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2018年12月4日 14:51

Bunkamura30周年記念、堤真一が挑むイプセンの名作・舞台『民衆の敵』開幕!

Bunkamura30周年記念

堤真一が挑むイプセンの名作・舞台『民衆の敵』開幕!

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Bunkamura30周年記念、シアターコクーンの第一弾公演『民衆の敵』が11月29日(木)開幕した。『民衆の敵』は、“近代演劇の父”とも称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの代表作の一つで、現代にも通じる社会問題を鮮烈に描いた作品である。

演出は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身のジョナサン・マンビィが2年ぶりにシアターコクーンに登場する。2016年の舞台『るつぼ』で古典作品の中にある社会的主題を繊細な演出と美しい舞台美術で重厚なエンタテイメントに昇華させ、各方面から絶賛を浴び、今秋ウエストエンドで上演されたイアン・マッケラン主演の『リア王』でも注目を集め、その実力は折り紙つき。

ジョナサンとの2度目のタッグで主演を務めるのは、堤真一。共演に、安蘭けい、谷原章介、大西礼芳、赤楚衛二、外山誠二、大鷹明良、木場勝己、段田安則という魅力的な顔ぶれが揃う。実力派出演者陣の丁々発止の台詞の応酬で描く人間模様。ドラマが展開される劇場空間も含め、総勢36名で創造する物語の世界は圧巻!

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トマス・ストックマン役:堤真一 コメント
他人の意見に惑わされず、自分の頭で考え、判断しているのか。今の日本に生きる僕らにとっても他人事とは思えないテーマに貫かれた戯曲です。「民衆の敵」と糾弾されてしまうトマスが難しいのは、単純な勧善懲悪モノにおける“正義の人”ではない点です。トマスの異常なまでの熱さには稽古しながら青いなとも思いますが、誰にも惑わされずに自分の生き方を貫き通せる人間なんて、現実にはなかなかいませんからね。他人の話をうのみにするのではなく、自分なりの疑問を持つことがすごく大事だと思うんです。ひとかたまりの“民衆”になっていないか、観てる人もハッとさせられる、そんな舞台になればと思います。

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カトリーネ・ストックマン役:安蘭けい コメント
舞台での稽古で見えてきたところがたくさんあり、私自身、開幕がますます楽しみになってきました。イプセンの独特の世界観、ストーリーのスリリングな展開、そしてセット、照明が素晴らしく、必ずや楽しんでいたただけると思います。トマスの集会所での演説が見所のひとつとなっているので、皆さんも 1人の民衆として、この作品に参加しに是非劇場へお越しください。

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ストーリー
温泉の発見に盛り上がるノルウェー南部の海岸町。その発見の功労者となった医師トマス・ストックマン(堤真一)は、その水質が工場の廃液によって汚染されている事実を突き止める。汚染の原因である廃液の多くは妻カトリーネ(安蘭けい)の養父モルテン・ヒール(外山誠二)が経営する製 革工場からくるものだった。トマスは、廃液が温泉に混ざらないように水道管ルートを引き直すよう、実兄かつ市長であるペテル・ストックマン(段田安則)に提案するが、ペテルは工事にかかる莫大な費用を理由に、汚染を隠ぺいするようトマスに持ち掛ける。新聞「民衆の声」の編集長ホヴスタ(谷原章介)と若き記者ビリング(赤楚衛二)、不動産所有者協会会長で新聞印刷所を経営するアスラクセン(大鷹明良)は、当初トマスを支持していたが、補修費用が市民の税金から賄われると知り、手のひらを返す。周囲との関係を取り持とうと努めながらも夫を支えるカトリーネ。長女ペトラ(大西礼芳)は父の意志を擁護する。そしてトマス家の古くからの友人であるホルステル船長(木場勝己)もトマスを親身に援助するのだが……。トマスは市民に真実を伝えるべく集会を開くが――

【東京公演】
20181129日(木)~1223日(日・祝) 会場 Bunkamuraシアターコクーン

【大阪公演】
20181227日(木)~30日(日) 森ノ宮ピロティホール

掲載写真は全てオフィシャル提供【撮影:細野晋司】

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