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2025年4月8日 17:00

【前編】加藤和樹インタビュー 3度目となるミュージカル『フランケンシュタイン』で「新たなものを作り上げていきたい」

 

誰もが知っているゴシックロマンの名著「フランケンシュタイン」を大胆なストーリー解釈と流麗かつメロディアスな音楽でミュージカル化された『フランケンシュタイン』。2017年には潤色・演出を板垣恭一、訳詞を森雪之丞が手掛け日本初演され大きな話題に。2020年には再演され、熱狂的な支持で迎えられた。2025年4月10日からは、5年ぶりにこの名作が上演される。ビクター・フランケンシュタイン/ジャックを演じるのは初演から引き続き出演する中川晃教と新キャストの小林亮太。そして、アンリ・デュプレ/怪物を同じく初演から出演する加藤和樹と新キャストの島太星が務める。加藤に本作への意気込みや役作りについて、新キャストの印象などを聞いた。

――3度目の出演となります。公演が決まったお気持ちを聞かせてください。

またやりたいとずっと思っていた作品でしたので、「やっとか!」という気持ちです。しかも今回は、新たなキャストが参加すると聞いて、より楽しみが増えました。

――こうして再演で同じ役を演じる機会も多いと思いますが、同じ役を演じるからこその楽しみはどんなところにあるのですか?

本来はあってはいけないのですが、お芝居には正解がないので、終わってみるとやり残したことがあったのではないかと思ってしまうところがあるんです。どの作品もまだまだやりたかったという気持ちが強いからだと思うのですが。なので、そういう意味で、また新たなチャレンジができるというのはありがたいことですし、また演じられるんだ!という思いが強くてそれが楽しみでもあります。もちろん、前回は前回、再演は再演です。そのときの公演で完結している部分はありますが、個人的に経験を重ねてまた新たにできることも増えたと思います。今回新たに加わった小林くんや島くんが起爆材料になるとも思うので、そこで新たな発見があるのではないかと期待しています。

――本作では、アンリ・デュプレと怪物の二役を演じます。アンリについてはどのように捉えていますか?

彼はビクターとは似て非なるものです。孤独感がビクターよりも強いんだと思います。親も兄弟もいなくて、孤独の中で自分が生きている意味が分からないまま生きています。そんな中、戦時下でもう死んでもいいと思っていたときにとんでもなく眩しい光に出会います。アンリにとって初めて自分と同じ次元かそれ以上の存在に出会ったのがビクターです。戦場で拾われた命だと思っているので、この人のためならば死ねるという気持ちに行き着いたのだと僕は思っています。

――では、怪物についてはいかがですか?

怪物は演じている僕自身も制御が利かないところがあるので、どう演じようかというのはあまり決めていないんですよ。稽古を通してどう出来上がっていくのかだと思うので、今のところはやり過ぎないというくらいです(笑)。それから、とりあえず痩せないといけないなと(笑)。

――アンリに対してはかなり深く分析されていましたが、怪物は感情を重視するということでしょうか?

そうですね。今回、新しく小林くんとお芝居をしますが、小林くんのビクターから怪物が何を感じるのか。アッキーさんのビクターに関しても、また新たにどんなことを感じるのかで憎しみも変わってきます。怪物は稽古してみないと分からないところが大きいです。小林くんとは今回、初めてしっかりとお芝居をしますし、自分の方が年上ということもあり、アッキーさんとはまた違う関係性になると思います。

――そうすると加藤さん自身は3度目だからといって変わるというわけではない?

僕自身はあまり変わらないと思います。大きく変わるのは、先ほどもお話しした、小林くんと新たに組むということです。彼のビクターが自分にどういうインスピレーションをもたらすのかという楽しみがあります。

――では、その新たなキャストの小林さんの印象は?

ミュージカル『キングアーサー』という作品でご一緒しているので、今回、2度目の共演になります。ただ、そのときは彼はあまり歌がない役でしたので、改めて今回、彼の歌を聞いてとても楽しみになりました。芝居に熱い人だということは分かっていたので、歌とお芝居を同時にやって対峙したら、どういう化学反応が起きるんだろうと楽しみです。

――アンリ/怪物役をダブルキャストで演じる島さんはいかがですか?

彼のお芝居も観たことがありますが、彼は憑依型なのだと思います。(本作の演出の)板垣さんも言っていましたが、舞台上では「本当に太星くんなのかな」と思うくらい別人なんですよ。その彼のスイッチが入ったときのアンリと怪物のお芝居がどうなるのか非常に楽しみですね。

――アンリもビクターも全く違ったダブルキャストですごく面白いですね。

初演、再演も柿澤勇人くんと小西遼生さんとダブルキャストをさせていただきましたが、やっぱり全然タイプが違いますし、それによって受ける印象が全く違うので、どうなるんだろうと僕自身、ワクワクが大きいです。

――改めて中川さんとの共演については、どのような思いがありますか?

彼は、進化し続ける天才なんです。僕も追いつきたいと、背中をずっと追いかけ続けていますが、全然距離が縮まらない。それどころか差が開いているような気がします(苦笑)。ですが、その関係性が良いのかもしれません。アッキーさんからすごく良いインスピレーションをもらえるし、特に今回のようなバディでありながらも憧れを持っている、追いかける存在の役を演じているときは、本当にアッキーさんとお芝居できるのが嬉しいです。自分を引っ張っていってくれる存在なので、今回はどの次元までいけるのかすごく楽しみです。

――初演、再演時の中川さんとの出来事で印象に残っていることはありますか?

当時、「和樹マン」と呼ばれていたんですが、「和樹マンはお芝居中、何を考えているの?何も考えてないよね?」と言われたことがありました(笑)。実はその通りで、僕はお芝居をするときは、雑念を持ったり余計なことを考えたりしないように、基本的に空っぽの状態でいたいんです。なので「何も考えてないです」と答えたのですが、その会話をすごく覚えています。見抜いたアッキーさんはすごいなと思いましたし、ごちゃごちゃ考えずに、今、目の前で相手に対して自分がどう感じるのか、リアクションを返していきたいと思っています。

――中川さんは考えるタイプなのですか?

そのお芝居に入る前に、「このシーンはどういうシーンなのか」を板垣さんとやりとりをしていた記憶はあります。その状況などを整理した上で演じられている印象はありました。僕は「とりあえず、やってみます」というタイプなので(笑)。

ミュージカル「フランケンシュタイン」
2025年4月10日(木)~30日(水)
東京建物 Brillia HALL
公式HP  https://www.tohostage.com/frankenstein/

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