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2024年3月15日 22:13

鈴木拡樹・和田雅成、シリーズ最終章の仕上がりに自信 『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 3』会見&ゲネプロレポート

左から:元吉庸泰(演出)、和田雅成、鈴木拡樹、総合演出の本広克行(総合演出)

 

フジテレビ “ノイタミナ”アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」を原作に、オリジナルキャラクターたちが活躍するスピンオフストーリー『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice』シリーズ。2019年の第一弾、2020年の第二弾に続く今回はシリーズ最終章で、主人公・公安局刑事課三係に所属する監視官・九泉晴人のその後を描いた物語となっている。

主人公の九泉晴人を演じるのは、第一弾に引き続き鈴木拡樹。九泉が配属される公安局刑事課三係で監視官を務める海堂自我を和田雅成、過去作すべてに出演してきた多和田任益が心理カウンセラーの林崎仁哉を演じる。

また、海堂自我率いる公安局刑事課三係の執行官役として田村心、菊池修司、中村祐志、春本ヒロ。今作の鍵を握る聴覚音響研究所の主任研究官代理・仁木蔵藻負役を高橋俊一、音楽家イリュージオ役を山本咲希が担う。

3月15日(金)、初日を直前に会見とゲネプロが行われ、会見には、鈴木拡樹、和田雅成、総合演出の本広克行、演出の元吉庸泰が登場。

本作の見どころを聞かれた鈴木は「シリーズ通してそうですが、人の苦悩を描いている作品です。生きる上でそれぞれのキャラクターが苦悩を感じています。また、人間とは何かを追求する作品でもあります。もし自分に置き換えて考えてくださる方がいたら、改めて『人間とは』『自由とは』を考えられるような深い作品になっているかと思います」と語る。

和田は「最終章で、僕は初参加です。今回らしい三係が出来上がったと思います。僕も執行官役のみんなを心から愛せるメンバーが揃ったので、そこが魅力的なんじゃないかと思います」と自信をのぞかせた。

元吉は「この世界観の中で色々な仕掛けや演出がありますが、一番観てほしいのは俳優たちが一生懸命芝居をしていることです。この世界の中でどう生きるかを突き詰め、いい稽古をしてきたので、ぜひ注目していただけたら」と話し、本広が「アニメ版から考えると長い年月が経っています。メディアミックスなので漫画や小説もそれぞれ進行していますが、舞台版はこれが最終章。今回は元吉さんに演出を任せて、ひとりの観客でしかないですね」と話すと一同は大笑い。「かなり面白いです!」という本広の太鼓判に、鈴木たちは笑顔を見せていた。

苦労したことを聞かれると、鈴木は「たくさんあったと思いますけど、楽しく作れました」と振り返り、和田は「拡樹君は舞台シリーズにずっと関わっている。そこに追いつかなきゃいけないので自分の中では葛藤があります。劇場とお客様と一緒になって追いつきたい」と意気込んだ。

元吉は「苦労よりも楽しさが勝るようなクリエイションでした。ただ、1作目は客席から見ていてアニメはリアタイしていたファンなので、その世界の3作目をどう立ち上げるか、心構えの点ですごく苦労しました」と明かす。「初めて本広さんと打ち合わせした時は緊張しましたが、優しく導いてくれていい形になっているんじゃないかと思います」と、また本広は「この作品って正直難しい。すごくよく書かれていて、何回も悩むんです。戯曲として皆さんに説明するときにも悩む。結局は最初に(脚本の)深見さんが書いたものに戻りましたね」とコメントした。

最後に、楽しみにしているお客様に向けて、鈴木が「シリーズファイナル、皆様にしっかりお届けします。第三弾から見た方には遡ってチェックしてほしいですし、今まで5年間応援してくださった皆様には完結をお届けしますので、すっきりした気持ちで最後まで見届けていただけたらと思います」、和田は「今回から見る方もしっかり楽しめるように作ってくださっているので、心配せずに見にきていただきたいと思います」とアピール。

元吉は「この世界というかこの時代を体感していただけたら」と話し、本広は「僕は稽古をあまり見ないようにしていたので、公演が楽しみです。難解だけど、難解さを楽しんでもらえるといいのかなと。アクションはかっこいいのに、言っているセリフがすごく難しかったりする。そのバランスがかっこよくて、初めての方も楽しめると思います」と仕上がりに自信を見せた。

舞台シリーズ最終章は、鈴木演じる九泉と和田演じる海堂を軸に、シビュラシステムの是非、善悪について考えさせる物語となっている。

全編を通してシリアスな雰囲気が漂っているが、海堂の部下は強気で賭けが好きな鹿取(田村心)、ロックスターを目指す水落(菊池修司)、映画を撮るのが夢の青蓮院(春本ヒロ)、元軍人の馬場(中村祐志)と個性豊かで、チームが揃うと和気藹々とした明るい雰囲気だ。コミカルなシーンもありつつ骨太な物語や見応えのあるアクションもたっぷりで、緩急が心地良い。

また、今回のストーリーの鍵を握る聴覚音響研究所の主任研究官代理・仁木蔵藻負(高橋俊一)とイリュージオ(山本咲希)、九泉のカウンセリングを担当する林崎(多和田任益)も、たしかな存在感で強い印象を残している。

人間ドラマとしてもSFやアクションものとしても魅力が詰まっているため、シリーズファンはもちろん、今作で初めて見るという方も楽しめるのではないだろうか。本作は3月15日(金)~24日(日) まで東京・THEATER MILANO-Za、3月28日(木)~31日(日) まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。

 

 

 

 

 

 

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