2015.04.04 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
2015年4月4日(土)、東京・新宿バルト9にて、ゲキ×シネ『阿修羅城の瞳 2003』の公開直前舞台挨拶が行われ、出演の市川染五郎、天海祐希が登壇した。
ゲキ×シネとは、生で感動を味わうことのできる演劇を映像化して、より多くの人に見て欲しい、長く残したいという思いから生まれた新しいエンターティンメントスタイルである。なかでもこの『阿修羅城の瞳』は12年の時を経た今もなお人気の高い、劇団☆新幹線の代表作であり、初めて映画館でテスト上映を行われたゲキ×シネの原点でもある作品。
上演終了後の熱気冷めやらぬ観客の前に2人が登場すると割れんばかりの大きな拍手が沸き起こった。
一足先に劇場で本作を観たと言う2人。感想を聞かれた天海は「若かったね〜。今もそこ(舞台袖)で、もう12年前?とか話をしていて。嬉しいですけど若いときの見られるのはちょっと恥ずかしい気もして・・・」と照れ笑い。
それに対し大きく頷いていた市川は「確かに若いです。見たときに思ったのはとにかく僕たちって、すごい(笑)」と自信満々なコメント。天海も同調し、会場からは大きな共感の拍手が。
本作で、市川演じる出門に近づく謎の女と鬼の王・阿修羅を見事に演じ分け、気品ある美しさで観客を魅了した天海は今回上演の2003年公演出演以前に、2000年に上演されたビデオをもらっていたとのこと。「でも、(出演できなくて)あまりに悔しくて見られなかったんです。」と、念願の劇団☆新幹線の舞台への出演であったことを明かした。
本作での共演の感想を聞かれた市川は「再演でご一緒させていただいて・・・大きいな、って(笑)」と笑いながら告げ、「そこですか?!」と天海が突っ込む一幕も。
そんな天海の市川への印象は「体力が違うんです。染ちゃん(市川)は。安定感があるので立ち回りの美しいことといったら。」と大絶賛。先行上映観劇後、隣にいた市川に「まぁ、あなた本当に綺麗ね」と言ってしまったほどだそう。
それに対し市川が、映像内でアップになる場面の多い天海を「アップに耐えられる美しさ」と評したりとお互いを褒めあう息のあったトークを展開した。
『阿修羅城の瞳 2003』主演の2人からメッセージ。
天海:「こんなにたくさんの方に来ていただけて嬉しいです。ご近所の方、お友達などにぜひ宣伝してください!また何度でも足をお運びいただけたらなと思います。」
市川:「ゲキ×シネという新たなジャンルで、舞台が再現されるのですが、ただ舞台を再現するというわけではありません。ゲキ×シネにて作られた『阿修羅城の瞳』という新しい作品だと思っております。2003年から12年経ちましたけれども、まだ我々は若いので、やれと言われれば生でいくらでもやります!それも期待していただきまして本作を楽しんでいただけたらと思います。」
舞台のリアリティーと映画の臨場感が融合し、全く新しいジャンルのエンターテインメントが誕生。出演者も口を揃え、「不思議」と表してしまうこの感覚をぜひ劇場で!
《あらすじ》
時に文化文政。巨大都市江戸。
一見平和そうに見えるその裏で、人と鬼との激しい戦いが繰り広げられていた。江戸の闇から魔を救うために組織された特務機関、『鬼御門(おにみかど)』。病葉出門(市川染五郎)は、そこで鬼殺しと恐れられる腕利きの魔事師だったが、5年前のある事件を境にそれまでの一切を捨て、今では鶴屋南北一座に弟子入りしていたが、謎の女つばき(天海祐希)との出会いが彼の運命を狂わせていく。
鬼の王阿修羅の哀しき因果に操られ、千年悲劇の幕が開く。その先にあるのは、滅びか救いか。
【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】
市川染五郎 天海祐希 / 夏木マリ / 高田聖子 橋本じゅん 小市慢太郎 近藤芳正 伊原剛志
【映像製作】イーオシバイ【配給】ヴィレッヂ ティ・ジョイ【舞台製作】松竹【著作】松竹 ヴィレッヂ
2015年 日本 カラー 175分
http://www.geki-cine.jp/ashura03/
©2015 ゲキ×シネ『阿修羅城の瞳2003』 松竹、ヴィレッヂ
2015年4月11日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー