――ところで、今回の公演は、明治座150周年の記念公演のファイナルとなる作品ですが、明治座という劇場についての印象も教えていただければと思います。美弥さんは、a new musical『ヴァグラント』で初めて明治座の舞台に立たれましたよね。
そうです、その時、初めて立たせていただきました。もちろんそれ以前にも観客として観に来たことはありましたが。それに、SNSなどでのぼりの写真が上がっているのもよく見たので、自分ののぼりが上がるのかなとすごく楽しみにしていました。実際に楽屋に入って、舞台に立たせていただいた時は、150年の重みを感じましたし、同時に新しいことにも挑戦されているというのもすごいことだなと感じました。とても魅力的な作品が多いので、いつか出たいと思っていた劇場だったので、今回、『ヴァグラント』に続いてこの短い期間でまた立たせていただけるのはすごく嬉しいです。一体感がある劇場なんですよ。それから、『ヴァグラント』ではコラボメニューを作っていただいて、それもすごく嬉しかったです。私がプロデュースしたデザートをみんなが食べてくれるというのも、すごくワクワクしました。「劇場の入り口から帰っていただくまで、ずっと楽しい」という空間づくりをされているのが素晴らしいですし、だからこそより演劇を好きになったり、またあの劇場に行きたいと思ったりするんだと思います。舞台をまだ観たことがない人もきっと明治座で初めてミュージカルを観たらすごく楽しい観劇体験ができるのではないかなと思います。
――お宝を華麗に盗んでいくというストーリーにちなんで、美弥さんにとってのお宝、大切なものはどんなものですか?
かっこつけて言うわけではないですが…ファンの方です。宝塚を退団後に作ったファンクラブは、自分の名前にちなんで「RURICARAT(ルリカラット)」というのですが、これは「ダイヤモンドのように自分にとっての宝物」だという思いからつけた名前なんです。自分の宝物のようなファンの皆さんという思いでつけたのですが、今、その質問をされて1番に思いついたのはやはりファンの皆さんのことでした。私は本当にすごくだらしなくて、自分のために何かを頑張ることがなかなかできないんですよね。きっとこのお仕事をしてなかったら、1日のほとんどの時間をソファーでダラダラ過ごしていたと思います(苦笑)。でも、今は、自分のことを楽しみに生きてくれている人がいるんだと思うと、そう思ってくれたからにはその人の人生を全力で楽しくしたいという思いがあって、辛いことも乗り越えてこられました。ファンの方たちと私、二人三脚で歩んできた。自分の個性を作ろうと思ったり、ジェンダーフリーな役者でいたいと思わせてくれたのもファンの方たちのおかげ。自分の原動力はファンの方たちなんです。
――素敵なお答え、ありがとうございます! それでは、年末ということもあり、2023年を振り返っていただけたらと思います。今年は、美弥さんにとってどんな1年でしたか?
ずっと、強い女を演じてました。これまで、男性役を再び演じたり、中性的な役を演じたりもしましたが、今年はずっと強い女を演じていたと感じます。『キングダム』の楊端和は、山の王と言われるくらい強い人で、ムキムキの男性を引き連れていましたし、『ヴァグラント』でも姉御肌で誰よりも強いと言われるキャラクターでした。性別では女性の役ですが、毎回、女性にキャーキャー言われるシーンがあるんですよ(笑)。宝塚は卒業したのに、まだ女性にキャーキャー言ってもらえるんだって、毎回、面白くて。あとはなぜかラップも多かったです(笑)。『ヴァグラント』もそうですし、『TOHO MUSICAL LAB.』でもなぜか男性をエスコートする女性で、しかもラップもある(笑)。あれ、私、ラッパーだったかなと思うほどだったので、ここまできたら来年もラップしたいですね(笑)。この年齢になってからラップするなんて思ってもいなかったので、せっかくなら極めようかなと。実は、宝塚時代も小池修一郎先生の作品で1曲ラップをしたことがあって、その時も宝塚大劇場でラップを歌ったのはあなただけですと言われてました(笑)。
――これまでとは正反対の、いわゆる弱いところが強調された人物を演じることにも興味はあるのですか?
演じたいという願望があるわけではないですが、繊細な弱い人を演じるのは好きです。これまでの役を考えても、トラウマを持っていたり、ネガティブな要素の強い役も多いんですよ。誰もが持っているであろうマイナスな部分を演じるのは面白いなと。本当はストレートプレイでリアルな人間らしさを出した、自分の人生が滲み出るような役を演じてみたいという気持ちもあります。
――では、2024年の目標は?
今年、芸能生活20周年を迎え、一つの一区切りになりましたが、自分のキャリアに対してあぐらをかきたくないという思いがあります。いつまでも学びの姿勢を持ち続けたいです。そういう意味でも、来年は一度、リセットして、1年目という気持ちで、今までやったことがない役にも挑戦できる機会があれば良いなと思います。自分をアップデートして、「今が1番最高」と周りの方から思っていただける人間でいたいと思っています。
――普段からとてもおしゃれでいらっしゃる美弥さん。ぜひ、ファッションのこだわりも教えてください!
とにかく服が好きなんですよ。こだわりというか…これは宝塚時代の癖だと思いますが、当時、自分に何か個性がないと他の人たちに埋もれてしまうという気持ちがすごくあったんですよ。なので、自分を表現するプロフィールの1つとして、 ファッションやメイクを自分でプロデュースしようという気持ちが強いんですよね。人と被らないものや自分らしさを追求しすぎたあまり、当たり前のように変な服を選んでしまうんです(笑)。「私は着られないですが、似合いますね」と思われるギリギリのラインを攻めてます(笑)。
「メイジ・ザ・キャッツアイ」は、2024年2月6日~3月3日に東京・明治座で上演。
公式サイト https://www.meijiza.co.jp/info/2023/2024_02/
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取材 文:嶋田真己 撮影:有田純也