取材:記事・写真/RanRanEntertainment
交際が報じられている満島ひかりと永山絢斗が27日、都内で行われた映画『海辺の生と死』完成披露試写会の舞台挨拶に出席し、公の場で初のツーショットを披露した。当日は、2人のほかに共演者の井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種と越川道夫監督も出席した。奄美大島がロケ地となっている本作で、沖縄育ちの満島が本作への熱い思いを語った。
井之脇海、川瀬陽太、満島ひかり、永山絢斗、津嘉山正種、越川道夫監督
本作は、長編小説「死の棘」で知られる作家・島尾敏雄氏と妻・島尾ミホをモデルに、戦時下の奄美大島・加計呂麻島で出会った男女の切ない恋と終戦時の日本が描かれる。ミホをモデルとした大平トエを満島、トエの恋人で島尾氏をモデルとした朔中尉を永山が演じている。
美しい着物姿で登壇した満島は、祖母が奄美の生まれだということを明かし、「東京で撮影するのと故郷での撮影は感じるものも違いましたし、方言も唄も踊りも耳馴染みがありました。私は13歳で上京しましたが、13歳からの生活をやり直しているような不思議な感覚でした」と撮影時を振り返った。
また、トエのモデルとなったミホについて聞かれると、「愛に生きた方だと思います。彼女の居場所ってずっと愛だけだったのでは……。私と近い部分がありますね」と共感を寄せた。
一方、今作で初めて実在の人物を演じた永山は、「周りの方たちからは聞いていましたが、経験してみると、もう少し深いところに行ける努力が出来るものだなって―。島にはどこに行っても島尾敏雄さんの名前があって、たくさんのピースがあったので助かりました」と役作りについて話した。
越川監督は作品について「島の鳥や虫の声がいっぱいします。俳優は東京から参加した5人だけ。あとは島民の皆さんが出演して協力してくれました」と地元の人たちへの感謝の気持ちを伝えていた。
最後に満島は「島の人々の記憶の中の世界を、どうにか映画の中に映せないものだろうかと思って越川監督とはじめた企画です。美しく恐ろしいものを優しく撮ろうとした作品です」と見どころを伝えた。
交際中の満島と永山は終始笑顔でクロストークをし、去り際に報道陣から交際を問う呼びかけもあったが、笑顔のまま舞台を後にした。
『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開