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2025年4月10日 18:10

【後編】惚てってるズ・金子大地&前原瑞樹&三村和敬インタビュー 第2回公演『惚て並み拝見』 始まりは「自分たちで表現できる場を作れたら」という想い

前原瑞希  金子大地  三村和敬

――中尾さんとはどなたか共演経験があったのですか?

前原:誰も共演経験はなかったんです。最初に田川さんに戯曲を書き下ろしてもらうということが決まっていたのですが、田川さんから女優さんを1人増やして欲しいというリクエストがあったんです。まだどういう作品になるのかも分からなかったですが、僕のイメージとしては地方にいるちょっとやさぐれた感じが出せる女優さんがいいなと思っていて。そういう話を三人でしていく中で、イメージが合ったのが中尾さんだったんです。

金子:中尾さんがユーロライブで舞台に立っていたんですよ。その姿を見て、素敵だねって。

前原:中尾さん自身が持っている雰囲気や表情が僕たちとマッチするんじゃないかなと思ってお声がけしました。実際、お稽古をしていても、僕たちの世界に飛び込んできてくれるので、すごく心強いですし、新しいことにもどんどん挑戦してくれます。

――ぜひ三村さんからも、お稽古場の様子や中尾さんとお芝居をしてみた感想をお聞かせください。

三村:今、前原さんが言ったように、(中尾さんに)田川さんの作風と親和性があることを期待していましたが、それがまさにぴったりで。今回、演出してくださる石黒さんにも1本、脚本を書いてもらっているのですが、石黒さんが描いてくださった脚本と絡んでいる中尾さんもまたすごく面白いです。僕は稽古中にすぐに笑ってしまうタイプですが、今回も笑いを我慢するのが大変なくらいです。みんな笑いっぱなしの楽しい稽古場です。

――金子さんは石黒さんの演出や中尾さんとのお芝居について、どのようにお感じですか?

金子:めちゃくちゃ面白いです。前回は、男男していましたが、今回はどうなるんだろうと楽しみにしていたのですが、実際にお稽古をしていると、石黒さんが思いもしなかった視点で本を読んでいて勉強になりますし、「これもできるし、これもある」とどんどんアイディアも湧いてきて、すごく自由度の高い稽古になっています。そして、みんな毎回、それぞれの課題があるので、それを稽古で表現してみたり、次はこうしようと考えることができる。毎回、稽古終わりにそれぞれに課題が残るような演出をしてくださるので、常に最高到達点を目指してくださっていると感じてありがたいです。

――今回のメインビジュアルでは、皆さんの顔をあえてぼかしていますが、それにはどんな思いがあったんですか?

前原:短編を3本上演するので、同じ俳優が違う話を演じることになります。肉体は同じなのにキャラクターが違うので、それって仮面をかぶっているような、顔がズレているような感覚があって。それをチラシでも出したいなと話し合って。

三村:顔がぼやけることで狙っていたものが出せるんではないかと考えてのことでした。

前原:それから、人物をぼかして背景の景色や街並みにピントを合わせる写真を以前からずっとやっていらっしゃる赤羽佑樹さんというカメラマンさんに撮影していただけるとなったので、結果的にそれが繋がって今回のポスターになりました。石黒さんの演出は、話している人よりもその話を聞いている人の方が目立つんですよ。裏側のリアクションがすごく面白い。それもこのビジュアルにマッチしているのかなと思います。

――では、ユニットとしての今後についてはどのようにお考えですか? ユニットとしての目標や夢を教えてください。

金子:読売演劇大賞を取りたいとずっと話しています。「いつかこの3人で読売演劇大賞を取る、だから2月はスケジュールを空けておく」というのを今は目標に頑張っているところです。

三村:読売演劇大賞を視野に入れつつ、1年に1回、こうして継続的に公演ができる環境があったらすごくいいなと思っています。それがホームになったらいいなと思います。そして、ゆくゆくはPARCO劇場のような大きな劇場で公演したいですね。

金子:めちゃくちゃ夢語るじゃん、僕たち(笑)。

三村:そう前原さんが言ってました。

――前原さんとしてはやっぱりPARCO劇場?

前原:そうですね、将来的には。PARCO劇場で1カ月公演をするというのが最終的な目標ですが、そこにいきなり飛んでいくことはできないので、1歩1歩、少しずつ、毎年地道に自分たちが面白いと思うものをお客さんに提示していけるように頑張っていきたいと思います。それに、僕たち自身が常に新鮮でありたいなと思います。

――ありがとうございました! 最後に、改めて公演に向けての意気込みと読者へのメッセージをお願いいたします。

金子:「待ってろ、読売!」という気持ちでやっています(笑)。今回も間違いなく面白い作品になっていますので、たくさんの方に観ていただきたいです。

三村:シンプルに楽しんでもらえたらいいなと思っています。座席が映画館のようになっている、ユーロライブという劇場が僕は大好きです。そんな大好きな劇場で、お客さんと一体になって楽しめたらいいなと思います。楽しみにしていただけたら嬉しいです。

前原:第1回公演ともまた違う、ガラッと変わった作品でお客さんを驚かせたいという気持ちがあるので、ぜひ第1回公演を観にきてくれた人はもう一回来てもらいたいです。それでまた面白いと思ってもらえたら、これからもユニットを応援してくれたら嬉しいです。皆さんに喜んでもらえるように、ここからしっかり稽古を頑張りたいと思います。

公演名:テアトロコントspecial/惚てってるズ「惚て並み拝見」
出演:金子大地、前原瑞樹、三村和敬(以上、惚てってるズ)、中尾有伽
脚本:田川啓介(水素74%)、石黒麻衣(劇団普通) 演出:石黒麻衣(劇団普通)
会 期:2024 年4 月25 日(金)~30 日(水)
25 日(金)19:00 開演
26 日(土)14:00 開演/18:00 開演
27 日(日)14:00 開演/18:00 開演
28 日(月)19:00 開演
29 日(火・祝)14:00 開演/18:00 開演
30 日(水)14:00 開演
会 場:ユーロライブ(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)
※受付開始・開場は開演の30 分前より。
<チケット取り扱い>
料金:前売5,000 円、当日5,500 円 全指定席
先着先行販売(WEB 受付のみ) 3 月1 日(土)12:00~4 日(火)23:59
一般発売 3 月6 日(木)12:00~
<販売>
ローソンチケット https://l-tike.com/hotetteruzu/
ローソン・ミニストップ店頭Loppi(L コード:33588)

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<応募方法>
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 (2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
 (3)ダイレクトメッセージから「舞台「惚てっるすズ」希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2025年4月30日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
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※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

取材  文・嶋田真己  撮影:早川善博

 

 

 

 

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