取材:記事・写真/RanRanEntertainment
WOWOW「連続ドラマW 監査役 野崎修平」の第1話完成披露試写会が12日、都内で行われ、主演の織田裕二、共演の岸谷五朗、松嶋菜々子、古谷一行と権野元監督が上映後の舞台挨拶に出席して意気込みを語った。
原作・周良貨、漫画・能田茂による人気漫画「監査役野崎修平」を連続ドラマ化。ドラマの舞台は、バブル経済が崩壊し、金融当局が従来の政策を大転換させる“金融ビッグバン”に銀行業界が直面した1990年代末。金と権力が渦巻いた時代に、正義を貫くため奮闘する銀行員・野崎修平の活躍が描かれる。
主演の野崎修平役を務めた織田は「『ぴったりの役だよね』って、たくさんの方から言われたのですが、僕ってそんなイメージですか?」と野崎とリンクする自身のイメージについて客席に問いかけた。客席からの大きな拍手にちょっと照れながら「大人として、ルールは守るように心がけてはいますが……。こんなに(野崎のように)出来るかな―って……」と語り、正義感溢れる野崎のあまりの生真面目さに「彼は甘いエサにもなびかない。僕はどうかなとも思うので、正直演じていて苦しかった。演じていてのどが渇くので、毎日ビールで渇きを潤していました」と撮影当時を振り返った。さらに、「ここまで叫んだことがないくらい精根尽き果てるまで叫んだり、目を見開いて芝居をした。途中からは顔面崩壊していきますので、心して楽しんで」と苦労を吐露しながら作品をアピールした。
織田と初コラボの権野監督は「テストに入る前に織田さんが自主的に芝居を始められることもあって、急に熱いセリフを言い出したりするんです」と織田の過剰なくらいの役への入り込みぶりを暴露し、銀行の専務役を演じた岸谷が「一人で稽古をしているのに声がでかいんです(笑)。『織田裕二が始まった!』って感じ。(巻き込まれるので)自分ははけるようにいなくなりました(笑)」と証言したので、織田は恐縮しきりだった。
そんな岸谷は役へのこだわりを聞かれると、「オールバックのヘアスタイルと、妊娠8カ月位の(メタボな)お腹、ふてぶてしさですかね」と説明し、「オールバックにするために8話でグリースを6つも使っています。メイクさんから予算オーバーと言われて……」とコメントして会場に笑いを誘った。
初の女性支店長役、さらに役員を目指している野心家の立川祥子役を務めた松嶋は「(祥子は)たくましい女性。力強さが出せたら……と役作りしました」と語っていた。織田と松嶋の共演は『ホワイトアウト』以来、17年ぶりとなる。
銀行の頭取役を演じた古谷は「頭取の部屋はすごく豪華なセットが組まれていて、この空間を埋める存在感を出すのは大変だなって……。人に対して、相手を人と思わないようなセリフを言う場面もあって……」と役作りの苦労を話していた。古谷は膨大なセリフ量もものともせず、堂々たる頭取ぶりを披露している。
豪華なキャスト陣に権野監督は「アクの強いキャスト陣で、毎日『濃いな~』と思っていましたね(笑)。皆さんの演技に僕が見入ってしましって、カットをかけるのを何度も忘れてしまい、反省しています」と出演陣の演技を絶賛していた。
連続ドラマW「監査役 野崎修平」は2018年1月14日(日)22時よりWOWOWにて放送(全8話)。※第1話無料放送