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2017年6月22日 16:21

「見に来た人の景色も変えたい」舞台『四月は君の嘘』安西慎太郎、想いを込めて深々と一礼

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

あの胸がキュッと締め付けられるせつなさが、今度は体感として迫ってくる。アニメ化、映画化に続き舞台化が決定した新川直司の人気コミックの『四月は君の嘘』。その制作発表会が620日、都内で行われ、安西慎太郎(有馬公生役)、松永有紗(宮園かをり役)、河内美里(澤部椿役)、和田雅成(渡亮太役)、山下永夏(井川絵見役)、横井翔二郎(相座武士役)の主要キャストが登壇。スペシャルゲストとしてピアノ演奏の松村湧太、ヴァイオリン演奏の小林修子が生演奏を披露した。

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後列  松村 山下 横井 小林
前列  和田 安西 松永 河内

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様々なコンクールに入賞していたにもかかわらず、母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才ピアニスト・有馬公生を演じるのは安西慎太郎。今回座長を務める安西だが、人気作品の主役を務めるに当たって、かなりプレッシャーを感じているという。少し緊張した面持ちで、会見に臨んだ安西だが「とてつもなく緊張していますけど、でも嬉しいですね。こういう場があるというのは」と笑顔を見せた。作品への出演が決まった時の気持ちを尋ねられると「嬉しい気持ちや光栄だなという想いが一番大きいですが、同時にしっかりとした作品をみなさんに届けないといけないなというプレッシャーも強く感じています。悲しさや苦しみを感じつつ、すごく前向きにもなれる作品。音楽で苦しんだ彼が、かおりや様々な人との関りの中で成長していくところが、僕は(演じていく上で)一番魅力を感じますね」と有馬公生を演じられる喜びを語った。

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そんな有馬を再び音楽の世界へと連れ戻すヒロイン・宮園かをりを演じるのは松永有紗だ。「大好きな作品だし、宮園かをりちゃんの魅力にどっぷりとハマっていたので、かをり役を演じられると知ってすごく嬉しかったです。胸がきゅっとして、読めば読むほどせつなくなる作品。タイトルの意味を知った時、かおりちゃんの想いを知って涙が止まらなくなりました」。松永は本当にこの作品の大ファンであるらしく、会見終了後に一人ひょっこりと会見場に戻ってきて、原作者・新川直司がこの舞台のために描き下ろしイラストと一緒に写メしているほほえましい姿が見られた。ちなみにこの日初解禁となたったこのイラストはクリアファイルとなって来場者にプレゼントされるという。

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緊張した面持ちの安西とは対照的に、終始会見の場を和ませていたのは渡亮太役の和田雅成。「素直に嬉しいです」と喜びつつ、「学生時代は学ランだったので、ブレザーが着られると喜んでいたら、(ポスターの撮影では)ブレザーを肩にかけていて、まだ着られてないんです」とジョークを飛ばし会場を沸かせた。MCからムードメーカーと紹介されると、安西も「本当に、和田くんのおかげで、今楽しく出来ています」と悪ノリ。和田が「うるせぇ、まだ始まってないし」とすかさずツッコミを入れるコンビぶり。

その後も、安西が『四月は君の嘘』のタイトルにまつわり、先輩からご飯に誘われても、舞台の稽古中は一人で台本と向き合いたいため「別の仕事がある」と嘘をついて誘いを断るというエピソードを披露した時も、「コイツ、まあまあそれ使うんですよ」という和田に対し、安西が「やめなさいよ」ツッコむなど終始二人のわちゃわちゃが楽しめた。この息がぴったりの二人の掛け合いを舞台でも楽しみにしたい。

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そして今回の会見では、舞台でピアノ演奏を担当する松村湧太とヴァイオリン演奏を担当する小林修子が、劇中でも演奏されるカミーユ・サン=サーンス作曲の「序奏とロンド・カプリチオーソ」を披露。情熱的とせつなさが混じり合ったメロディー、迫力のある演奏に会場は拍手喝采。安西も思わず「音楽って凄いな」と感嘆の言葉をもらした。

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最後に「とにかく作品自体が本当に素敵な作品なんですよね。その作品の力に負けないようにキャスト・スタッフ、カンパニー一丸となって舞台版を作っていきたいと思います。主人公・公生の景色が(出会いによって)変わったように、この舞台を観ていただいたことで皆さんにも何か違った景色が届けられるように作品づくりをしていきたいと思いますので、是非楽しみにしていてください」座長としてメッセージを送った安西。会見場を出る時に一人立ち止まり、取材陣に再度深々と頭を下げた。この作品に対する安西の想いの深さが伝わってきた瞬間だった。

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生の楽器の音というのはやはり凄い。ピアノが美しく響き、ヴァイオリン音色が鳴り響いている間中、自分も共鳴する楽器のように心地よく心を揺さぶられる。2.5次元の舞台の人気の秘密もやはりそこにあるのだろう。大好きな作品が、キャラクターが生き生きと立ち上がり、原作やアニメ、映画とはまた違う形で楽しめる。自分もストーリーの中に入り込み、生の音、生の感情に心がより揺さぶられる。せつなく美しくキラキラとしたこの作品。是非劇場に足を運んで、鳥肌が立つような感動を味わってみたてはいかがだろう。

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東京公演は824(木)~93日(日)までAiiA 2.5 Theater Tokyoにて、大阪公演は97日(木)~10日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演予定。公演終了後にアフターイベントも開催される

公式HP http://kimiuso-stage.com/

 

 

 

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