6月14日、韓国を代表する実力派俳優ソ・ジソブが、8月にスタートする新しいドラマ撮影準備中の忙しい合間をぬって急きょ来日。現在公開中の最新主演映画『ある会社員』の大ヒットを記念し、舞台挨拶に登壇した。映画『ある会社員』は、ソ・ジソブが会社員を装ってヒットマンを演じ、韓国でも大ヒットした作品。激しいアクションシーンと共に、クールな殺人請負人の男が少年時代に憧れていた女性との出逢いにより、平凡な幸せを求め始め苦悩する姿を描いている。5年ぶりに映画に復活したイ・ミヨン、本作品で映画デビューを飾ったK-POPアイドルZE:Aのメンバー、キム・ドンジュンの熱演でも話題となった。この日のソ・ジソブは、シャドーチェック柄のオフ・ブラックスーツに、ギンガムチェックのシャツを合わせ、太めの黒のネクタイですっきりとまとめるという、ファッショナブルな姿で登場。割れんばかりの拍手と大歓声で迎えられ、少々照れながらも「こんばんは、お会い出来て嬉しいです。ソ・ジソブです。」と笑顔で挨拶。早速、質疑応答がスタートした。Q:本作品の注目ポイントは?
最初から最後まで集中して観ていただきたいと思っています。この映画の中には、アクションやラブロマンスもありますし、メッセージも込められています。とにかく楽しくご覧いただければ嬉しいです。
Q:激しいアクションシーンも見どころですね?
はい、見応えあると思います(笑)。この映画の撮影のために2ヵ月ほどアクションの練習をしました。新しいアクションをご覧いただけるのではないかと思います。
Q:ベテラン俳優のイ・ミヨンさんとクァク・ドウォンさん、歌手としても活躍されているキム・ドンジュンさんと共演されていかがでしたか?
イ・ミヨン先輩は演技経験も長く、本当にカリスマがある方。役者として学ぶ点が非常に多いです。クァク・ドウォン先輩は本当にエネルギーにあふれていて、ハッピーウイルスにあふれている方なので、現場でのムードメーカーの役割を果たして下さっていました。ドンジュン君はアイドル歌手ですが、演技に対して真摯に、そして情熱的に臨んでいました。演技が本当に好きなのだということが分かりました。なので、俳優として僕は今も彼のことを可愛がっています。Q:ソ・ジソブさんは先輩と後輩、どちらと仲良くするのが得意なタイプですか?
僕は両方とも大変です(笑)。ドンジュン君とは今も親しく付き合っているのですが、僕には弟分になるような年下があまりいないのですね。ですから先輩と一緒にいるほうが楽なんですが、最近は後輩も1人2人と出来はじめました。
Q:ドンジュンさんもソ・ジソブさんも歌手をされていますが、何か情報交換をしましたか?
歌手としての情報交換はしていませんが、俳優としての情報交換はしています(苦笑)。先日ドンジュン君がドラマの撮影が始まったのですが、電話で色々とアドバイスを求めてきましたよ。
MC:本当にかわいい後輩ですね~。色々教えてあげたのですね?
そうですね、僕よりずっと若いですよね(笑)。
Q:劇中のヒョンドと同様に、10代の頃に憧れていた歌手はいますか?
10代の頃、韓国にいたヒップホップグループのDEUX(デュース)の影響で、僕はヒップホップが好きになりました。彼らのおかげで、今僕はこの場にいられるのだと思います。
MC:そこから芸能人への憧れが生まれたのですね?
そういうわけではないのですが・・・。とにかくDEUXというグループが大好きでした。当時DEUXの後ろで一緒に写真を撮るモデルを探していたのですが、僕がそのモデルに応募して受かったのです。それから役者としての道を歩み始めるようになりました。
Q:劇中では女性歌手に憧れますが、そんな経験はなかったのですか?
女性の歌手ですか・・・女性歌手・・・。(しばし考え・・・)今、これといって思い浮かぶ人がいませんが、間違いなく、いたと思います(笑)。
Q:スーツを着た会社員がとても新鮮でステキでしたが、演じてみていかがでしたか?
ネクタイをしているのが本当に辛かったのですね。ですから、少しは会社員の方たちの哀しみというものが感じられたと思います。とにかく、とても息苦しかったです(笑)。もちろん、僕はこの映画の中で人に危害を加える職業を演じているのですが、でもみなさんも同じような気持ちを感じて共感できるところがあるのではないかと思います。
MC:今日もネクタイをされていますが、大丈夫ですか?
ずっとしているわけではないので、少しの時間なので大丈夫ですよ(笑)。
Q:ファッショニスタとして有名なソ・ジソブさんですが、普段はどんなファッションをされているのですか?
日ごろはリラックスできる、楽なファッションが多いですね。真夏の場合は半ズボンに、Tシャツ。洋服は、自分自身が着ていて本当に楽なものが一番いいと思います。
MC:では、スーツは何着くらいお持ちですか?
だいたい20着くらいあると思います。Q:会社員が仕事に疲れて休みたいと思う雰囲気のシーンもありますが、ジソブさんが実際に疲れたときはどのように充電されますか?
僕自身、それについての答えをまだ探せずにいます。演技生活の中で、本当に疲れたり演技がなかなかできないと思った時、あるいは自分自身の体を上手くコントロールすることができないような時には本当に逃げ出してしまいたいと思います。そういうときに自分自身を充電する方法を、今はまだ見つけ出せていませんね。
MC:ファンのみなさんが力になってあげていただきたいと思います。
お~、力を下さいね(笑)。
※思わず、ファンに頭を下げるジソブ(笑)
Q:休日はどのように過ごされていますか?
まずは事務所に出勤して運動をして、家に帰ってテレビを観たり本を読んだり、映画を観たり音楽を聴いたり・・・みなさんと同じように過ごしています。
MC:充電をしてまた撮影に臨むのですね?
はい(日本語で)。
Q:ヒョンドは愛する女性に出会い新たな幸せを見つけようとしますが、ジソプさんご自身の結婚観は?
僕もそろそろ結婚しなければいけないと思う歳なのですが、これといった結婚観というのがないのです。(結婚相手は)とにかく言葉が通じて思いやりのある人がいいなと思います。あ、言葉が通じるというのは、会話ができるという意味ですよ。言語の問題ではないですよ(笑)。僕自身もいつかは結婚しないといけないですよね。でも、今のところは、まったく計画はありません。最後に、これから映画を観る皆さんに一言お願いします。
この『ある会社員』という映画には、アクションやメロドラマがあり、タイトルと同じように会社員の方たちへのメッセージも込められています。皆さんがこの映画を観て、本当に自分は幸せに仕事をしているのか?楽しみながら仕事をしているのか?ということを一度ふり返って考えてみることができる映画になって欲しいと思います。どうぞ楽しんで観てください。
その後、マスコミによるフォトセッションが行われ、会場からは「モシッタ~!(カッコイイ!)」と黄色い声が響き渡った。満員の客席を見渡し、本当に嬉しそうに笑顔を絶やさなかったジソブ。最後は「ありがとうございました。お元気で、そして幸せに。映画を楽しんで観てください!」と挨拶し、大きく手をふりながら会場を後にした。
暗殺者が人を愛することを知ったとき、はじめて流す涙。ソ・ジソブの迫真の演技と彼を取り巻く人間模様・・・繊細なドラマと激しいアクションの傑作『ある会社員』は新宿ピカデリーほか全国で公開中!
★『ある会社員』公式サイト: http://arukaishain.com/