
小山ゆうな演出、佐藤勝利の主演による舞台 PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』の上演が決定した。9月4日(木)~28日(日) 東京・PARCO劇場、10月2日(木)~13日(月祝) 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール。
『おかしな二人』や『グッバイガール』『ヨンカーズ物語』などの名作を世に放つなど長年ブロードウェイの第一線で活躍したコメディ作家、ニール・サイモン。その活動の中で 1980年代に取り組んだのが“B・B三部作”と呼ばれる自伝的作品。迫りくる第二次世界大戦を背景に、貧しいながらもたくましく生き抜くユダヤ人一家と、主人公ユージン少年の思春期の芽生えを描いた『ブライトン・ビーチ回顧録』。徴兵されたユージンが新兵訓練キャンプで仲間たちと過ごした日々を縦糸に、彼の初恋と初体験を横糸に描いた『ビロクシー・ブルース』。戦後、青年になったユージンが、家族への愛情と失望の狭間で揺れ動きながらも夢に向かう姿を描いた完結編『ブロードウェイ・バウンド』。それぞれ1985年、1987年、1989年にPARCO劇場で上演を果たし、大好評を博した。この度、PARCO劇場では36年ぶりとなる“B・B三部作”の完結編『ブロードウェイ・バウンド』が再演される。
本作の演出は、第25回読売演劇大賞優秀演出家賞、サンモールスタジオ最優秀団体賞受賞ほか、数々の賞を受賞し、今最も注目を集める演出家・小山ゆうな。主演は、アーティストとしてはもちろんのこと様々なフィールドで活躍、舞台作品にもコンスタントに出演し、多くの観客を魅了している佐藤勝利。小山演出、佐藤主演、2021年上演の“B・B三部作”『ブライトン・ビーチ回顧録』(東京芸術劇場プレイハウス)では、ブライトン・ビーチで暮らす少年ユージン(佐藤勝利)とその家族の日々を生き生きと描き出した。
佐藤勝利演じるユージンの母親・ケイトに松下由樹、父親・ジャックには神保悟志、兄・スタンリーには入野自由、とユージンの家族が前作より続投する。さらに叔母・ブランチには小島聖、祖 ・ベンには浅野和之と実力派が新たに加わる。
2021年の『ブライトン・ビーチ回顧録』でニール・サイモンの世界を瑞々しく描き出し たチームが、4年ぶりに成長したユージン一家の物語をどのように描き出すか!
小山ゆうな コメント
4年ぶりにまたジェローム一家と会えます。2021年、ニール・サイモンの戯曲の輝く言葉ひとつひとつに心動かされながら稽古しました。『ブロードウェイ・バウンド』は、決し てユーモアを忘れないユージンを中心に、家族について、人生の苦味について正面から向き合った作品です。私も、覚悟を持って取り組みたいと思います。
新たなチャレンジをし続け、変化し続ける佐藤勝利さんが大人になったユージンをどう演じるかとても楽しみです。稽古場を支えてくださった松下由樹さん、神保悟志さん、意見を交わしながら共に作品づくりをしてきた入野自由さん、ずっとご一緒したかった浅野和之さん、信頼する小島聖さんと稽古できる日が待ち遠しいです。
佐藤勝利 コメント
僕が初めてストレートプレイ作品に出演させていただいたのが、四年前の「ブライトン・ビーチ回顧録」(作:ニール・サイモン)でした。今年は、サイモンのB・B三部作と言われ、その最終章となる「ブロードウェイ・バウンド」に挑戦させていただきます。
「ブライトン・ビーチ回顧録」のユージンも少年から青年になり、夢だったコメディ作家になるべく奮闘する毎日。ですが依然、変わらず”あの家”に家族と住んでいます。お母さん、お父さん、お兄ちゃん、そしてユージン。そこに今回は、お爺ちゃんが加わります(ブランチおばさんごめんなさい)。お爺ちゃんは、ずっと共演を夢見ていた浅野和之さんが演じてくださいます。四年前に舞台を観てくださった方には、あの続きとなる物語なので、なかなか味わった事のない演劇体験になるんじゃないかと思います。
いや、私は初めて舞台に行くから楽しめないのかな?という方。いやいやいや、ユージンが描き出す物語は必ずや、初めての方にもご満足いただけると思います。ブライトン・ビーチにある”あの家”で皆様をお待ちしております。
PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』
東京公演:2025年9月4日(木)~28日(日) PARCO劇場
大阪公演:2025年10月2日(木)~13日(月祝) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール