取材:記事/RanRanEntertainment
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ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』開幕直前取材&公開ゲネプロが1月17日(日)に、東京都内で行われ、山田孝之、賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう(シソンヌ)、長谷川忍(シソンヌ)、新妻聖子、上演台本・演出の福田雄一が登壇した。
左から:長谷川忍 福田雄一(演出) じろう 賀来賢人 矢本悠馬 山田孝之 小関裕太 新妻聖子 三浦宏規
本作は、『コメディ界のビートルズ』と称されるイギリスの人気コメディ・グループ“モンティ・パイソン”の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』をもとに作られたミュージカル作品。モンティ・パイソンのメンバーであるエリック・アイドルが脚本と作詞を担当し、全世界で上演されてきた。日本では、今回が3度目の上演。主演を山田が務めるのは初となる。
山田は見どころを聞かれると、「賀来賢人のお芝居です」と声を張り上げてアピール。賀来から「やめなさい!」と苦笑いで止められるも、山田は気にする様子もなく「以上です」とコメントを切り上げ、山田らしさ全開の取材となった。
山田から名指しされた賀来は「僕たちがくだらないことをやり、楽しかったと思ってもらって、でも、2時間後くらいには『何お話だったんだろう』って思う素敵なミュージカルになっていると思います」とコメント。ロビン卿役の小関は「この作品が今年、初めて(の観劇)となる方もいると思うので、笑いで始まるいい作品になると思います。大爆笑を取れるように頑張ります」と意気込んだ。
また、ガラハッド卿役の三浦は、「見どころは、僕が稽古場で何回も泣きそうになった新妻さんの歌唱シーンだと思います。オケ付き(オーケストラの演奏)で、初めて聞いたときに、マジで泣きそうになりました」と新妻の歌を絶賛。その新妻は、「これぞブロードウェイ・ミュージカルという華やかで楽しいシーンが満載です!」とにっこり。「皆さんに笑顔になって帰っていただけるように頑張りたいです」と思いを寄せた。
さらに、矢本は「僕は、1人だけ枷を背負っていて、10キロくらいの重りをつけながら本番をやっています。1人だけ汗と疲れがある。そういうものを背負いながらコメディーをやってるんだなって思って見てほしい」と苦労を明かした。
じろうは「僕は歌を一生懸命(やっている)。先ほど、新妻さんに若い頃の私を見ているみたいっていう言葉をいただいた」と意気揚々と話したが、すぐに相方の長谷川から「よくよく聞いたら、若い頃にがむしゃらに、無謀に歌っている時の私(新妻)と一緒だというので、褒められたのではない」と突っ込まれ、会場を笑わせた。
そして、演出の福田は、「ミュージカルとして、締めるところは締める。自由なところは自由に遊ぶ。まだ、この時点でせりふが決まっていない場所が何ヵ所かあります。ふわふわしています」と冗談めかして言いながら、「その辺りも楽しんでいただければ!」と力を込めた。
最後に山田は、「ここにいる時間くらいは嫌なことは忘れて笑ってもらうことを目標に稽古してきたので、頑張って稽古してきたものを僕たちはぶつけるだけ。(お客さんは)本気で受け取って笑っていただけたら」と思いを語り、会見を締めくくった。
今回の公演からキャストが一新されたが、映像作品などで福田と作品作りを共にしてきた“福田組”のメンバーが多いことからも、しっかりと世界観が作り上げられていた。最初から最後まで、アドリブも時事ネタもふんだんに入れ込まれ、笑いぱなしだった。特に、新妻の歌声は圧巻で、くだらない歌詞を迫力ある歌声で歌い上げるのだからたまらない。この暗いご時世にこそ観てもらいたい作品だ。
ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』は、1月18日(月)~2月14日(日)に東京・東京建物BrilliaHALL、2月18日(木)~23日(火祝)に大阪・オリックス劇場、2月26日(金)~28日(日)に福岡・福岡市民会館大ホールで上演。