2021年1月27日 08:57

海宝直人、新作ミュージカル『The Illusionist-イリュージョニスト-』の公開舞台稽古

取材：記事/RanRanEntertainment、写真/オフィシャル

1月26日（火）午後、27日から東京・日生劇場にて開幕する日英共同企画新作ミュージカル『The Illusionist-イリュージョニスト-』の公開舞台稽古が行われた。

英国プロデューサーと梅田芸術劇場が共同で企画し、東京にて世界初演となる新作オリジナルミュージカル。主演のイリュージョニスト・アイゼンハイム役には海宝直人、皇太子役に成河、公爵令嬢ソフィ役に愛希れいか、警部役に栗原英雄、興行主ジーガ役は濱田めぐみという実力派キャストが揃った。

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原作は、ピューリッツァ－賞を受賞した作家、スティーヴン・ミルハウザーによる短編小説『Eisenheim the Illusionist（幻影師アイゼンハイム）』で2006年に映画化、日本公開は2008年。ウィーンを舞台に天才幻影師と公爵令嬢の禁断の愛、傾国の危機が迫るオーストラリア皇太子の苦悩、嘘と真実に翻弄される人間模様を巧みなストーリー展開と華麗なトリックで描いた作品。

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ストーリー

舞台は19世紀末、ウィーン。栄華を極めたハプスブルク帝国の斜陽。
イリュージョニスト・アイゼンハイム（海宝直人）は、興行主ジーガ（濱田めぐみ）と共に世界中を巡業していた。
ウィーンでの公演中、偶然にもアイゼンハイムは幼い頃恋心を寄せ合った公爵令嬢、ソフィ（愛希れいか）と再会する。だが、ソフィはオーストリア皇太子レオポルド（成河）の婚約者となっていた。傾国の危機を救うために、過激な思想に傾倒する皇太子。ソフィはそんな皇太子の熾烈な正義感に疑念を抱いていた。

ひそかに逢瀬を重ね、変わらぬ愛を確かめ合うアイゼンハイムとソフィ。だが、二人の密会を知った皇太子は、怒りのあまり剣を手にソフィの後を追う。その夜、ソフィは死体となって発見される。
事件の真相を探るウール警部（栗原英雄）は、様々な証言から徐々にソフィ殺害の深層に近づいて行く…。
目の前に見えているものは果たして真実か？それとも虚偽なのか？

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海宝直人挨拶

いよいよ明日初日を迎えると思うと、信じられない気持ちですが、緊張もありつつ、いよいよお客様を迎えことができるという喜びもございます。

この作品は本当に沢山の山を乗り越えてここまで辿り着きました。三浦春馬さんを失い、その中で果たしてどのような形で公演すべきなのか、しないべきなのか、僕自身も悩みを相談させて頂きながら、トム・サザーランドさんをはじめとするクリエイティブチームの皆さんも決して諦める事なく、この作品を必ずお客様にお届けするんだという強い思いと、キャスト、スタッフ、関係者の皆さんが共感してやるんだという強い思いで今日までやってまいりました。

そのあとの混乱の状況もありまして、皆さんそれぞれが心が折れそうな瞬間、果たしてこの作品が完成するのかという不安が沢山ありました。その中でも全員が諦めず前進してきたからこそ今日を迎えられたと思っております。

この作品は真実、嘘、果たして正義なのか悪なのかを問いかける作品になっていると思います。時代が本当にマッチしているなと、改めて最近の状況をみて思います。大統領選挙もそうですし、コロナもそうですし、果たして何が本当なのか。僕自身も作品の事を考える中で、もう固まっていろいろ考えていたことが、もう片方から見たら事実は違うんじゃないかといことを、考えるきっかけになりました。追い詰められたとか、疲弊した中では刺激的な感情をぶつけやすいものを信じてしまいやすかったり、そういう危険がある時代だと思います。

この作品をご覧頂いて、自分が考えていた正義とかが、別の方向から見たら違うかもしれない、という事を改めて考えて頂く機会になったらと思います。

音楽、豪華な衣装、尊敬すべき共演者のみなさん、本当に尊敬しております。短い期間の中で作ってきました。明日はその苦労を感じさせることなく、皆様にお届けしたいと思っておりますので、どうぞお楽しみにして頂けたらと思います。本日は本当にありがとうございました。

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