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2024年6月4日 05:00

杉咲花「人生で見た中では一番美しい桜」に注目を! 原作者・柚月裕子「改めて映画って素晴らしいなと感じさせてくれる映画」 映画『朽ちないサクラ』完成披露上映会

映画『朽ちないサクラ』の完成披露上映会が6月3日(月)に都内劇場で行われ、主演の杉咲花、共演の萩原利久、豊原功補、安田顕、そして原廣利監督、原作者の柚月裕子が登壇した。

本作は柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」が原作で、主人公は県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロイン・森口泉(杉咲)が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。

冒頭、杉咲は満席となった客席を見て「こんなにたくさんの方々に映画を楽しみにしていただいていると思うと、本当に嬉しいです。1年前(2023年3、4月)に撮影していたので、懐かしさも感じているんですけど、ようやくお届けできることが本当に楽しみです」と笑顔で話した。さらに「桜がモチーフになった作品で、本当の桜を撮りたいと監督がおっしゃって、(愛知県)蒲郡の方でロケをさせていただいき、人生で見た中では一番美しい桜だったと感じていて、あの迫力がそのままこの画に映し出されているように感じています」と桜の画をアピールしていた。

原監督も「桜の時期に撮影したいというので、桜の描写を泉の心情と重ね合わせて、普段だったら綺麗に見えるものが泉の心情とともに、ちょっと違って見えるように捉えてもらえばいいかなと思って撮影にこだわりました」と桜にこだわった心理を説明した。

泉のバディ・磯川を演じた萩原は杉咲と2度目の共演だが「1度目のときはほとんど話をしていなかったので、2度目なのに初めましてみたいな不思議な空間があったんです。初めて共演したときに、またどこかでご一緒したいと思っていたので、すごく嬉しかったです。今回は合間の時間にお話をさせてもらったんですけど、結構お喋りなので、うるさいやつだと思われのではと、後で思いました」と柔やかに語った。

それに対し杉咲は「全然そんなことなかったです。現場には軽やかにいらっしゃっる。磯川は、映画の中でも原作でも『ちゃんと食べてくださいね』とか『もらってください』とか泉に声をかけてくれて、生きることに大切なものを教えてくれる存在。ふわーっと舞い込んできてくれる利久くんが演じていたからこそ、何か肩の力が抜けていくような感覚があって、観てくださる人はすごく救われています」と萩原の演技を称賛した。

捜査一課のベテラン熱血刑事の梶山を演じた豊原は「梶山の魅力は『あぶデカ(あぶない刑事)』に負けない刑事魂とその熱さ。この映画でキャラクターデザインポスターを作っていただき、あんな綺麗な桜の中に立っている自分は初めてなんじゃないか!嬉しかったです」と笑わせた。また、豊原、杉咲、安田の3人によるシビれるシーンも見どころだが、豊原は「杉咲さんが現場にいらして、対峙した瞬間から原作のデジャブのような視線の強さと凜とした立ち姿に助けられました。安田さんも演技に関しては真摯に向き合う方で 3人での会議室のシーンはいい緊張感が保てて楽しかったし、いいものが作れたと思います」と胸を張った。

その会議室のシーンについて、泉の上司で元公安の富樫を演じた安田は「覚えてます。昨日のことのように(笑)。すごく緊迫した中で、お芝居を生業にさせてもらっている幸せをおふたりからいただきました」と杉咲、豊原に感謝。杉咲とは「セリフだけ喋っていても『なんだこの人は?』と思われますので、なるべく世間話もしようかなと思って、本番直前まで話しかけちゃって、若干集中力に欠けてしまって申し訳なかった」と苦笑。さらに「僕が持っている印象ですけど、杉咲さんはすごく奥ゆかしさを持ってらっしゃる方だなと思ったんです。そしてお芝居に対しては非常に明瞭で、その明瞭さを瞳の奥に感じる方で、一緒にお芝居させていただくのがすごく光栄でした」と称賛していた。

原監督は現在大ヒット中の『帰って来た あぶない刑事』を手掛け、それに続くのが本作。同じ警察ものとはいえもう全くテイストの違う作品に仕上がった。原監督は「(両作は)真逆で、前作はふざけつつポップに展開しつつ。本作は骨太なサスペンスミステリー。取材の方によく言われるのが『同じ監督だと思えない。情緒がどうなってるか?』と。両作とも警察ものですけど、100%力を出して、エンターテインメント性みたいなものを入れて作りました」と説明。これから注目すべき監督だ。

原作者の柚月は一足先に本作を鑑賞。「映像ならではの魅力。やっぱり役者の方々の演技、音楽、そして桜の美しさ、これらは大きなスクリーンでないと味わえない。改めて映画って素晴らしいなと感じさせてくれる映画でした」と絶賛した。

イベントの最後には、本作のキャッチコピー『私を信じて』にちなんで、「これは裏切らない自信がある」というものは? 杉咲は「10分前に到着!10分まで行動を心がけています」と宣言。「渋滞とかあるじゃないですか?」(安田)の問いかけに「たまにあります」と笑い飛ばしていた。萩原は「趣味。バスケットボールNBAのチームを応援すること」、豊原は「飲んでいるときに後輩に出すご飯。レシピに自信あり」、安田は「飼っている犬に向き合っている自分にウソはないです。人ほど不確かなものはないでしょう。信じるから騙される」と答えていた。

映画『朽ちないサクラ』 6月21日(金)  TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
配給:カルチャ・パブリッシャーズ
©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会

 

 

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