ミュージカル「トッツィー」日本初演開幕前日 囲み取材&公開ゲネプロが1月9日(火)に、日生劇場で行われ、山崎育三郎と愛希れいか、昆夏美、金井勇太、岡田亮輔、おばたのお兄さん、エハラマサヒロ、羽場裕一、キムラ緑子が登壇した。
おばたのお兄さん エハラマサヒロ 金井勇太 岡田亮輔
昆夏美 愛希れいか 山崎育三郎 キムラ緑子 キムラ緑子
本作は、ハリウッドの名優ダスティン・ホフマン主演で有名な映画『トッツィー』
を原作としたコメディ・ミュージカル。売れない中年男優が知恵を巡らせ女装したところ、一躍大人気スターになってしまうというアメリカン・ジョークたっぷりの映画を、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換えて製作された。2019年にはトニー賞ミュージカル部門で最優秀脚本賞や主演男優賞を受賞、11部門にノミネートされ、高い評価を獲得。日本では、今回が初上演となる。
山崎は、「稽古場でもみんながこれはいける、楽しんでいただけるという確信を持って稽古が進んできました。実際にお客さんが入ってようやく完成する舞台なので、皆さんが作ってきたものをどう受け取ってくださるのか楽しみです」とコメント。
愛希は「みんなで意見を出し合いながら、話し合いながら稽古してきたので、お客さまが入ってからの反応が楽しみです。私自身は丁寧に演じたいと思います」、昆は「お客さまが面白いなと思ったら笑ったり、反応してもらえたら、よりお客さまも楽しめる。ある意味では参加型のミュージカルになっていると思いますので、ぜひ参加してください」、金井は「とっても楽しくて華やかなお話なので早く皆さんに披露したいです。アンサンブルの方たちもとっても素敵なので、そこも楽しみにしていただけたら嬉しいです」とそれぞれ思いを語った。
マック役は岡田とおばたのお兄さんのWキャスト。岡田は「お客さまも僕たちとともにトッツィーを楽しんでいただけたら」、おばたのお兄さんは「小さい子どもや中高生が観たときに、こんな舞台に立ちたいと憧れて、この世界を目指す子が多いんじゃないかと思う舞台です」と話し、ロン役のエハラは「気合いが入っているのを見せようとパーマをバシッと決めて、眼鏡をかけたら韓流ドラマの上司みたいになっていますが、それくらい気合いが入っています」と冗談めかして笑わせた。
また、羽場は「若い頃、ニューヨークのブロードウェイで観たミュージカルのスピード感やキレ味がこの舞台に満ち溢れていて、参加できるのが嬉しいです。私は歌もダンスもありません。非常に残念ですが頑張ります」、キムラは「今年1本目のお芝居がこの作品で良かったなと心から思っています。エネルギーが満ちていて、みんなを元気にし、幸せにし、明日頑張ろうと思ってもらえるお芝居なので、たくさんの人に観ていただきたいと思っています」と意気込んだ。
会見では、山崎の女装姿も話題に。昆が「綺麗だし、艶やか」と話すと、キムラも「時々、男の姿になると、あ、こっちが本当の育ちゃんだったと思い出す。ドロシーに慣れすぎて」と笑う。愛希は「私はドロシーと接している時間が多いので、不思議と女同士のような感覚になっていました」と明かした。
これを受けて山崎は、「自然と女性たちとの距離は近づきました」と稽古を振り返った。さらに、「ガニ股でいられなくなっている。最近も、テレビ番組に出させていただいたときに、自分でも気づかないうちに足を揃えて座っていたり、ドロシーになっている瞬間があります」と女性らしい仕草を自然としてしまう」と話して、会場からは驚きの声も上がった。
会見の最後には、山崎は能登半島地震について「被災された皆さんには1日も早く心穏やかに過ごせる日が来ればと心から祈っています。こういうことがあると、当たり前にある日々は当たり前ではないと感じます。もし、明日がなくても今日の公演でやりきったと思える公演を目指してやっていきたいと思います。トッツィーカンパニーとして日生劇場に募金箱も置かせていただきますので、少しでも寄り添うことができたらと思っています」と真摯に語り、公演についても「最後まで走り抜けられるように頑張り、たくさんの愛とハッピーと笑いを届けたいと思います」と力を込めた。
ミュージカル「トッツィー」は以下の日程で上演。
東京公演:2024年1月10日(水)〜30日(火) 日生劇場
大阪公演:2024年2月5日(月)〜19日(月) 梅田芸術劇場メインホール
名古屋公演:2024年2月24日(土)〜3月3日(日) 御園座
福岡公演:2024年3月8日(金)〜24日(日) 博多座
岡山公演:2024年3月29日(金)〜30日(土) 岡山芸術創造劇場 ハレノワ