取材・撮影/RanRanEntertainment
ブロードウェイミュージカル『シカゴ』が12月14日(水)~31日(土)まで東京国際フォーラム・ホールCで上演される。初日開幕直前に公開ゲネプロが行われた。
本作は、NY・ブロードウェイのリバイバル版初演から25年を迎え、アメリカ作品としては歴代1位のロングランを誇るメガヒット・ミュージカル。1920年代のシカゴを舞台に、実話に基づいた二人の悪女によるスキャンダラスなシンデレラ・ストーリー。「オール・ザット・ジャズ」など、名曲揃いのミュージカル・ナンバーと、鬼才ボブ・フォッシーの振付を体現するセクシーな衣装に身を包んだ超一流のダンサーたちが世界中の観客を魅了している。3年ぶりとなる今回の来日公演には、CHICAGOオールスターズ・カンパニーとして世界ツアーを続けるキャストが集結する。
軽快なジャズの音色が響く。物語の舞台は、マフィアが暗躍する1920年代、禁酒法時代のアメリカ・イリノイ州シカゴ。
夫と浮気相手の妹を殺害した元ヴォードヴィルダンサー、ヴェルマ・ケリー(ソフィー・カルメン=ジョーンズ)が現れる。「All That Jazz」に載せて歌い踊り、冒頭から観客を引き込む。曲の途中、ナイトクラブで働く人妻ロキシー・ハート(サラ・ソータート)が、浮気相手の常連客フレッド・ケイスリー(クリス・ワーナー・ドレイク)に銃弾を放つ。
ロキシーの、お人好しの夫エイモス(ジェイミー・ボーン)は、彼女の身代わりとして出頭。愛すべき夫への想いを吐露するロキシー。曲は「Funny Honey」。
しかし、死んだのは妻の浮気相手だとエイモスが気付き、警察に真実を話し、ロキシーはついに殺人犯監房へ。
監房には、ヴェルマをはじめ、自らの犯した罪にそれぞれの“解釈”を加えて無実を高らかに訴える女性殺人囚たちがいた。「Cellblock Tango」。皆、セクシーな囚人たち。魅惑的なダンスを踊りながら、罪を語る。
殺人犯女看守長ママ・モートン(ウェンディ=リー・パーディ)は「見返りをくれれば(When You’re Good To Mama)そのお礼をするよ」とロキシーに“ギブ&テイク”の精神を説く。
無罪を勝ち取ってショービズ界へのカムバックを目論むヴェルマは、マスコミの注目を奪ったロキシーが気に入らない様子。
ヴェルマの代理人を務める凄腕弁護士ビリー・フリン(キャヴィン・コーンウォール)が登場。女性たちに囲まれて、低音を響かせ歌い上げる。金や名声より「愛こそがすべて」(All I Care About)だとうそぶき、ロキシーの弁護を引き受ける。
ロキシーの偽りの過去と正当防衛の作り話を大胆にでっち上げる(We Both Reached For The Gun)。ついに新聞に取り上げられたロキシー。大喜びで、スターになった自分の晴れ姿を夢見て踊る。(Roxie)。
焦ったヴェルマはロキシーに手を組もうと持ち掛ける(I Can’t Do It Alone)。ここは舞台に二人。ヴェルマがロキシーの気を引こうと思いを込めて踊る。
やっとうまくいったかに見えたが、それも束の間。衝撃的な事件が起き、二人へのマスコミの関心は薄れてしまう。ロキシーとヴェルマは「頼りになるのは自分だけ」と自らに言い聞かせ「My Own Best Friend」を歌う。
ロキシーは「実は妊娠している」と告白。新ネタに狂喜したマスコミは、再び彼女に無数のフラッシュを浴びせる―。注目されるとロキシーは、笑みを湛えて軽快に踊る。
転んでもただでは起きないライバルに呆れながらも感心すら覚えるヴェルマ(I Know A Girl)と居もしない赤ん坊を想像して上機嫌のロキシー(Me And My Baby)。
世界36か国・500都市以上・12言語で上演されている本作。
ビリー・フリン役のキャヴィン・コーンウォールは「演技・歌・踊り、すべてがハイレベルで組み合わさった唯一の作品」と語っている。
ブロードウェイミュージカル『シカゴ』
日程:2022年12月14日(水)〜31日(土)
会場:東京国際フォーラム ホールC (東京・有楽町)
※生演奏/英語上演/日本語字幕あり
作詞:フレッド・エッブ
作曲:ジョン・カンダー
脚本:フレッド・エッブ&ボブ・フォッシー
初演版演出・振付:ボブ・フォッシー
オリジナルNYプロダクション演出:ウォルター・ボビー
オリジナルNYプロダクション振付:アン・ラインキング
出演:ロキシー・ハート役:サラ・ソータート
ヴェルマ・ケリー役:ソフィー・カルメン=ジョーンズ
ビリー・フリン役:キャヴィン・コーンウォール
公式サイト:https://chicagothemusical.jp/