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2024年12月5日 12:29

ミュージカル『フランケンシュタイン』5年ぶりの上演!中川晃教、加藤和樹、新キャスト小林亮太、島太星が製作発表会見で早くも熱唱!

左から)板垣恭一(演出) 小林亮太 中川晃教 加藤和樹 島太星

ミュージカル『フランケンシュタイン』の製作発表会見に、中川晃教、小林亮太、加藤和樹、島太星、演出の板垣恭一が登壇した。

本作は、ゴシックロマンの名著「フランケンシュタイン」を大胆なストーリー解釈と流麗かつメロディアスな音楽でミュージカル化された韓国発の作品。2017年に日本で初演され、メインキャスト全員が一人二役を演じるというトリッキーな演出と衝撃の物語が大反響を呼び、2020年に再演。今回、2025年4月、5月に5年振り3度目の上演が決定した。

初演から続投する中川晃教、加藤和樹、鈴木壮麻に加え、小林亮太、島太星、花乃まりあ、松村雄基、朝夏まなとらが出演する。

会見に先立ち、ビクター・フランケンシュタイン/ジャック役の中川晃教/小林亮太(Wキャスト)、アンリ・デュプレ/怪物役の加藤和樹/島太星(Wキャスト)によりミュージカルナンバーが披露された。

最初に登場したのは今回の新キャストの二人。小林亮太と島太星が「ただ一つの未来」をデュエットした。生命創造の正体を解き明かそうと意気込むフランケンシュタインに対して神の領域に踏み込むことを諫めるアンリ・デュプレ。そのスリリングなやりとりが歌の中で展開する。

2曲目は、アンリ・デュプレ/怪物役の加藤和樹による「俺は怪物」。ビクター・フランケンシュタインによって生み落とされ、人は自分を怪物と呼ぶが、いったい自分は何なのか、絶望と希望を混在しながらももがき苦しむ姿が表わされる。

3曲目はビクター・フランケンシュタイン/ジャック役の中川晃教が「偉大な生命創造の歴史が始まる」を歌い上げた。偉大な科学者ビクター・フランケンシュタインは生命創造の真理を解き明かし、友を救うため、世界を救うため、神の領域に挑戦するという一幕ラストを飾る壮大なナンバー。

演出の板垣恭一は、「再再演という非常に光栄な公演をやらせていただけることになり喜んでおります。新しいキャストも入り、もう一歩新しいフランケンシュタインを生み出せたらなと思っております」と挨拶。

「フランケンシュタイン」という古典の名作があり、ワン・ヨンボムさんがアプローチし、人は神様になれるかというテーマに、友情の話を加えた。ビクターとアンリがもともと友人関係であり、そこから怪物が生まれていくところが素晴らしいアレンジだと思っている」と作品の魅力を分析。日本版を作るにあたり、「なぜそのように二人は惹かれ合い、アンリは自分の身を捧げてまで、という流れになったのかに関して、僕は台本を書き足しています。再再演にあたって、ビクターがなぜ人間を生み出すところにまで思いつめたのか、もう一度セリフを微調整して演出も一部変えようかと考えています。」と明かした。

主人公、ビクター・フランケンシュタイン、2幕では人間同士を格闘させるギャンブル闘技場を営むジャックを演じる中川晃教は「再演が決まった時、またあの日々が始まるのかと、僕にとっては体当たりで挑ませていただく作品です。二役も演じ甲斐があります。作品の魅力が多くの方々に届きますようにやらせていただきます。」と初演、再演を思い返しながら意気込みを述べた。

5年ぶり3回目の中川晃教は「ビクターとジャック、二役を演じますが、初演の柿澤さんことカッキーと、小西さんと、和樹さん、どうやってこの役を自分たちのものにしていくか、稽古場で互いの役作りをみながら、そこからお客様が入って、自分の役が育ってきました。

Wキャストでビクター・フランケンシュタインとジャックを演じる、小林亮太は「本日ようやくスタートラインに立たせていただいたような気がしています。先輩方に食らいついていけるように全身全霊で挑んでいきたいと思います。」と笑顔を覗かせていた。

小林亮太は初出演について「決まった時は、ほんとに信じられなかったです。僕は絶望であったり、人が落ちていく様というのは個人的に好きな部分であって、この作品を観た時に、ここまでミュージカルで落とされるのだ、と落ちていくからこそ、二人の間に芽生える光であったり、周りの光も捉えることができて、お客さまの救われるところがあり、感情移入できる作品だと思っていました。決まってからいただいた楽譜を、ボイストレーニングがなくても毎日鞄に入れて、今表紙がビリビリになっています。」と最後は笑いながら、率直な思いを語った。

ビクター・フランケンシュタインの友人であったが非業の最期を遂げるアンリ・デュプレ役とフランケンシュタインによって生み落とされた名もなき怪物を初演、再演に続き演じる加藤和樹。「再再演ということで、僕はこの作品が大好きで、板垣さんよりも誰よりもこの再再演を楽しみにしているのは僕だという自負があります。今回新たに加わったキャストたちとどんな『フランケンシュタイン』が生み出されるのか、役者としても一ファンとしても楽しみにしております。」と作品への並々ならぬ思いを吐露した。

加藤和樹は「初演に臨むにあたって、これは大変な作品だなと思ったのを覚えています。と同時に、なんて素晴らしい音楽、セット、お芝居なんだろうと思いました。僕の中で、忘れられない、ずっとずっと大切な作品です。初めて韓国のオリジナルの作品、楽曲でもあります。中川晃教さんとも初めてでした。まだまだ成長している段階です。今回新たに、小林君、島君も加わって、再再演と言うより、新作をやる気持ちで挑もうと思っています」と、作品への特別な思いと4月の上演に向けての気持ちを伝えた。

Wキャストでアンリ・デュプレ、怪物役を今回新たに演じる島太星は「この作品に出演が決まってから、今の僕が生きる動機がこの『フランケンシュタイン』なんです。歩くにしても何をするにしても、自分の命をかけて臨ませていただきたい作品です。このたびはよろしくお願いいたします。」と決意を述べた。

島太星は作品が決まった時のことについて「驚きが強すぎて、ショック死しそうなりました。震えてしまいまして、去年ぐらいかな?」と余りに落ち着かない様子に、隣にいた加藤に「いったん落ち着こう。ゆっくりでいいから」と声をかけられる場面も。「正式にお話をいただいてから、今日まで、ほんとに何が起きるかわからない、いつ切られるか、そんな不安を抱いて今日まできました。今日ここに来て、皆様にいま写真に収めてもらっているので、これは本番までいけそうだという鼓動が鳴り響いています。」と話し、会見場は笑いに包まれた。

会見の最後に、それぞれの見せ場について語った。

中川は「和樹さん演じるアンリの胸にもたれかかるところです。自分の実験台になってもらう、どこか許しを請う気持ちと、同時に自分には勇気が足りないんだ。その勇気をくれと懇願する、お前のことを失いたくないと何度も胸にぶつかります。でもこの方(加藤)は体幹が素晴らしくてびくともしてくれない、そこが見どころです」と冗談を交えがら語った。

加藤は「怪物の動きですかね。人の形をしていながら、何かが違うものが生まれたということを身体で表現しています。思わず目をそむけたくなるような動き。あれは人なのか?怪物なのか?足の角度に注目して欲しいです。」

小林は「1幕と2幕で二つ役を演じなければいけない。芝居としてもミュージカルとしても今までの自分の壁を越えていきたいので、その部分をしっかり見ていただきたいです。」

島は「さきほど「ただ一つの未来」を歌唱しましたが、この曲は前から大好きなナンバーだったんです。中川さんとも本番では歌わせていただけるということで、ぜひ集中して聴いていただきたいです。」

ミュージカル『フランケンシュタイン』
東京公演 2025年4月10日(木)~30日(水)東京建物 Brillia HALL
愛知公演 2025年5月5日(月)・6日(火)愛知芸術劇場 大ホール
茨城公演 2025年5月10日(土)~11日(日)水戸市民会館 グロービスホール
兵庫公演 2025年5月17日(土)~21日(水)神戸国際会館 こくさいホール

音楽:ブランドン・リー
脚本・歌詞:ワン・ヨンボム
潤色/演出:板垣恭一
訳詞:森雪之丞
出演
オリジナルプロダクション:ワン・ヨンボムプロダクション
製作:東宝/ホリプロ
公式サイト https://www.tohostage.com/frankenstein/

出演:
ビクター・フランケンシュタイン/ジャック 中川晃教/小林亮太(Wキャスト)
アンリ・デュプレ/怪物 加藤和樹/島太星(Wキャスト)
ジュリア/カトリーヌ 花乃まりあ
ルンゲ/イゴール 鈴木壮麻
ステファン/フェルナンド 松村雄基
エレン/エヴァ 朝夏まなと

【ストーリー】
19世紀ヨーロッパ。科学者ビクター・フランケンシュタインが戦場でアンリ・デュプレの命を救ったことで、二人は固い友情で結ばれた。“生命創造”に挑むビクターに感銘を受けたアンリは研究を手伝うが、殺人事件に巻き込まれたビクターを救うため、無実の罪で命を落としてしまう。ビクターはアンリを生き返らせようと、アンリの亡き骸に自らの研究の成果を注ぎ込む。しかし誕生したのは、アンリの記憶を失った“怪物”だった。そして“怪物”は自らのおぞましい姿を恨み、ビクターに復讐を誓うのだった…。

 

 

 

 

 

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