となってくるんです。そして最先端の音楽を作っていくことも必要です。時代がアースウィンド&ファイヤーやマイケルジャクソンに驚いたように、僕らも新しい何かを見つけていかなければならないと思っています。それを模索して、もう20年以上になるので、ある意味僕らのスタイルみたいなものは見つかっているのかもしれないけど、僕らの中ではまだまだこれからで、探し続けていきます。旅はずっと続いていくんです。

2020年の東京オリンピックは意識していますか?

藤高 もちろんしていますよ。東京オリンピックの日本らしいオープニングでTAOのメンバーの表現力が、音が欲しいなと言ってもらえるように、僕らは今のうちから様々なジャンルの方々とコラボレーションを行っています。歌舞伎やEXILEさん、湘南乃風さん、フィギュアスケートとのコラボも今度行いますしね。

オリンピックは目標なんですけど、それ以外の準備もしておこうと。それが2020年、オリンピックの半年前に、世界中の人が集まるブロードウエイに僕らの常設ステージを始めるという構想です。去年の大成功が縁となってブロードウエイのプロデューサーから是非TAOの常設をやりたいというお話がありました。でも僕らの作品の制作の都合とメンバーの都合があって、早くて2020年のオープンとなってしまうのですが、現在話は進んでいます。日本の東京オリンピックの大宣伝隊となるようなステージを僕らは作っていきますよ。

 

和の美しさ・魅力で世界を魅了し続けるDRUM TAO。風景や音楽、人との絆、長いロードでの出会いがそしてメンバーとの絆がDRUM TAOの舞台を更に進化させ、洗練させていくのだろう。体の芯の部分にズドーンと打ち込まれるような太鼓の音は、映像では伝わらない。是非、劇場に足を運びLIVEDRUM TAOの魅力を体験してほしい。きっとその魅力にはまり抜け出せなくなるはずだ。

DRUM TAO「ドラムロック 疾風」は5月6日大分県パトリア日田でのプレビュー公演を皮切りに全国各地で上演される。

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公式HP http://www.drum-tao.com/

DRUM TAO「ドラムロック 疾風」
2017/7/19(水)~7/30(日)
Zeppブルーシアター六本木
チケット絶賛発売中!

 

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