トップ > PICK UP > 【前編】JUON、ビートルズは「常にそばにいる存在」 2度目のポール・マッカートニー役に挑む 舞台『BACKBEAT』インタビュー

2023年4月16日 12:40

【前編】JUON、ビートルズは「常にそばにいる存在」 2度目のポール・マッカートニー役に挑む 舞台『BACKBEAT』インタビュー

取材:写真/RanRanEntertainment

20世紀を代表するロックバンド・ビートルズの創成期を描いた1994年公開の伝記映画をイアン・ソフトリー監督自ら舞台化した舞台『BACKBEAT』。結成当初、5人編成だったビートルズ。当時のベーシストであり、画家としての才能も発揮しながら、しかしビートルズのメジャーデビューを待たずして袂を分かつことになるスチュアート・サトクリフと親友ジョン・レノン、そして、ジョージ・ハリスン、ポール・マッカートニー、ピート・ベストがハンブルクへ巡業していた時代を、熱い生演奏とともに描く。2019年の日本初演に続き、ポール・マッカートニーを演じるFUZZY CONTROLのJUONに、初演を振り返ってもらうとともに再演への思いを聞いた。

025s


――再演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

ビートルズをともに演じた戸塚祥太くん、加藤和樹くん、辰巳雄大くん、上口耕平くんは最高の共演者で、初演の時は本当に素晴らしい時間を過ごせました。いわゆる青春のような、そんな時間でしたので、再演が決まった時にまたあの時間が流れるんだと想像すると、本当に嬉しい気持ちでした。

――ビートルズは幼い頃から聞いていたそうですが、JUONさんにとってビートルズはどんな存在ですか?

生まれた時から流れていたので、自分の中では常にそばにいる存在です。実はJUONという名前は、母がジョン・レノンのジョンからつけた名前なんですよ。そのくらい僕はビートルズとは密接な関係にあります。この作品で演じるのはポールですが、それも何かに導かれたものなのかなと思いますし、自分が音楽をやるにあたってもビートルズからは大きな影響を受けてきました。コーラスのやり方、曲作りの仕方、ライブパフォーマンスも、全てビートルズの映像や音楽から学んだことです。ビートルズがいなかったら、今、自分はまだ曲を作ることをスタートしてなかったんじゃないかとも思います。

046s


――そうしたバンドのメンバーを演じることにプレッシャーはありませんでしたか?

プレッシャーはそれほどありませんでした。ビートルズは、昔から自分のそばにいたので、ビートルズの世界観に入ることは難しいことではなく、すごくスムーズだったんですよ。ただ、自分にとっては初演が初舞台だったので、演劇の演じるという表現に対しての苦労はありました。メンバーの4人に支えてもらい、自分はただついていくだけでしたが、メンバーのお陰で稽古はナチュラルに進んだように思います。

――その初演で、初めて舞台に出演しようと思ったのは、やはりビートルズの作品だったからですか?

俳優をやりたいとはずっと思っていたんですよ。僕が15歳の時に『陽はまた昇る』という映画に、西田敏行さんと真野響子さんの息子役で出演させていただいたことがあったのですが、それからは演じる機会がなくて…。僕自身は演技で表現するということをやりたいとずっと思っていたので、このお話をいただいたときは嬉しかったです。しかもビートルズの物語というので、自分が俳優として改めてスタートするのにとてもいい機会だと思いましたし、これをきっかけに俳優業としての新たな道がスタートするんだと、素敵なチャンスだと思いました。ナチュラルに導かれたような気持ちでした。

035s


――初演の時に、初めて舞台上で演技をされた時は、どんな思いでしたか?

緊張しまくりました(笑)。(ジョージ・ハリスン役の)辰巳くんと一緒にステージに出るシーンが最初だったのですが、フランクな演技をしながらも内心はガクガクで。でも、同時にワクワクドキドキもいっぱいでした。(演出の)石丸さち子さんが稽古をみっちりしてくださり、それなりに自信に繋がるものも育ててくださっていたのですが、やっぱりお客さんの前で実際に演技をするのは違うものがありました。ライブでジャーンと音を出すのとはまた違うんですよ。体一つで表現する感覚があったので、今までにない緊張がありました。ただ、1回やったら虜になりました。また舞台に立ちたくて仕方なくなっちゃって(笑)。石丸さんからも「JUONは舞台が好きになっちゃったでしょう」と言われて、「ぞっこんです!」って(笑)。そこには音楽の世界にはない気持ち良さが存在していて、それを知ってしまったという思いでした。たくさんの俳優さんが、演技の世界にのめり込む気持ちが少し分かりましたし、それを体験させていただいたと思います。

021s


――今、お話にも出てきましたが、石丸さんの演出はいかがでしたか?

厳しかったですね(笑)。でも、自分もそうしてもらいたかったので、厳しくしていただいて本当に良かったと思います。石丸さんは、僕がどう演じたらポールであってもJUONらしい演技になるのかを見てくれていたので、すごく勉強になりました。特に、声を使って演技をするという感覚は、初演の時に教えていただいたことです。自分のライブでも手を掲げたり、色々なアクションをしながら声を出して想いを伝えていますが、演技をする上では、手を使わず、動かないで想いを伝えなければいけないシーンもあるので、「セリフを言うことの美学」というものに気づかせてもらいました。本当にあらゆることを教えていただきました。

初演の時は自分に出来る精一杯をして、自分が最高だと思えるものを目指していましたが、今回はさらにレベルアップしたものをお見せしたいですし、より高いところに辿り着きたいという思いがあります。

024s


――再演では、引き続きビートルズのメンバーも同じキャストが演じますが、JUONさんから見た他のメンバーの印象を教えてください。

辰巳くんは一緒にじゃれ合ってくれます。ポールは(本作の劇中では)18歳で、彼が演じるジョージも17歳なので、本当にその年齢になったかのような、部活のような感覚でやりとりしています。辰巳くんは、リハーサルの時にも「ここはどうやって弾くの?」と尋ねてくれるので、教えながらワイワイやって。すごく優しい人ですし、まさに仲間という関係性を築けています。

上口くんは、俯瞰で全体を見てくれているので、すごく頼りになります。稽古場では、筋トレの仕方を教えてもらってます。バレエダンサーの筋トレはこうやるんだと教えてもらい、一緒になってやったら、翌日に筋肉痛になってしまって(笑)。「上口くん、これはキツイ」なんて言いながら盛り上がっています。お芝居についてのアドバイスもたくさんしてくれるので、ありがたいです。

加藤くんは、常にどっしり構えていて、いい意味で放っておいてくれて、いい意味でずっと見ていてくれる。僕が何か不安に思うことがあると、それを最初に感じ取ってくれるのが加藤くんじゃないかなと思います。そういう時には僕の気持ちをフォローしてくれる言葉をかけてくれるので、僕が変に思い詰めることなく初演を終えられたのは彼のおかげだと思います。

戸塚くんは独自のワールドがある人。実は音楽面では、すごく似ているところがあるんですよ。ビートルズの話もよくしますし、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)やオアシスなどのほかのバンドの話もしてます。彼と心を通わせている理由の一つが、音楽好き同士の音楽談義をしていることかなと思います。

004s


『BACKBEAT』

作:イアン・ソフトリー、スティーヴン・ジェフリーズ
翻訳・演出:石丸さち子
音楽監督:森 大輔
出演:
戸塚祥太(A.B.C-Z) 加藤和樹
辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) JUON(FUZZY CONTROL) 上口耕平
愛加あゆ
鍛治直人 東山光明 西川大貴 加藤将 工藤広夢
尾藤イサオ

日程・会場:
2023/4/23(日) 東京・江戸川区総合文化センター 大ホール

2023/4/28(金)~5/3(水・祝)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2023/5/6(土)・5/7(日) 熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)大ホール
2023/5/20(土)・5/21(日) 大阪・枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
2023/5/24(水)~5/31(水) 東京・東京建物 Brillia HALL (豊島区立芸術文化劇場)


プレゼント

319A0251-2s - コピーs

サイン入りチェキをプレゼントいたします!
<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式Twitterアカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
 (2) 【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
<応募締切>
2022年 5月31日(水)23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりTwitterのダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※Twitterアカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため、応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
<商品発送について>
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

 

 

 

 

トップ > PICK UP > 【前編】JUON、ビートルズは「常にそばにいる存在」 2度目のポール・マッカートニー役に挑む 舞台『BACKBEAT』インタビュー

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています