取材:記事・写真/RanRanEntertainment
映画『ダンケルク』の来日記者会見が8月24日に都内にて行われ、クリストファー・ノーラン監督が出席して作品への思いを語った。この日のゲストは、ノーラン監督の大ファンだ公言している岩田剛典 (EXILE / 三代目J Soul Brothers)が出席し、ノーラン監督と感激の対面を果たした。
本作は、第二次世界大戦中の1940年、ドイツが陸海空から迫りくるなか、40万人もの英仏連合軍の兵士を救出した史上最大の撤退作戦“ダンケルクの戦い”が描かれる。ノーラン監督のメガホンで究極の生と死、時間との戦いが、リアルな映像とすさまじい緊迫感で描かれる。
映画『インセプション』以来7年ぶりの来日となったノーラン監督は「訪れる場所としては一番好きな国のひとつ」と親日家ぶりを発揮し、会場の報道陣を喜ばせた。
作品についてノーラン監督は、「歴史的な史実に基づく映画を作るのは初めてなので、入念なリサーチをした。歴史アドバイザーのアドバイスも受けて、上の世代や若い世代の方にも訴えかけられる映画になっていると思う。キャスティングするときも、戦争の現実を見せなければいけないので、実際に戦場で戦った若い兵士たちのような若い若者を探してキャスティングした。存命中の方にお会いすることも出来た。インタビューすることで心が揺さぶられる思いがあった」述懐した。
この日、ゲストとして出席した岩田は、ノーラン監督と握手を交わし、「感激ですね!」と憧れの監督との対面に大感激の様子。岩田は、「わぁ、本物のノーランだ!すごく光栄です」と喜びを爆発させた。さらに、岩田は「表現者のまえに、1人のノーランファンです。監督の才能がうらやましい」と本音をもらす。
本作をすでに鑑賞していた岩田は、「これまでのノーラン作品とテイストが違う。実話をもとに作られたということで、いい意味で『ノーランっぽくないな』と思ったけれど、始まってすぐ、5秒くらいで戦場に連れて行かれた。戦場にいるような疑似体験をさせてもらえた」とファン目線で興奮気味に語った。また、「日本だと戦争映画ということだけで敬遠してしまう人が多いと思いますが、共感できる部分もとても多い作品です」と作品を熱くアピールした。監督愛を興奮しながら語る岩田に、ノーラン監督も嬉しそうに笑顔を向けていた。
岩田はノーラン監督に「撮影中はどんなことを考えているんですか?」と質問を投げる。ノーラン監督は、「監督業とは、何か1つのことに秀でていなくてもいい。色々なことに興味を持っていればいい。自分の描きたいことがあれば、才能ある人たちを集めて、彼らの意見や視点や才能を束ねるのが監督の仕事なんです。カメラでいえば、レンズの役割かもしれない。焦点を定めることが大切なんです。建築家や指揮者に似ている職業かもしれません」と語った。
最後に、ノーラン監督から岩田にサプライズでサイン入り『ダンケルク』の脚本がプレゼントされた。岩田は喜びのあまり、思わずノーラン監督に抱きついて「サンキュー。めちゃくちゃ嬉しいです!童心に返りました」と大感激。熱いハグで、会見は終了した。
『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。
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