取材:記事/RanRanEntertainment
舞台『サザエさん』合同取材会・ゲネプロ公開が1月28日(金)に、東京・明治座で行われ、藤原紀香と葛山信吾、高橋惠子、松平健が登壇した。
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本作は、国民的人気作『サザエさん』の10年後の姿を描いた2019年上演舞台のさらに2年後の物語。藤原、松平ら2019年の豪華キャストが再集結し、磯野家の日常を描く。
サザエは今日も変わらず明るくて少しおっちょこちょい。波平は会社を定年退職し、フネはお婆ちゃんになったタマの世話をしている。マスオは出世して毎晩帰りが遅く、タラオは高校生になって一層勉強に励んでいた。カツオは大学卒業後も就職せず、いつ波平の雷が落ちるか分からない。そんな中、デザイナーを目指してパリに留学していたワカメが帰ってくる。
幕が開いてすぐに、藤原が演じるサザエさんが登場し、アニメをなぞるように“番組(舞台)”を紹介。アニメの最後に放送されるサザエさんとのジャンケンのコーナーや、アニメのエンディングでサザエさん一家が家の中に飛び込むシーンも見事に再現された。さらに、舞台中央の “磯野家”のセットは、シーンごとに回転し、台所と居間、波平とフネの部屋、カツオとワカメの部屋、サザエさん一家の部屋になっている。このセットもアニメで見たままなので、それを見るだけでもウキウキする。
ストーリーもアニメの『サザエさん』の雰囲気を踏襲し、時には家族でぶつかりながらも、明るく、楽しい毎日を過ごす磯野家の様子があたたかい空気の中で綴られていた。
会見で藤原は、「本をいただいて読んでいたら、すごくほっこりして、癒しがあって、とっても元気で明るい気持ちになれたので、サザエさんの世界観ってこれなんだなって改めて感じました。今の世の中、色々ありますが、やはりこういった明るく元気になれる作品を上演するのはすごく意味があると思いました」と本作への思いを語る。
今回は、カツオ役の和田琢磨(東京公演のみ)、近藤頌利(大阪・福岡公演のみ)、ワカメ役の本間日陽が、本作初参加となるが、藤原は「それぞれが『サザエさん』というアニメ、作品が好きなメンバーだということで、大きな揺るがない『サザエさん』に対する思いがあり、違和感なく稽古場に入ってきていただいて、みんなで作ってきました」と太鼓判を押した。
そして、「明るくて元気でほっこりして、温かさが伝わるような作品になるべく、我々も稽古をしてきました。いよいよ初日を迎えますので、そういった思いが少しでも皆さんに伝わればいいなと思います」と力を込めた。
また、マスオ役の葛山は「初演が大変楽しかったので、また先輩方とご一緒でき、新しいメンバーが加わると伺って、本当に嬉しかったです」とコメントし、「暗くて苦しい話題が多いですから、足を運んでいただいて、楽しんでいただけたらありがたいなと思います」と呼びかけた。
フネ役の高橋は「『サザエさん』は日本の家族の温かさ、愛に溢れた家族だと思います。そこに触れていただいて、皆さんが元気になり、家族の良さを味わっていただければ」と力を込めた。また、波平役の松平は「前回の公演から数年が経っていますので、みんな成長しています。その家族の成長ぶりを楽しみにして観ていただければと思います」とファンにメッセージを贈った。
舞台『サザエさん』は以下の日程で上演。
東京公演:1月29日(土)~2月13日(日) 明治座
大阪公演:2月22日(火)~2月27日(日) 新歌舞伎座
福岡公演:3月3日(木)~3月6日(日) 博多座