2015.07.12取材:記事・写真/RanRan Entertainment
2015年7月12日(日)パシフィコ横浜にて、韓国のみならずアジア各国で絶大の人気を誇る俳優イ・ミンホが、韓国で200万人以上を動員した話題のアクション・ノワールムービーであり、日本で今秋公開の主演映画「江南ブルース」を引っ提げて来日、多くのファンを集めたプレミアム上映会を開催した。昼と夜の2回公演の合間を縫って詰めかけたマスコミに向けた記者会見を行った。
淡い色のスーツですらりとした長身を包んだ姿でステージに登場すると「よろしくお願いします。イ・ミンホです。」と、まずは日本語で挨拶をした。
記念すべき映画初主演かつ初主演となった本作を選んだ理由について「今までドラマを通じて、ラブストーリーや王子様のイメージの強い役を多くやってきましたが、映画では強烈なイメージ、深みのある、そして意味のある作品をやりたいと思っていた矢先にユ・ハ監督と出会い、この作品に出演することになりました。」とのこと。
激しいアクションシーンが多く登場する本作で、イ・ミンホも体を張った演技を見せているが、撮影中、大きな怪我ではないものの足の爪が少し取れてしまうとか、体を切ったりするようなアクション映画に付き物の怪我を例外なく負ってしまったという。
そんな苦労が多かった撮影の中で、一番大変だったシーンを聞かれると、アクションシーンの中でハイライトに当たるシーンである泥の中での大乱闘を選んだ。「一週間ほど撮影が続いたシーンで150人位の方々と一緒に撮ったのですが、本当に大変でした。」
役柄であるキム・ジョンデを演じる際に気を付けた点については、「出口の見えない若者を描いた、そんなやり切れない思いを抱えている青春を描いた物語だと思いました。台本を見て、これは時代背景が違っても、今と置き換えることができると思いました。現代の20代前半の若者も青春を謳歌しているけれども、これからどうやって生きていけばいいのか、どんなふうにすればより良い人生を送れるか考えていると思います。そういったところに重点を置いて演じました。」と語った。
本作の見どころについては「これまで、財閥の御曹司などの役をやってきたんですが、このシナリオでは、登場シーンからボロを拾っているような型破りな姿で出てきます。そのようにジョンデの感情のラインを追いかけながら見て頂けたら良いと思います。映画の中で永登浦(ヨンドンポ)に行くシーンがあるんですが、その時の気持ちは『このままではいけない、何か自分が変わらなくてはいけない』という思いでジョンデが動き始めるポイントがあります。その辺りがモンタージュで描かれているので、そんなところにも気を配って見て頂けたらと思います。」ということだ。
最後に「これまで映画を避けていた理由として、映画という特性上、主演を担うと大きな責任の負うということ、そして重みのある感情、深みのある感情を消化して演じなければならないので、そういったことを受け入れられる年齢になった時に映画出演を果たしたいと思っていたことがあります。そして、今回まさにそのスタート地点が『江南ブルース』になったので、これからも映画とドラマを行ったり来たりしながら、深みのある感情を表現して行きたいと思います。そしてこれからも良い演技をし、また成長して行きたいと思います。」と、演技に対する思いを口にした。
イ・ミンホの初主演映画「江南ブルース」は、10月17日(土)シネマート新宿、シネマート心斎橋を始め日本各地で公開される。