有澤樟太郎 東 啓介
――そして、この作品は楽曲も魅力です。お二人は楽曲を聴いてどのような印象を持ちましたか？
東：今も少しずつ練習をしていますが、歌っていると僕自身も楽しい気持ちになる素敵な楽曲が多いです。気付いたらサントラを全部聴いていたという毎日なので、こんなに素敵な楽曲たちに囲まれる日々は幸せだな、とこれからの稽古が楽しみです。
有澤：（音楽・作詞の）シンディ・ローパーさんは、僕も母親も大好きなアーティストなんですよ。中学校の英語の授業で「WE ARE THE WORLD」のPVの制作現場を観たことがあるのですが、そのときもシンディ・ローパーさんが一番印象に残っています。作品のために提案は素直に受け止めていて、すごくプロフェッショナルな方だなと当時、感じました。そんなシンディ・ローパーの楽曲をミュージカルで自分が歌えるということも嬉しいですし、親孝行にもなったなと思います。もちろん、気持ちを入れてミュージカルとして歌うのですが、楽曲のかっこよさは残したいですね。それには技術が必要だと思うので、まずは楽曲を自分の体に染み込ませて、歌いこんでいけたらと。とても難しいですが、4月の開幕まで準備をする時間があるので、技術を身につけていけたらと思います。
――これまでも共演されているお二人ですが、お互いの印象を教えてください。
東：これまでも一緒に仕事をさせていただいていたので、ダブルキャストが樟ちゃんだと発表されて、良かったなと安堵しました。
有澤：僕も同じです。とんちゃんとは『ジャージー・ボーイズ』でもご一緒していましたし、「TOHO MUSICAL LAB.」でも同時上演で出演させてもらっていたので、きっと同じ役を演じてもまた違うアプローチができると思いましたし、刺激にもなる。とんちゃんにしかできないものをこれまでにも観させていただいてきたので、とんちゃんが演じるチャーリーがすごく楽しみです。この作品にとっても僕たちの関係性が良いスパイスになるのではないかなと思います。
――では、老舗の靴工場の再生を描いた本作にちなんで、お二人が落ち込んだときや苦しんだときの立ち直る方法は？
東：僕は人に会うことですね。
有澤：分かる分かる。僕も友達だったり、先輩だったり、家族だったりに会うことです。
東：一人で考え込んでいても何も変わらないですし、扉が開かない気がするので、人に会って聞いてもらうことが一番の解決策かなと思います。
有澤：僕も人に会ったりとか、家族に話聞いてもらったり…話すことで、落ち着きます。ただ、最近は、時間が解決するとも思うようになりました。めちゃくちゃ怒られて落ち込むことがあっても、時間が解決してくれる。もちろん、そこで「もういいや」となってはダメですが、悩んだり、苦しんだりしながらも続けていれば、怒られたことも糧になる。そう思えるのも時間が経ったからこそだと思うので、時間が解決するということもたくさんあるんだなと考えるようになりました。そして、そうしたときこそ、自分のルーティーンを崩さないのが大事かなと思います。
――嫌なことがあってお酒を飲んだりはしないんですか？
東：しますけど、溺れることはないですね。
有澤：確かに、お酒も忘れさせてはくれるよね（笑）。
東：そうだね（笑）。とりあえず、1回、楽しんでおこうって（笑）。
有澤：一人じゃなくてみんなで飲んでね。
東：でも、次の日、ちょっと後悔するけどね（笑）。
有澤：そうなんだよ。「今日くらい、豪遊しよう」と思って、買い物をたくさんしても、後に響いちゃうから、そういうときは普段と変えずに生活するのが良いんだろうなとは思います。
東：いつものルーティーンね。
――真っ赤なブーツがこの作品のアイコンでもありますが、お二人は靴へのこだわりはありますか？
東：サイズ感ですね。僕は、足がとにかく大きいので、可愛い、欲しいと思ってもサイズがないんですよ。
――サイズはいくつなんですか？
東：29か28.5です。なので、良いなと思ってもサイズがなかったり、売り切れちゃったり。洋服でもそうですが、まずは「サイズありますか？」というところから始める。だから、サイズが一番かなと思います。
有澤：僕はそんなにスニーカーや靴が好きってわけじゃないですけど…結構好き。
東：どっちなの（笑）？
有澤：好き（笑）。スニーカーが好きなんですが、最近はちゃんとした革靴が欲しいなと思っています。
東：劇中で作っているようなものね。それは僕も思う。
有澤：そうそう。こうしてせっかく『キンキーブーツ』に携われたので、革靴を記念に買おうかなと思っています。
東：せっかくならそれで稽古すればいいんじゃない？
有澤：傷がついたらどうするの？（笑）。
東：それも勲章だよ。
有澤：確かにね（笑）。
――ありがとうございました！ 最後に、まだ観たことがないお客さまに向けて、ぜひ見どころを教えてください。
東：ミュージカルを観たことがなく、『キンキーブーツ』がどんな作品か分からないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひライブを観に行くつもりで来ていただければと思います。ライブの中にお芝居があって、そのお芝居も面白い。そんな作品です。ポップな楽曲ばかりで聴きやすいですし、自分も歌いたくなってしまうと思います。何よりも会場全体が盛り上がっているので一緒になって盛り上がれます。そして今回は色々なキャストの組み合わせで楽しんでいただけますので、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。
有澤：僕も誘ってもらって観に行ったこの『キンキーブーツ』でしたが、めちゃくちゃ楽しかった作品です。知識がなくても楽しめます。観終わった後に、そのときに共演していた人たちにすごく良かったと話しまくったんですよ（笑）。“宣伝部長”になっていました（笑）。それくらい感動した作品です。とんちゃんも言ったように、今回、チャーリーもローラもローレンもダブルキャストなので、組み合わせもたくさんあります。もし、迷っている方がいらっしゃったら、ぜひ観に来ていただきたいです。何にも変えられない感動体験ができると思います。
ミュージカル『キンキーブーツ』
2025年4月27日～5月18日 東急シアターオーブ
2025年５月26日～6月8日 オリックス劇場
オフィシャルサイト http://www.kinkyboots.jp/
【サイン入りチェキプレゼント】
＜応募方法＞
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(2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
(3)ダイレクトメッセージから「キンキーブーツ・チャーリー希望」と書き、申し込む。
＜応募締切＞
2025年4月27日 23時59分
＜当選発表＞
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
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※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
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取材 文：嶋田真己・撮影：有田純也
