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2023年11月12日 15:36

【後編】鈴木勝吾×安西慎太郎インタビュー 饗宴『世濁声』観た人の未来に繋がる、どこかに刺さる作品を紡ぎたい 

――多彩なゲストの皆さんが参加されますが、楽しみなことはありますか?

安西:皆さん、短い稽古でこの緊張感のある空間に立つ。シンプルにどんな芝居、どんな選択肢でくるのか気になりますね。全員気になりますが、あえていうなら響の長友さんがどういう形で来るかすごく気になります。

鈴木:とてもいい意味で好きにやってくれたらいいと思っています。信頼も実績もある人に声をかけて快く引き受けてもらったので感謝が一番大きいです。豪華ラインナップに恥じない時間を、ゲストがいない時間の中で僕らが紡がなきゃという責任の方が大きいです。とはいえ、それぞれの俳優さんがどう作ってくるかは存分に期待しています。ワンポイントではありますが中々のセリフ量をお任せしているので、どういう形で楽しんでいただけるかワクワクしていますね。

――稽古の中で改めて気付いたお互いの魅力、一緒にやる楽しさなどがあれば教えてください。

安西:一番感じるのは、鈴木勝吾さんってすごく愛のある人だということ。僕やスタッフさん、もちろんお客さんも含めた全員に愛を持って言葉を紡いでくれるし、触れ合ってくれると感じます。あと、シンプルに「この人、演出行ける人や」と思いました。プレイヤーとしても素晴らしいけど、演出家さんとしても優秀だしやった方がいいと思いました。でも、演出能力を活かして役者もやられたらと思うと正直怖いですよね。

鈴木:前に慎太郎が「いることを大事にしている」という話をしていたのをたまに思い出すんですが、慎太郎はそこにいるだけで説得力がある。的確で信頼できるし、逆にいうと彼にどんなふうに言ったらいいかもわかる。今回は特殊なシチュエーションでの芝居なので、どんな景色が美しいかを伝えて、無理なく動く方法を考えたらいい。役でいる時の説得力は安西慎太郎という人間の覚悟からきていると思うので、そこが魅力ですね。今回セリフがややこしくて、お腹に力を入れていないとぶれるというのは僕も感じていますが、お互いに肩の力を抜いて、どれだけ言葉の群がりたちを操っていけるかが勝負だと感じています。

――ネタバレにならない範囲で、物語の見どころを知りたいです。

鈴木:何も知らない男が、ほぼ全てを知っている男と出会って新たな真実や超えがたい壁、受け入れられない現実といったものに今一度向き合わなくてはいけない。その先にみんなでともに歩いていく。そういった物語にしているつもりです。新しい発見の上に新しい覚悟を持ってこの時代を生きていくことを、見てくださるお客さんと一緒に考えていけたらと思っています。

安西:演じている僕としては、とても人の愛を感じる作品だと思っています。愛情を表現するような作品ではないんですけど、人間は生きていく上で必ず誰かと接するし、世界や自分、誰かと向き合う。向き合う中で色々なことがあるけど、そこには必ず愛のようなものが存在している。それが僕の中では裏テーマですね。もちろん見た方がどう感じるかはそれぞれの自由ですが、お客さんにも感じ取っていただけたら。鈴木勝吾って優しくて愛を持っている人だって思いますよ。

鈴木:「優しさ」にも色々あるけど、今の時代はハラスメントやコンプライアンスに意識が行きすぎて、「ハートマークを作ってくれないと優しさとして受け入れません」、「親指と人差し指でハートを作らないと、それ以外の愛は受け取りません」、みたいな世の中になっている気がする。愛とか優しさってそうじゃないと思うんです。そういう部分も裏テーマだと感じますね。だって、指ハートってなに?

安西:(笑)。

鈴木:もちろんいいんだよ。でも、指ハートには喜ぶのに、自分と少しでも違うものに触れると、ハラスメントだ、攻撃だとなってしまうのは考えを失った世の中だと思う。ハートが本当にハートなこともあるし、刺してくる言葉がそのまま攻撃な場合もある。でもその真意を慮ることもなく型に嵌めて淘汰していくのは違うと思っていて。まあそんな話です(笑)。

――ちなみに、今後もこの企画を続けるならこんなことがしてみたい、という構想はありますか?

安西:あります!

鈴木:あるみたいです。

安西:他の媒体さんで聞かれた時に「あるけど秘密です」って言いました(笑)。でも、彼(鈴木)には言ってなかったけど、僕はこのシリーズをやりたいのもそうですが、鈴木勝吾くんとともに続けていきたいという気持ちがあるんです。どうなるかはわからないけど、何かを鈴木勝吾と一緒に作り続けたいと思っていますね。

鈴木:続けないといけないわけでもない中で、続けていきたいと思いました。一緒にものを作る上で、分かり合えるだけじゃなくて全然違うところも当然あるけど、そのバランスが多分すごくいいんだと思う。ものを作るのは好きだし、人は孤独なので、一緒にやれるものがあるならずっと続けたいとは思っていますね。

――最後に、皆さんに向けたメッセージをお願いします。

安西:僕はシンプルに、お客様、僕と勝吾、スタッフさんなど、この作品に携わる皆さんの何かに繋がる作品になったらいいなと思っています。人生を大きく変えるのは結局自分次第でもあるので、誰かの一歩や何かになれば嬉しいですね。

鈴木:公式HPに載っているイントロダクションが全てでもありますが、この作品がお客様の未来に向けた言葉の群像だったらいいなと思っています。1万本くらい槍を投げるので、その1本でも胸に刺さったらいいなと。刺さったところに何本も刺していくけど頑張ってね、というか(笑)。これがどう刺さるかは人によると思います。ある人にとってはなんでもない話だし、ある人には目から鱗の話かもしれないし、ある人にとっては人生がひっくり返る話かもしれないし、ある人にとっては今日と変わらない明日を迎えるような話かも。ただ、僕らはこの作品を通して皆さんと会えるのがすごく嬉しいです。

饗宴『世濁声』は、エンターテインメントレストラン「DisGOONieS」にて、11月19日(日)まで開催。

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