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2025年5月7日 18:51

井上芳雄、浦井健治、潤花 ミュージカル『二都物語』囲み取材&公開ゲネプロ開催

左から)潤花 井上芳雄 浦井健治

ミュージカル『二都物語』の囲み取材&公開ゲネプロが5月6日(火)に明治座で行われ、井上芳雄、浦井健治、潤花が初日に向けて思いを語った。

本作品の原作は、チャールズ・ディケンズの名作小説『二都物語』。フランス革命期の激動の中、それぞれの国の2人の青年と1人の美しい娘とのドラマティックなロマンス。

アメリカでミュージカル化されたのは2007年。翌年にはブロードウェイに進出。日本では2013年に帝国劇場にて初上演し、12年の時を経て、2025年5月7日から明治座にて再演される。

初演時と同じく、主人公シドニー・カート役を井上芳雄、チャールズ・ダーニー役を浦井健治が演じる。2人から想いを寄せられるヒロイン・ルーシーは元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の潤花が演じる。潤花にとって宝塚退団後初のミュージカルとなる。

ゲネプロ直前に行われた囲み取材に、井上芳雄、浦井健治、潤花は舞台衣装で登場。

『二都物語』の12年ぶりの再演を聞いて、井上は「まさか再演できるとは思っていなかったのでとてもびっくりしました。『二都物語』はとてもいい作品なので、再演して欲しい気持ちはありました。とにかくまたできて嬉しいです。」と率直な思いを語った。また、初演の帝国劇場から、場所を移して明治座でやることに関しては「濃密なドラマなので、客席がぎゅっと濃密であればあるほどお届けできるのではないかと思います」と述べた。

浦井は「鵜山さんの演出でストレートプレイのような濃縮されたお芝居を繰り広げられたらいいなと思っています。諸先輩方も初参加の方もいらっしゃいますが、12年の時を経て同役で出演されて、12年分のいろいろなお芝居の垢を…」と話すと、すかさず井上が「垢?悪口?」と突っ込み、浦井も「いやいや」と笑いながら続けて「濃い芝居して『二都物語』の世界に深みを与えていけたらなと、それに自分たちも追いついてやっていけたらなと思います。個人的には、ソロ曲があるのでそれも頑張りたいです」と話し、その様子から井上との仲の良さが垣間見れた。

潤花は「劇場に来て、客席との距離も近くて、稽古場でお芝居をしていた時よりも、お客様との一体感がより深くなると思いました。このお話でこの劇場で皆様とできることが楽しみな気持ちでいっぱいです。」と期待に満ち溢れていた。

12年前と比べて、浦井から見た井上について「進化を続けていらっしゃる。大きさが(役の)カートンともリンクしています」と絶賛。井上は「個性、魅力はそのままに、浦井君も大人になって、立派な一俳優さんになったと思います。楽しいな。付き合いが長くなってきたので、無駄な話はしなくなりました。話さなくても心は伝わっているだろう。と思ったら伝わってなかったりするのですけれど(笑)、そこら辺が浦井君の面白さでもあると思うんです。」と話す。

潤花について、浦井は「潤花ちゃんがいてくださることでみんなが明るい気持ちになる、というのは間違いないです」井上も「最年少なんです。カンパニーの中で。ほんとに一輪の花、愛されていますね。」

退団後初のミュージカル出演となる潤花は「こんなにも素敵な皆様方とこの作品に出演させていただけることは本当に幸せなことと噛みしめています。稽古場の時点でもうすでに終わって欲しくないと思いました」と告白。

役作りについて、潤花は「しっかり役を作って行くのではなく、自分を変えれるように皆さんのお芝居に入って柔軟に。みなさんが道標を示してくださっています。」と説明。

井上は「12年前とは違う受け取り方をしています。自分たちとの距離は縮まった気がしています。決して特別ではない。自分たちもできるかもしれないと希望が持てるようになりました。」と変化を分析。「二都物語は、パリとロンドンの二都、シドニーとダーニーという二人の男性、貴族と民衆とか、いろいろな二つのものがある。その二つのものが争いになってしまうのですが、僕の解釈ではその二つを取り持つことができるのではないか。二都というタイトルをすごく考えました」

浦井は「僕も同じことを思っていました。状況と環境は違っているが、同じ志を持って、どう生き抜いたのか。結果、考え方が瓜二つであった。家族の物語ということも改めて感じました。」と12年前の変化、進化を実感していた。

最後に3人からメッセージが送られた。

潤花「皆さまと劇場でお会いできるのを心から楽しみにしています。大千秋楽まで皆さま方と心をこめて駆け抜けたいと思いますのでよろしくお願いします。」

浦井「今の僕たちにできる最善の表現方法で、宇山さんがまとめてくださいました。自分も楽しみに、12年、干支が一周した再演ですが、新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。」

井上「12年ぶりにやらせていただくのは本当に嬉しいです。帝劇がクローズした後のこれからの5年間、明治座はじめとしていろいろな劇場でこのミュージカルをやらせていただきますが、そのスタートとしてしっかりやりたい思います。革命を扱ったミュージカルです。世の中を自分たちが変えることができるということを思い出すことができる。変えてきた人たちを見て、きっと来る前よりも、劇場出た後はエネルギーがみなぎっているのではないかと思います。エネルギー溢れる舞台を届けたいと思っております。」

ミュージカル『二都物語』
5月7日(水)~31日(土)明治座
6月7日(土)~12日(木)梅田芸術劇場メインホール
6月21日(土)~29日(日)御園座
7月5日(土)~13日(日)博多座
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本・作詞・作曲:ジル・サントリエロ
翻訳・演出:鵜山仁
出演:井上芳雄 浦井健治 潤花
未来優希 岡幸二郎 福井貴一 宮川浩 橋本さとし 福井晶一
主催:東宝
公式サイト https://www.tohostage.com/ataleoftwocities/index.html

 

 

 

 

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