演劇の殿堂・帝国劇場は、2025年2月をもって建て替えのためしばしの休館期間に入るが、帝劇の精神を宿した東宝ミュージカルの最新作、ミュージカル『ケイン&アベル』が、2025年の幕開きに世界初演を迎える。
イギリスの国民的作家、ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説を原作に、東宝/キューブ製作により、世界初演のオリジナル・ミュージカルとして上演する運びとなった。クリエイティブには、世界有数のクリエイターが集結。音楽は、2001年日本初演『ジキル&ハイド』から始まり、『ルドルフ~ザ・ラスト・キス~』、『四月は君の嘘』など数多くのミュージカルを手掛けるフランク・ワイルドホーンが、脚本・演出は『ニュー・ブレイン』(2009年シアタークリエ)、『ザ・ミュージック・マン』(2023年日生劇場)の日本版演出が高く評価されるダニエル・ゴールドスタインが務める。さらに、歌詞:ネイサン・タイセン、編曲:ジェイソン・ハウランド、振付はジェニファー・ウェーバーが手掛ける。
ウィリアム・ケイン役には東宝ミュージカル初主演となる松下洸平、アベル・ロスノフスキ役は松下優也が、松下洸平と初共演で宿命のライバルを演じる。松下洸平、松下優也による第2弾ビジュアルと、上演に向け意気込みを語ったコメント映像も解禁となった。
松下洸平 コメント映像: https://youtu.be/49hXbgs1_WM
松下優也 コメント映像: https://youtu.be/LFs2m5XZxKY
グランド・ミュージカルに相応しく、咲妃みゆ(フロレンティナ)、知念里奈(ザフィア)、愛加あゆ(ケイト・ブ ルックス)、上川一哉(ジョージ・ノヴァク)、植原卓也(マシュー・レスター)、竹内將人(リチャード・ケイン)、 今拓哉(ヘンリー・オズボーン)、益岡徹(アラン・ロイド)ら豪華キャストも集結。そして、宿命のライバル同士にとって最大の衝突を生むきっかけとなる、デイヴィス・リロイ役を、東宝ミュ ージカルを牽引してきた山口祐一郎が演じる。
東京公演: 2025年1月22日(水)~2月16日(日) 東急シアターオーブ
※一般前売開始:2024年11月23日(土)
大阪公演: 2025年2月・3月 新歌舞伎座
ミュージカル『ケイン&アベル』
20世紀初頭—— ボストンの名家ケイン家に生まれ、祝福された人生を歩むウィリアム・ケイン。彼は銀行家の父の後を継ぐという、将来を約束された子としてこの世に生を受ける。同じ日にポーランドの山奥でヴワテグ(のちの、アベル・ロスノフスキ)は生まれ、猟師の子として貧困と劣悪な環境で育つ。その後、その土地の城主に聡明さを買われ教育を受けるも、ドイツ侵攻により孤児となり度重なる苦難を乗り越えて、アメリカ渡る。ケインは銀行頭取に、アベルはホテル王へとのし上がり、そして、出逢う。宿命的に出逢った二人は、戦い、失い、再起し、また衝突し、彼ら自身の世界を変えていく。