『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のドンドラゴクウ・ドントラボルト/桃谷ジロウ役などで知られる俳優の石川雷蔵が、劇団ホチキスvol.48『ワイルド番地』で舞台初主演を果たす。個人間で起こるいざこざを“決闘”を通して決着させる法律『決闘法』が制定された世界を舞台にした本作は、『決闘法』を取り仕切る『決闘課』にある若者が配属されたことから始まるコメディ。石川は、主人公の青年・北原聡を演じる。石川に、本作への意気込みや舞台への思い、さらにはデビュー当時の思い出や今後の目標などを聞いた。
――最初に、本作の出演が決まったお気持ちを教えてください。
最初はびっくりしたというのが正直なところでした。僕にとっては舞台初主演になるので、マネージャーさんからメールで連絡をいただいたときに「主演」という文字を見て、本当に驚きました。そこから資料や台本をいただいて、目を通していくうちにワクワクして嬉しかったですし、不安ももちろんありました。
――ランランエンタメ!では、(2023年上演の舞台)『SHELL』の公演前にもインタビューをさせていただきました。『SHELL』で初舞台を踏み、その後も朗読劇に出演されて、舞台に対する思いに変化はありましたか?
『SHELL』に出演が決まったときは、とにかく不安が大きかったんですよ。舞台ならではの発声法も立ち方も、どうしていいのか分からないことばかりでした。ですが、稽古を通して、だんだんと分かってくるとすごく楽しかったんです。自分に合っていると思いましたし、また舞台に立ちたいと思いました。毎日、共演する役者さんたちと顔を合わせて、1ヶ月稽古をすることで生まれるチーム感は、なかなか映像作品にはないものだと思います。それが僕はすごく好きで、楽しかった。みんなで作り上げる感覚がありました。それに、本番でステージに立ったときに、お客さまのリアクションを生で感じることができ、リアルな反応をいただけているのがすごく嬉しかったです。
――映像とは違う、舞台ならではの難しさはありましたか?
映像だとマイクやカメラのアングルに助けられることもありますが、舞台は最後列までセリフを届けなくてはいけないですし、ステージに立っている間中、ずっと意識して演じなければいけないというのは違いだと思います。大袈裟にならず、でもその役の気持ちをどれだけお客さまに届けられるかはすごく苦戦しました。
――『SHELL』を経て、ご自身の中で成長も感じますか?
そうですね。『SHELL』の稽古が始まった頃は、どこかフワフワしている感覚があって、舞台に立ってはいるものの、役として生きられていない感覚があったのですが、稽古を続けるうちに、その場に自分がいることに違和感がなくなりました。その役としてそこに立てているというような感覚があって。何をきっかけにしたのかと言われたら難しいのですが、ある日、突然、稽古の最中に重心を下に構えることができるようになり、安定感を感じるようになって、自分の中で何かが成長したのかなと思いました。
――その感覚は、今回の稽古でも感じているものですか?
今回の作品はまたテイストが違うので、今の段階でできているのかと言われるとまだ分からないところはあるのですが、舞台に入る前に自分を落ち着ける方法や、稽古に入る前の準備についても学んだので、今回もいろいろと試していきたいと思っています。『SHELL』の頃より落ち着いてできるかなと思います。
――では、本作の脚本を読んだ感想を教えてください。
実際にはないファンタジーな設定ですが、声を出して笑ってしまったほど面白かったです。キャラクターもそれぞれ個性的で、舞台の上でぶつかり合うような役者同士の演技バトルが多発的に起きる作品だと今、稽古をしていて感じています。それがうまく噛み合ったとき、すごく面白い舞台になるのではないかなと思います。
――本作は劇団ホチキスの劇団本公演ですが、劇団公演ならではのところは感じていますか?
意見が対等に飛び交う現場だなと思いました。長く一緒にやってきた仲間だからこそ何でも言い合える関係性ができているというのをすごく感じます。それは劇団としては当たり前のことなのかもしれませんが、何か一つが「これじゃない」となったら、次々と意見が飛んできて、「じゃあ、これを試してみよう」と新たな挑戦をしていく。『SHELL』のときも気兼ねなく意見を言い合える関係性は作れていましたが、より自由に発言しやすい環境ができているのを感じ、やはり劇団というのは違うなと思います。
――今回演じる北原という役柄については、今現在はどのようにとらえていますか?
まっすぐで、自分の芯を持っている人だなと思います。ただ、そこだけを見たら好青年なのですが、変わったところを持っていて、我も強い。難しいなと思いながら演じています。
――演じる上で意識しているところは?
とにかく明るく。でも“ただの好青年”にはならないようにと考えています。他のキャラクターの個性に負けないように、北原としてできることはないか、探し続けている段階です。
――石川さんご自身と北原の共通点はありますか?
ちょっと明るいところやバカなところは似ているんじゃないかなと思います。北原を押さえ込んで押さえ込んで、普通の世界にいるテンション感に落としたら、似ていると思います(笑)。
――本作の作・演出の米山和仁さんの演出で印象に残っている言葉は?
すでにたくさんの言葉をいただいていますが、「自由にやっていいよ。劇団のみんなが全部受け止めてくれるから」と言っていただいたので、すごく安心しましたし、いろいろと試していきたいと思います。
――今回、石川さんにとっては舞台初主演になりますが、主演として何か心がけていることはありますか?
お芝居の部分では、共演者の皆さんの方が経験豊富ですし、アドバイスをいただくばかりですが、とにかく明るく元気に、できることは150パーセントの力でやるということを心がけています。気持ちでは負けないように頑張っていこうと思います。
――劇中には、刀を持って闘う「決闘」ではない、さまざまな決闘が出てきますが、もし、石川さんが決闘をするとなったら、どんな闘いをしたいですか?
僕、ビートボックスが得意で、動画でビートボクサーの技を聞き分けるというクイズを見たら、それが全部聞き分けられたんですよ。人によって少しずつ音色が違って。もしかしたら、これはすごい特技になるかもしれないと思ったので、「ビートボックス聞き分け対決」だったら負けないんじゃないかなと思います(笑)。
劇団ホチキスvol.48『ワイルド番地』は、4月5日(金)~4月14日(日)にあうるすぽっとで上演。
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