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2024年1月27日 18:35

北村一輝&明日海りお 小林香の新演出で今の時代らしい作品を作り上げる! ミュージカル『王様と私』製作発表会見

リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン二世によるブロードウェイ・ミュージカルの名作『王様と私』日本公演の製作発表記者会見が、1月26日(金)に都内で行われ、ミュージカル初出演の北村一輝、元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りお、演出の小林香が登壇した。

本公演は、4月9日より日生劇場にて、5月には大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。

王様を演じる北村は、オファーされたとき「最初は「無理です」と答えました。歌が中心の世界で芝居がやっていけるのか、歌に対する壁のようなものがあったんです。人様の前でお金をいただいてやるに値するものができるか」と悩んだことを明かし、「歌は35年ぶりくらいなので、皆さんにびっくりされるくらい気合いを入れて頑張ろうと思っています」と意気込んだ。

家庭教師のアンナを演じる明日海は「とてもクラシカルで、ミュージカルファンなら誰でも知っている作品。だからこそ演じる人の魅力が問われる・必要になると思う。私に務まるか不安はありました。でも、今回は小林さんが新演出をつけてくださり、王様を北村さんが演じてくださるということで、化学反応が生まれるんじゃないかと楽しみです」と自信を覗かせた。

そして、小林は「北村さんの説得に時間がかかりました(笑)。このキャストで作れるのがすごく楽しみです。『王様と私』という作品の大きさも実感していて、オファーをいただいた時、喜び以上に身の引き締まる思いがありました。今の時代に上演する不安もありますが、お二人とお会いして勇気が湧いてきました」と振り返った。

歌唱について問われた北村は「(昨年)夏からボイストレーニングを始めました。最初は仕事の兼ね合いで週1くらいでしたが、空いている時間はボイトレをしたり1人でカラオケをしたり。できる限り努力をしようと思っています。あと、人様の前に立つので本番までに体を引き締めて頑張ってみようかなと思います」と努力中であることを明かした。

明日海も「一番盛り上がる展開で歌って踊るので、体力的に厳しくても優雅に楽しく見えないといけない。私もお休みの日は譜面を持ってカラオケに行っています。私の衣装も今までより露出が多いので綺麗に見えるように鍛えたいですし、歌も自在に歌えるように。早く香さんの新しい歌詞で練習したいです」と語った。

小林は「(歌詞は)出来上がっていて今譜面にしているところです。北村さんだけは早々にできていますし、お二人とも準備万端ということなので。二人がバチバチぶつかり合うお芝居なので早くやりたいなと思っています」と二人の芝居を心待ちにしている様子だった。

また、ダンスについて北村は「まだ本格的にはやっていませんが、ポスター撮影もあるので少し練習しました。正直『回るだけ』と気軽に考えていましたが、一回で息が切れてしまった。衣装がつくと遠心力で重くなると聞いて、本当に大丈夫なのかな」と不安な表情を見せるも、明日海は「ポスター撮影ではすでに本物の王様という貫禄がありました。すごく稽古されたんだと思います」と太鼓判を押していた。

北村の王様役について、明日海は「すごく迫力のあるお王様になりそうだと思いました。(北村が)こんなに気さくで明るい方だと知らなかったので、怖いのかなと思っていました。稽古が始まったら怖いかも(笑)」との感想を漏らすも、北村は「僕の方こそ怖かったです。宝塚のトップの方ですからプレッシャーがある。会った時に『あんたできんの?』って言われたらどうしようと(笑)。でも、(稽古)初日に安心できたので、いい作品が作れそうだと感じています」と笑って返していた。

新演出について、小林は「時代も大きく変わり、古い価値観の名残は否めないと思います。今回私が演出だけでなく翻訳・訳詞を手掛けているのは、同じものでも訳を変えることで新しい時代のフィルターを通すことができると思ったからです。ただ、宗教、人種、性別、身分、言語も貧富も違う王様とアンナがわかり合おうとして理解しあい愛が生まれていくという美しいテーマは変わりません。そのテーマを伝えるのにこんなにふさわしい時代はないと思います。世界中のあちこちで分断があるから時代だからこそ、古い価値観を凌駕するテーマを伝えられる本作を上演する意義があると思います」と力を込めた。

北村は「新しいものにチャレンジするのが一概に正しいとは言えない。でも、今後の歴史において変わる勇気は大事なことでもあると思う。時代を変えていくものを取り入れる演出や考え方にすごく賛同します」、そして明日海は「香さんがおっしゃったテーマはその通りだと思います。アンナが持っている精神は古くならないし、王様や周りの人たちがそれを受け入れてくれるのも、この作品が色褪せない理由だと思います。王様とアンナは違うところだらけだけど、二人とも頑固。正反対に見えてとってもウマが合う二人。人に対する考え方が愛に溢れているし、だからこそ前に進めたし分かり合えた奇跡の話だと思います。それを毎回新鮮に、舞台に描き出せたらと思っています」とコメントした。

ミュージカル『王様と私』
東京公演: 2024年4月9日(火)~30日(火)  日生劇場
大阪公演: 2024年5月4日(土)~5月8日(水)  梅田芸術劇場メインホール

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