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2017年5月10日 18:20

アミューズ若手アーティストによるオリジナルミュージカル『オーバーリング・ギフト』作・演出の風間由次郎×猪塚健太にインタビュー! 健太は柔軟剤<後編> 

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

<インタビュー後編>

『“一”だけでは絶対に終わりたくない、みんなで百にも千にもしたい』

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風間由次郎    猪塚健太

――もし、リングを持つとしたら、どんなリング(才能)が欲しいですか?
猪塚:安易なことを言えば、歌が上手くなる才能が欲しいとか、ダンスが上手になる才能が欲しいと言いたいのですが、人として大人の魅力が欲しいかなと今思いました。大人の……色気みたいなものが欲しいですね。
風間:アハハハ~!(笑)。僕は料理が上手くなりたいですね。実家で暮らしているので料理は下手なんです。
猪塚:オレは実家じゃないけど料理は上手くないよ。なんで?何が作れるようになりたい?
風間:急に料理したいなって。美味しい煮込み。じっくり弱火で煮込むような……。
猪塚:わかった!落ち着きたいんだね。今、執筆もしなきゃいけないし演出も考えなきゃいけなくていろいろと大変だから、体を休ませたいんだね。オレはわかったよ(笑)。
風間:そうか~僕は煮込まれたいんだね。もう煮詰まっているけど(笑)。

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――作品では“リングを持つ子供”が出てきますが、子供の頃はどんなお子さんでしたか?
猪塚:昔から目立ちたがり屋で、真面目でしたね。自ら立候補して小学3年生から高校3年生まで、ずっと学級委員長をやっていたんです。クラスの中で中心になりたいような子供でしたね。ただ、学級委員になるんですけど人に任せる、みたいな(笑)。

――みんなから信頼されているから毎年選ばれたのでは?
猪塚:そうかもしれませんね~(笑)。
風間:僕は“幸太郎”という3つ上の兄がいるのですが、ずっと名前を呼び捨てで呼んでいたんです。でも、兄のことを「お兄ちゃん」と呼んで褒められた時から、「お兄ちゃん」と呼ぶようになったのをよく覚えています。その頃から、「これをやったらどうなるか?」ということをとても気にしていた子供でしたね。幼い頃は、謝ることができない子だったのですが、謝った時に褒められたから、これからも謝ればいいんだなと思うようになって。そういったことを小さい時に学んだ覚えがありますね。

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――お兄さんが目標だったりしましたか?
風間:そうかもしれませんね。兄がサッカーをやったら自分もやるとか、兄がやることに全部ついて行っていたのは覚えていますね。学校でも、弟ってお兄ちゃんの“Jr.”と呼ばれるんですよ。ずっと兄の後を追っていたのですが、唯一、兄がやっていなくてオレがやったものが演劇だったんですよね。

――先ほども、猪塚さんは大人の魅力が欲しいとのことでしたが、30代だからこそ出せる魅力は何だと思いますか?
猪塚:何だろうな……エロス(笑)。20代では出せないような。

――お芝居にも出していきたい?
猪塚:そうですね。
風間:書くかっ!そんなん!お前のセクシーを書くかっ!(笑)。(一同、笑)
猪塚:でもエロスって出そうと思って出せるものじゃないし、その人の生きてきた渋みとか経験とかを全部合わせたものだと思うので、20代の時に吸収して閉じ込めていたものを30代で開放するように、少しずつエロスや魅力が出てくるのかなと思いますね。

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――風間さんは30歳を目前に20代を振り返って思うことは?
風間:まだ子供だなと思いますね。役者をこの歳までやっていると、途中で辞めてしまった人もいますし、「まだやっているの?」という人もいます。そんな中で、10代、20代の想いがずっと続いていて、まだ演劇でチャレンジしようとする自分がいる……変化があまりなくてまだ走り続けている感覚が強くて子供のままのような気がします。

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――作品にかける意気込みを含め、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
猪塚:6月に由次郎の作・演出のミュージカルができるということで、まず僕らの中での“ゼロ”がこれでようやく“一”になる。しかし、“一”だけでは絶対に終わりたくないので、由次郎が立ち上げたものが僕らキャスト・スタッフさんを含めて、百にも千にもしていこうと全員が思っている。絶対に成功させたいし、絶対に成功させなきゃいけないとみんなが思っている。それくらい意気込みのある作品になると、僕は絶対に思っているので、期待してもらって楽しみにしてもらって当日を観ていただきたいなと思います。
風間:この歳で新しいことにチャレンジしていることが大きくて、「これができたらどうなるか」がまったくわからず、本当に成功するのかどうか、正直、不安や心配もあります。でも、どんなに有名な演出家や脚本家にも絶対に“初めて”があるはず。それが一番の心強さであって、「オレも最初はそうだった」と後になって言えるようなものにしたいなと思っています。誰にどう伝えたいのかを劇場で感じ取っていただけたらいいなと思います。
上手く伝えられないから演劇で形にしようとしているのかもしれません。観に来てくれた人に何か助言できるようなものになれたらいいなと思いますので楽しみにしてほしいです。

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公演概要
アミューズ若手アーティストによるオリジナルミュージカルプロジェクト

『オーバーリング・ギフト』
615日(木)~625日(日)
DDD青山クロスシアター
作・演出:風間由次郎
音楽:杉本雄治「WEAVER

【キャスト】
猪塚健太、風間由次郎、加藤潤一、島ゆいか、富田健太郎、中村百花、溝口琢矢

【ストーリー】
リングには才能が入っている。
より優れた才能を求め、有能な子供を持つことがステータスとなった大人たちは、いかに特別なリングを子供につけられるかを競い合った。
…それは、愛が薄れゆく世界だった。
これは、そんな世界の片隅で、「愛」を知った子供たちが起こした小さな奇跡の物語。

「オーバーリング・ギフト」
official site http://www.amuse.co.jp/stages/org/
official twitter https://twitter.com/2017overingift

インタビュー前編:https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/dorama/47102.html

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