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2021年10月2日 20:54

柴咲コウ、大国主を演じた神谷明は神懸かっています! アニメ映画『神在月のこども』完成披露試写会

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

劇場オリジナルアニメ映画『神在月のこども』の完成披露試写会が、10月2日(土)ユナイテッド・シネマ豊洲にて行われ、柴咲コウ、井浦新、新津ちせ、神谷明、白井孝奈監督が登壇。また、主人公を演じる蒔田彩珠、主題歌・劇中歌を担当したmiwa、原作の四戸俊成監督らが、物語の舞台である出雲での試写会よりオンライン参加した。

 

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日本各地では“神無月(かんなづき)”と呼ぶ10月を、出雲では“神在月(かみありづき)”と呼ぶ由縁。全国の神々が出雲に集い、翌年の縁を結ぶ会議を行うという云われを題材にしている。

母を亡くし、大好きだった“走ること”と向き合えなくなった少女カンナ(蒔田)のもとに一羽の兎(シロ)と一人の少年(夜叉)が現れ、出雲への旅にいざなうことで、人々と神々の境界をまたぎ、駆ける少女の旅がはじまる。

 

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冒頭、カンナの亡くなった母親・葉山弥生を演じた柴咲は「私はこの企画、脚本と出会って涙が出ました。自分を信じて生きる、自分の好きなことを信じて生きるというのは、大人でも大変なことだしそれを貫いて生きるのも大変なことと思うんですけど、小さなカンナの心には悲しみ、諦め、失望、いろいろな心の迷いを抱えていて、その時点でお会いしたいという思いになりましたし、人は“諦めずに頑張りなよ”って簡単に言えるかもしれないけれど、なかなか諦めきれずに頑張り続けるのも大変で、背中を押してあげたくなるカンナちゃんでした。そして、今回素晴らしいロケーションがたくさん映っています。日本の素晴らしい景色、場所がたくさん映し出されていますので、思いを馳せて観ていただければより愉しめるんじゃないかと思います」と挨拶。

本イベントでは出演者が役柄を自己紹介。母親役の柴咲は「私自身母親になった経験はないんですけれど、カンナを一番応援している存在だろうなと思いながら声にその思いを吹き込みました。天真爛漫で明るいところが人に勇気を与えるし、人と触れ合おうと思わせる人物でした」と話す。

 

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カンナを男手一つで支える父親・葉山典正を演じた井浦は「不器用なお父さん。カンナと二人での生活の中で、思春期の娘をいつも温かく見つめているんですけど、どう接したらいいか、どういう言葉を掛けていいかを日々悩む。娘を持つ世の父を代表するような父親像ではないかと思います」感想を漏らし、カンナの幼少期を演じ、小さなウサギ(シロちゃん)を抱いた新津は「幼少期のカンナちゃんは走るシーンが多くて、走ることが大好きな女の子です。負けず嫌いで、こけても大丈夫って力強く言うところは私に似ていると思います」と元気よく説明した。

今作では人間の役を役者が演じ、神々は声優が演じているでも話題になっているが、大国主神という神さまを代表する役を演じた神谷は「本来あまり変りはないですが、そのあたりできっちりと区切りを付けてくれたことで、我々は生身の人間ではなく神さまとしての存在を皆さまに分かってもらおうと一線を画して演じました」と話す。

オンラインで参加したカンナを演じた蒔田は「オンラインで繋がれるという不思議な感じになっています。まだ、こちらではのんびりとはできていないんですけど、人が温かくて、(出雲を)堪能しています」と挨拶。さらに「はじめまして。不思議な時代ですね」と柴咲に呼びかけた。声の収録は個人単位で行われたため、親子役ながら柴咲とは本中継が初対面となった。井浦と蒔田とは別の仕事で共演、蒔田は「先日の撮影で会ったばかり」と井浦に声を掛けた。

 

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7月に行われた、豊田スタジアムでの主題歌収録の際に、蒔田、miwaと対面した新津は「大きいスタジアムでmiwaさんの歌声を聴けて幸せでした。ありがとうございます」と嬉しそうに話した。

ここで、モントリオール国際リース賞映画祭2021主要4部門(主演女優賞、音楽賞、編集賞、脚本賞)にノミネートされたことが発表された。蒔田は「声のお仕事で賞をもらえるのは初めてで、実感がなくて・・・、でも公開の前からすでにたくさんの方に観ていただけているのを実感して嬉しいです」と喜びの声を上げ、miwaは「四戸さんとお会いしてから、2年をかけて音楽を作っていったので、こんなに長く携わった作品は今までになく、神在月に世界に浸っていられたことでも私にとって思い入れのある作品になったし、音楽賞にノミネートされたことも嬉しく思っております」とコメント。

 

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出雲との中継も終え、改めてそれぞれが本作の見どころを披露。柴咲は「個人的な感情で申し訳ないですが、私は神谷明さんの声で育ったといっても過言ではないので、今日もこういう場所に一緒に立てるということも光栄ですし、何と言っても神谷さんの声は神がかっています。ぜひ皆さん堪能してください」と神谷のシ-ンを絶賛。井浦も「神谷さんの登場するシーンは震えてください。愉しんでください」と賛同、さらに「全編を通して自然の描写や風景の描写は神話から今に繋がる日本の原風景をしっかり描かれています。登場人物が躍動する物語の背景にも注目してみていただくと、一層この作品が愉しめると思います」とアピール。

 

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そして神谷は「作品の前半ではカンナファミリーの繋がり、お父さん、お母さん、幼いカンナとの会話を愉しんで。そして中後半に亘っては、カンナとそれを取り巻く登場キャラクターが織りなすドラマを堪能してください。神さまを担当している声優たちも頑張っておりますので、それもお愉しみいただければ。そして最後の皆さんの歌が素晴らしいんです。作品とともに聴くとさらに感動が増すと思います。ぜひ『神在月のこども』の世界に十分に浸っていただければ」と力を込めた。

劇場オリジナルアニメ映画『神在月のこども』が10月8日(金)全国公開される。

 

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